"Und morgen wird die Sonne wieder scheinen..."

[Diary; Tagebuch; Diario; Journal; 日記]


「そして、明日も又太陽は昇るでしょう・・・」という歌曲の一節からとった
この項は小生が日頃何を聴き、何を考えているかを記す場所です。

 
[Kirsten Flagstad]

[A.D. 2005 / Heisei 17 / Koki 2665]

December; Dezember; Dicembre; Decembre 

[Last modification: 31.Dec.2005]


don.01.dez.
  師走ですな。早いなぁ一年。2005年も笑っても、怒っても、何が起こっても、惑星が衝突しようとも、お笑い
芸人になろうとも、意味不明なことをのたっまっても、残り一ヶ月。

 尚、フラグスタートの写真を調べていたらこんなのも発見した。

恐らく、クンドリーか、イゾルデの写真であろうか?因みに、TIME誌はわが国の米内光政も表紙を飾って
いた。

don.01.dez. <本日購入した CD>


@ フルトヴェングラー指揮ローマ+トリーノ放送響 1952年の客演RAIレコーディング集 6CD 独Andromeda 12.99E
(全て、RAIのオケとのライブ録音。)


@プレヴィン指揮LSO ヴォーン・ウィリアムズ 交響曲全集 6CD RCA 27.99E
(初めて全集という形で購入した。)

番外編

@DVD Mr.Bean全集 3DVD 21.99E

更に番外編
(先週の土曜日に欲しくて買ったもの。)

@『Love actually』

Jochumのバイロイト『ローエングリ ン』は注文。


<本日聞いた音楽>

 
先ずは、フルトヴェング ラーのWagnerから。彼のWagnerはそれほど聞いていないし、特に戦後の録音、客演の録音は皆無に等しいほど所持していない。だが、以前日本の実 家で大昔に購入したCetraのWagner集を聴いて、今までやや距離を置いていたフルトヴェングラーの戦後の録音に対する考えを改めた。客演でこれほ どまに、濃厚な演奏を繰り広げられるのは流石といいたい。それでも、まだ、戦後の彼の録音へのアレルギーは無くなったわけではない。兎に角、戦中の壮絶な 録音と比較すると、人間が変わったかのような変貌振りだからである。簡単に言えば、面白くない、ということである。
 『ヴァルキューレ』の第一幕はローマRAI及びミラノ・スカラ座との全集とは違うもの。が、手兵ではない、しかも、ドイツ語圏ではない、全く文化圏が違 うイタリアでのオケとの共演・競演もなかなか、というかこれぞまさに即興的、というか逆に面白く感じられるし、フルトヴェングラーの瞬間(沸騰)芸術を味 わえる。
 こうなると、彼のRing全曲、二つとも欲しくなったぞ。

sam.03.dez. <本日購入した CD>

[カヴァー写真が無かったので、から勝手に引用]
Lohengrin
@ヨッフム指揮バイロイト祝祭管 ヴァーグナー『ローエングリン』1954年 独Archipel 6.99E

<本日聞いた音楽>
 
昨日までフルトヴェング ラー・モード。正直言って、お目当てのBeethovenの交響曲のほうは、いまいちだったが、その他は気合が入りまくり、あぁ、指揮台に立っているの が、フルトヴェングラーだなぁ、とすぐに分かるくらい個性的であった。特に、RSの『死と変容』は凄まじく、嵐のようなうねりと、圧倒的なエネルギーに撃 たれました。

 
土曜日なので Wagnerモード。先ずは、シュレーダー指揮フランクフルト放送響による『タンホイザー』第一幕。この人、エンジンがかかるのが遅いのだが、熱すると、 オケまで煽って良い。が、少なくとも第一幕を聴く限りでは、丁寧だが面白みの無い演奏だった。

