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"Und morgen wird die Sonne wieder scheinen..."

 Diary; 日記


「そして、明日も又太陽は昇るでしょう・・・」という歌曲の一節からとった
この項は小生 が日頃何を聴き、何を考えているかを記す場所です。
A.D. 2004 / Heisei 16
October

gustav mahler


fre.01.okt.  早いもので、今年も後残すところ僅か三ヶ月。夏休みはいまだ取っていないの で、というか夏が既に終わってしまったので、本当に寂しい気がする。今年はなんのかんので夏休みがベルリン以外でとれなかったので、余計に「休暇」という 観念がない。もう少しすれば、冬学期が始まってしまうし。ま、いまのうちに読書、音楽鑑賞でもしましょうかね?
 という訳ではないが、今月分のCDをど〜んと購入。

[本日 購入したCD]
@マルケヴィッチ指揮ラムルー管 ハスキル独奏 モーツァルト:ピアノ協奏曲第20+24番 Philips 4.99E


@シュタイン指揮シュターツカペレ・ベルリーン プッチーニ:『トスカ』ドイツ語版全曲 B.C. 7.99E


@ヘーガー指揮バイエルン国立管 ニコライ:『ウィンザーの陽気な女房たち』 EMI 9.99E


@ヘーガー指揮ベルリーン・ラジオ管 ロルツィング:『ウンディーネ』 EMI 9.99E
(昔のジャケット)


@シューヒター指揮NDR響 ヴァーグナー:『さまよえるオランダ 人』 Walhall 4.99E


@イッセルシュテット指揮NDR響 ヴェルディ:『アイーダ』ドイツ語版全曲 Walhall 4.99E


@ツィーリヒ指揮ヘッセン放送響 ヴェルディ:『トロヴァローレ』ドイツ語版全曲 Walhall 4.99E
以上

[本日聞いた音楽]

@マルケヴィッチ 指揮ラムルー管 ハスキル モーツァルト:ピアノ協奏曲第20+24番
(いやぁ、参りました。ハスキルのピアノは初めて所持するものだけ れども、この演奏がしばしばベストなんとかにランクインするのがよくわかりましたな。曲が曲だし、本当にぐっとくるねぇ。これは件のクレンペラーの『大地 の歌』以来。〜因みに今はクレンペラーのブラームスの第一番を聞いている。)
sam.02.okt.  今日は明日