 夕方から怒涛の買い物。 先日予約しておいたCDが早速届いたのこと。で、速攻行って参りましたよ。Lohengrinのためなら。上記バイロイトのサイトによると、ヨッフムのバ イロイトは1953年デビューで、
  1953:トリスタン5
  1954:ローエングリン6、タンホイザー1(この録音残っていないものか?)
  1971:パルジファル4
  1972:パルジファル4
  1973:パルジファル5
を振っている。
長いキャリアの割には、それほど頻繁に出たわけではなかったようだ。彼のその他のWagner録音は、マイスタージンガーはミュンヒェンのライブ、ベルリ ンのスタジオ商業録音、同じく商業録音のローエングリン、ローマでのパルジファルがあるだけだろうか。
 キャストで面白いのは、ニルソンのエルザ(初めて聴く)、アダムのハインリヒ王(初めて聴く)、FD!の軍令。ヴィントガッセンの題名役はいつものこと だし、ヴァルナイのオルトルート+ウーデのテルラムントは毎度お馴染みだな。

mon.05.dez.  えーっと、土曜日あたりから暖かいですね。日中5度以上というのはやはり、あ りがたい。全く苦しくありませんからね。土曜日は、また日本人同士で中華料理へ。その後、話の都合からビリヤードへ。二年以上ぶりにしましたな。勘が戻っ たろ頃でお開きだったのは、残念だったが。また、玉突きに熱くなるかもしれないなぁ。

 結局殆ど一日で以下の本を読破。なにせ、今年は記念年でっしね。
なかなかコンパクトに纏まっており、先ず読むべき本でありましょう。
*古屋哲夫著 『日露戦争』 中公新書 110


<本日聞いた音楽>
 
昨日、日曜日にはやはり オペラ、Wagnerモード全開。前日に購入したJochumのLohengrinは、全く持って素晴らしい。JochumのWagner指揮者の一面を 垣間見たようなものだった。前年にバイロイト初登場したのだが、そこでのTristanもこの曲の持つ情熱さを彼特有の気がふれたように煽りまくってい て、この曲の持つべき原点だと思ったのが、このLohengrinも、特にその煽りを十二分に楽しんだ。いや、それどころか、自分にとりこの演奏の大好き な解釈の一つとなったものだ。第一幕はそれほどアジったものではなかったのだが、前奏曲から、何か尋常ではないうねりと深みのような凄味があり、正直驚い た。この凄味はKnaのようなものや、Toscaniniのようなものとは別のものであり、Jochumの独自性が開花されていたと思う。特出すべきは音 の臨場感。バイロイトの録音はどの時代でも、どの演奏でも非常に満足できる音作りだし、それがWagnerの音の一つのサンプルであり、特上の好例だとは 思う。この1954年のモノーラルの録音でも、それが素晴らしく伝わってきて、管楽器の分離のよさ、弦楽器の厚みと、オケ及び合唱、歌手とのバランスのよ さには流石バイロイトと唸ったものだ。
 第二幕冒頭から、ようやくエンジンが暴走している感じで、有名なフリードリヒ(Hermann Uhde)とオルトルート(Astrid Varnay)の歌声、いや丁々発止は聴いていてぞくぞくする。今まで聞いてきたLohengrin野中でもっとも、緊迫した、そして深い暗黒面を覗いた かのような演奏であった。第三幕になるとまたアップテンポになり、全体で62分くらいしかない。歌手では、一音一音クリアーに聞こえる、意外と様になって いるアダムのハインリヒ王、ちょい役だが、逆に鼻につかないFDの軍令。ニルソンのElsaもヒステリックではないが、聞き物であろう。
 このCDは今年買う最後のCDになるが、最後の最後になって大ヒット、大ブレイクしそうなCDであり、間違いなく、今年購入したCDのトップ10に入る ものだ。ラッキー。

 初めて全集という形で購 入したRVWの交響曲はなかなかの出来。曲自体もイギリスの作曲家であることを充分に意識できるが、其の反面、意外と劇的な場面にもであった。特に、第六 番だとショスタコーヴィチ、第五番だとニールセン、その他にも、北欧のシンフォニーやら、フランスの印象主義のようものを醸し出していた。大事なことは初 めて聴いただけだが、非常に楽しめた、ということである。

 耳たこ状態だが、その特 異性、独自性で他を圧倒、群を抜いているフルトヴェングラーのBeethoven。特にその戦中のライブの模様は、政治的な環境で一種独特の緊張感を帯び ており、どの演奏も一期一会的な即興性がある。その命というか、思い入れがこもっている解釈は頭が下がる思いである。
 CDはドイツのBayerというもので、有名なUrania盤である、戦中の『英雄』と、1950年のザルツブルク音楽祭からの『レオノーレ第三番』で ある。廉価版ではなかったが、高校時代に横濱のHMVで万難を排して購入した思い出がある。

 英吉利音楽への導火線に 火がついたので、久しぶりにボールト卿による『惑星』を。ヴィーン国立歌劇場管をふった、旧Westminsterへの録音。20Bitなんとかのリマス ターが効いていてどすの利いた、押し出しまくりの演奏である。

mit.07.dez.  昨日は、ぎっくり腰で、 死んでいました。夜には最悪の状況になり、緊急医まで呼んでしまったし、なんと「緊急」の割りに、1時間半も待たされたし。まぁ、注射一品と睡眠薬で随分 安静になりましたな。これは一浪時の19歳以来の経験。いやぁ、へろへろだな。寿命が縮まったかもな。よって、本日はベットで安静にしていました。
 尚、ぎっくり腰、ドイツが由来だそうで、「魔女の一撃」を意味するHexenschussというもの。英語でも、Witch shotというらしい。


<本日聞いた音楽>
 
昨日はそんな状態だった から、一音も音楽を聴くこと無し。


 今日はその代わりにニー ルセンを楽しむ。ブロムシュテットの第一回の録音はニールセンの故郷である、デンマーク放送響のもの(EMI)。

sam.10.dez.  腰痛もなんとか、収束に向かっているものの、やはり寒さゆえか、十二分に気をつ けなければならないのである。出来るだけ無理な姿勢や、同じ姿勢を繰り返さない方が良いとのこと。なにせ、読書の時間が大切なので、その際にはずっと同じ 姿勢で読み耽ってしまうからである。

 本日は、寒風厳しい中、少しだけ散歩。クリスマスの雰囲気のベルリンをデジカメに収めるが、やはり夜景は難しいですなぁ。いくつかとったものの、それほ どしっかりと撮れていない。でも、少しだけ「痕跡」としてUpしましょうか。



 昨日はWM2006の対戦相手が決定。日本は、優勝候補の競合ブラジル、意外と強いという噂のクロアチア、そしてオーストラリアである。どうなるかは、 お楽しみだが。

 昨日読破した本は、少々表面的だが、20世紀のファシストを知る上では格好の本だと思う。それほど学術的とはいえないのだが。

 *長谷川公昭著 『世界ファシスト列伝』 中公新書ラクレ


<本日聞いた音楽>
 シューラー指揮シュター ツカペレ・ベルリン ヴァーグナー:『リエンツィ』(抜粋版) The Radio Years
(当時の名歌手を揃えたもので、初演地のDresdenでの客演、Live?であろう。カットばしばし。)

 グイ指揮フィレンツェ音 楽祭管 Spontini:Agnes di Hohenstaufen 独Walhall
(Wagner以前のWagnerで、第一幕のモティーフからなかなかそそられるメロディー。いけいけどんどんののりで、WagnerのRienziもこ の曲があってこそ、と思う。同じ作曲家のFernand Corteszの方がRienziに多大な影響を与えたようだが・・・)

 ヤルヴィ指揮LPO ブ ルックナー:交響曲第八番他 英Chando
Sinfonie 8 / Variations und Fugues
(たまたま廉価で買ったもので、普段はおとなしいイギリスのオケ、LPOがヤルヴィの指導下の元、かなり情熱的、扇情的な演奏を試みている。この曲にとっ ては水を得た魚のようだ。オケもちゃんとそれにこたえてくれていて、一種中性的、無国籍風の響きがするのはやはりイギリスだからであろうか?攻撃的だが、 録音のよさも手伝って、しゃんと透明な響きがするのは優れたChandosだからである。隠れた名盤なり。)

 クラウス指揮バイロイト 祝祭管 ヴァーグナー:『パルジファル』第二幕、第三幕 独Archipel
Wagner: Parsifal [UK-Import]
(Knaのとは違うが、透明感漂う優れた演奏だと思う。Knaの一種の魅惑的、哲学的、瞑想的なParsifalではなく、女性的とでもいおうか、たおや かで、のびやかなParsifal。どすの無さはしょうがないとしても、Wagnerではなく、Mozart若しくはHaydn的な演奏を試みていると思 う。録音も優秀。)

son.11.dez.  本日は結局、人とも会わずに家で読書三昧。勿論、「正しい」姿勢 でね。

 昨晩は、12月になると見たくなる『忠臣蔵』を日本から持ってきたVideoで。1936年のもので、なんと片岡千恵蔵が浅野、まってましたの坂東妻三 郎が大石を演じていた。BS2で放送したものを録画したもので、正直言って、台詞が聞きにくかったり、映像がみにくかったり、シーン毎の流れが悪かったり とで、総合的にはかなり厳しかったのだが、名優ここにありの、演技には思わず興奮してしまった。
 尚、昔NTVで大晦日あたりにやった、忠臣蔵が一番思い出がある。その他は、知恵蔵が大石をやったもの、萬屋の大石も見たかな・・・。


<本日聞いた音楽>
 Suitner指揮シュ ターツカペレ・ベルリーン ブラームス:交響曲第一番、 独BerlinClassics

[ジャケットは最新のもの]
(大好きな指揮者の一人のSuitner。そして、彼の手駒であるベルリーンの燻し銀-ドレースデンのそれとは違うし、バイエルン、ハンブルク、バンベル クともまた響きが違う-による、しかしながら、勢いや、こくの上ではただ安易に評されることが多い、「ドイツ的」、はたまた「北ドイツ的」、「正統的」、 とは一線を画していると思う。師匠筋にあたるクラウスのような幾分女性的な優しさと、肌合いの良さ。それでいながら、スケールの大きい、また一種野太い幹 の強さをも感じる。本質的にSuitnerはロマンティストなのではないか?尚、第一楽章はリピートを繰り返している。全集として、ザンデルリンクの新旧 の全集、ボールトのロマンティシズム、クレンペラーの堂々さ、などの優れた面がここに融合されている。そして、録音のまたふくよかなことといったら!弦と 管楽器のまろやかさ、ホルンの朗々たる響き、ティンパニーの「うるさすぎない」これぞ芸術的なアタック、フルート・オーボエのデリケートさは言うに及ば ず。これだから、旧東ドイツのオケ、芸術あなどれないのだ。盟友のも大絶賛で ある!

 第一楽章は寂しい感じで余韻を残して終わるのだが、これは続く第二楽章への架け橋的な役割をしていると思う。第二楽章での情感溢れるひたむきさは、懐旧 の念を起こしてしまうし、オーボエのEspressivoの響きは琴線に響く。Suitnerはどちらかというと控えめな演奏家のようだが、こういった演 奏を聴くと、なかなかどうして自分の言いたいことをはっきり言う大芸術家である。それが、最終第四楽章で彼の芸術の総決算。花が開くのであった。深い呼吸 と必要な時だけの押し出しの強さ。全く持って真摯であり、歌うブラームスであった。件のアルプホルンのテーマなんか、一緒に歌いたくなる感じ。)


 Suitner指揮シュ ターツカペレ・ベルリーン ブラームス:交響曲第二番、 独BerlinClassics
(第一番に引き続き第二番へ。ブラームスの田園、と称されるこの一種の肯定的な明るいシンフォニーはSuitnerのその芸術家気質をばっちりマッチし、 溢れんばかりの歌・歌・歌。現世肯定で大自然を賞賛したようだが、勿論それだけではなく、山椒的芸の細かさも披露している。尚、第一番同様、第一楽章をリ ピートしている。)

 ヨッフム指揮バイエルン 放送響 ベートーヴェン:『フィデリオ』全曲 独Walhall
(当時、若さ溢れる獅子であったヨッフムの熱い血潮を感じるBeethoven。)

 レーグナー指揮ベルリン 放送響他 ブルックナー:ミサ曲第二番他 独ccc

mit.14.dez.  イギリスの詩人。シェリーだったか、イェーツだったか。「冬着た りなば、春遠からじ」。
 今日はとても、とても寂しかった。でも、不幸なことが続いたならば、その次にはラッキーなことが続くでしょう。そう、思っていないとこの世は余りにも辛 すぎる・・・。

 こういう日はやっぱりマーラーの気分だな。

son.18.dez.  年末恒例の2005年に購入したCDのベストを探し、視聴している。コメントな どは、年末付近になったらUpするか、メールで送るとしようか。

 昨日も散歩がてらKonzerthaus付近へ出没。クリスマスの風景をデジカメに収める。

 晩飯は本当に久しぶりのインドカレー。やっぱ、これですね。寒さ対策の一環か?

 読書は、
 *作曲家別 名曲解説 ライブラリー1 マーラー 音楽之友社

 映画は「千と千尋」を見る。二度目か?


<本日聞いた音楽>
 上記の通り、ランキング したCDへのコメントは控えさせていただき、それ以外を書こうと思う。

 
バ ルビローリ指揮ハレ管ベイカー他 マーラー:歌曲集 独EMI

 
レー グナー指揮ベルリン放送響 ブルックナー:交響曲第六番 独ccc
 (これのみ、教会の録音。放送局のスタジオよりも明晰に録れている。演奏もこの上なく優秀。隠れた名演であろう。)

 
レー グナー指揮ベルリン放送響 ブルックナー:交響曲第七番 独ccc
 (さくさく進む、「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」状態。今聞くと余りにあっさりとしすぎているが、生まれて初めて聞いたブルッ クナーはこの演奏だった。あれは、確か高校二年で、徳間の1000円シリーズの第一弾が出た時だ・・・年ばれる?)

son.25.dez.  既に、天皇誕生日、クリスマス・イブは終わり、本日は第一クリスマスの日。町 並みが昨日の夕方から静けさの深遠に眠っている。


<本日聞いた音楽>
 ケーゲル指揮ライプツィヒ放送響 ブルックナー:交響曲第八番 独Pilz
 (言わずもがなの、大名演。苦手なこの曲の面白さを独自の「史観」で解釈した。)

 ローター指揮ベルリン放 送響 ニコライ:『ウィンザーの陽気な女房たち』 独Line
 (名匠ローターによる戦中の放送録音。ヘーガーのものと同様、実にオペラ指揮者のテリトリーで、その名匠ぶり、即ち、ドイツオペラの面白さを十二分に知 らしめす。流石である。)

 ノイホルト指揮ローマ RAI放送管 マルシュナー:『吸血鬼』 独Hommage

 (マルシュナーの代表作で、この数十年でようやく陽の目にあたるようになったもの。『Hans Heiling』のほうが後の世代であるWagnerに影響を与えたようだが、この『吸血鬼』も初期のWagnerの要素をふんだんにもりこまれているよ うに聞こえ、特に『Rienzi』、『オランダ人』のよすがを忍ばせられる。また、先輩格であるWeberの要素、特に傑作であり、これまたドイツのオペ ラ史上、非常に大事な『魔弾の射手』の「絵姿」が思い起こされる。同曲は、リーガーとテンナーのものしかないのし、それらと比較して目下許容できる四阿上 の演奏だと思う。ただ、録音がライブで不安定な音作りなのがいただけない。歌手も優秀、オケもなかなか頑張っている。尚、この録音は作曲家 Pfitzner版による改訂版である。それもまた珍しい。)

 メンゲルベルク指揮ACO ベートーヴェン:交響曲第六番、第七番 独 History
(最高の意思の強さと、表現力!熱い潮は冷えた魂を激高させてくれる。)


mon.26.dez.  珍しい!朝から大雪です。しかも、積雪。第二クリスマスだが、やはり、一応は 「ホワイト・クリスマス」か?

 世の中には「くそげー」というものがあるが、昨日見た映画は本当に「くそ」だった。余りのくそさに、怒りを通り越して笑ってしまった。これほどの低脳・ 駄作はいかにハリウッドでさえも、それほど頻繁に見かけられない。大よそ予測はしていたが、「予測どおり」、「期待を裏切られない」意味では最高だった。 ネットで調べたら殆どが否定的見解で、当然のことだと思った次第。これほど、アンチ・ジャパン、ジャパン・バッシングの映画もなかなかない。それが、中途 半端なのが更にいけない。もしかしたら、これは或る意味、「あめさんはこれほど馬鹿ですよ」、「200億円かけてもこの程度なんです」、「ま、国策恋愛映 画なんで、そんなに真剣に見ないでね」というものなのかもしれない。そうしたら、この監督、原作者はよっぽどの才能者なのかもしれない。一本とられた なぁ。

 其の名は、『パール・ハーヴァー』!名前からひく、いや惹くでしょう。

 この映画に山本五十六役ででた、マコ岩松氏によると、
 「不愉快な体験だった。真珠湾攻撃をきめる軍の会議をなぜのぼり旗を立てて野原でやってるんだ。戦国時代じゃあるまいし。200億円近い制作費を使いな がらまともな考証ができないのか。ただ楽しめたらいいという風に時代が逆戻りしている感じだ」と、朝日新聞に書いているらしい。
 に はこの映画を茶化していて、それがまたなかなかセンスが良い。

 で、他のサイトを見たり、自分なりの気づいた所をいくつか。


 #山本五十六が直々に艦隊を指揮している。実際は南雲忠一が直接指揮。
 #上記国策重要会議である、海軍会議が野原で!最高機密ばればれじゃん。
 #なぜか、日本の当時の空母が、アメリカの現代の空母にはや代わり。う?当時の空母はあめさんから発注したんか?艦載機も零戦ではないなー。
 #真珠湾攻撃時が、昼間になっている。本来は朝靄の日曜日を選んだ。少年が野球やっている場合じゃないでしょ。
 #零戦の色が変。
 #爆撃機、いかに低空飛行とはいえ、ありゃ低すぎるよ。坊主の頭にあたっちまうぞー。
 #戦艦アリゾナはいつから、タイタニックになったんか?
 #当時のハワイには日系が住民の1/3だったそうな。あれぇ、どこにいっちゃったのかな?日本人用の強制収容所はまだだったけどねぇー。
 #奇襲だが、当時のCIAは日本の暗号も解読できなかったのかね?(真珠湾攻撃だけ、なぜか本当に分からなかったらしい。ほんとか?)。ヨーロッパ的解 釈だと、騙される、即ち奇襲される側があほなんだろう?ちゃうかね?
 #監督は、「ハルマゲドン」と同じ監督。納得。
 #やっぱり、あめさんにとっては真珠湾はよっぽど堪えたようだ。
 #復讐で、軍事工場だけ、空爆してくれてありがとう!
 #歴史歪曲ってあそこまで徹底するといかんとちゃう?日本の教科書問題なんて可愛いもんでしょう。採択率1パーセント未満、だったはず。なんせ、日本は 民主主義ですんで。
 #他のデータによると、当時の真珠湾には昨今のイージス艦が停泊していたらしい。
 #海軍会議になぜか、陸相の東條らしき人が出ている。勿論、野原で。
 #え、川中島の戦いと混乱していると?当時は、魚雷はなかったはずだが・・・。わしの記憶違いだったか。
 #この手の作品で、意外と健闘、いやそれどころか「武士道」にも通じる何かを感じたのが(あめさんの作ったもので、美化しているもの)スピルバーグ監督 の、『太陽の帝国』だった。



<本日聞いた音楽>
 ヘーガー指揮バイエルン国立歌劇場管 ウェーバー:『魔壇の射手』 (独 EMI)

 メンゲルベルク指揮ACO ブルッフ、ヴァーグナー、リスト他 独 History

 メンゲルベルク指揮ACO シューベルト:交響曲第八番、第九番 独 History


mit.28.dez.  ようやくにして今年購入したCDの自分で勝手にアカデミー賞をUpした。詳細 はから。

 本日も降雪。その寒い中(-4度くらい)少し散歩。雪が降るといてもたってもいられなくなるのはやはり真冬生まれのせい?


<本日聞いた音楽>
 本日もWagner三昧。

don.29.dez.  本日も大雪。これほどの大雪はベルリンに来てから初めてだったような気がする。 恐らく、10センチは積もったであろうか?全くもって感動。夜なんかむやみやたらに散歩してしまうし、デジカメ活用していますなぁ。ドイツ人もそのせい か、この状況下の中、散歩をしている人をよく見かける。性格はどうであれ、やっぱり人間なんだなぇ。雪は人をロマンティックにさせるなぁ。ほんと、「清 夜」、「浄夜」、「聖夜」という感じ。心も体も清らかになる感じ。


<本日聞いた音楽>
 メンゲルベルク指揮ACO 独Historyからの集大成。

fre.30.dez.  さて、残る所あと、本当に僅か。こういうときにはWagnerをばっちり聞かな いと。

 アジア食品の買いだめもしたし。明日は、大掃除、洗濯、整理、最後の買い物などをしよう。

 たまたま、他の項目でGoogleで検索をしていたらを発見。笑いまくりましょう。


<本日聞いた音楽>
 相変わらずWagner三昧。昨日はEMIのなかなかいかした、しかしいまと なっては少々ごった煮的な『Ringの招待』という4CDBoxのものを。演奏者がかなり凄く、圧巻、壮観である。


 
本日はメルヒオールの 戦前EMI録音集とフラグスタートのアメリカでの録音を。


 
オケものでは、 Karl Muck指揮のオーケストラ曲集を、素晴らしいリマスターのもとで。(Naxos)
Ouvert・en und Preludes

 
メンゲルベルク指揮ACO R.シュトラウス:『Don Juan』、『英雄の生涯』 独History
(調べた限りだと、この同じ演奏が、このほかにも、独Teldec、更にリマスターされて同じ所から、NaxosからMBTがリマスターして、英 Dutton、仏Dante、英Pearl、墺Preiser、Arkadiaから出ているようだ。他にもあるかもしれないが。もともと音がいいから後は リマスターの問題であろう。私も恥ずかしながらダブりで独Teldecの旧盤を持っている。Naxosは良さそうだが、流石に同じものを三枚所持しても意 味が無い。尚、Don Juanは二つ、英雄の生涯はNYPとの録音もあるそうだ。RSの録音は『死と変容』が他にあるだけだ。)

 
メンゲルベルク指揮ACO バルトーク:ヴァイオリン協奏曲、コダーイ: 『ピーコック変奏曲』 独History
(どちらも、世界初演でのライブ録音。)

 マッテス指揮グラウンケ響 O.シュトラウス:『ヴァルツの夢』 独EMI
(オペレッタは趣味ではないが、たまたま。)

sam.31.dez.  いや、うるさいのなんのって、家で静かにしたい気分なのに、花火のうるささに 辟易。まぁ、独り者の僻みか、単なる。今年のSilvesterは静かに過ごしましょう。たまには、こういう過ごし方も良いのでは。日本式にね。


<本日聞いた音楽>
 最後の最後までWagner。Berlin Classics系列のedelから出ている、Famous Scenesという2枚組みのもので、日本で購入したもの。旧東ドイツの名歌手、名指揮者のオンパレードである。

 やはり、最後の最後は第九で締めくくりましょう。フルトヴェングラー指揮 BPOによる、有名な戦中ライブのもの。1942-3-22のもので、私のCDはMelodiya製である。

 来る2006年も、良い年でありますように!



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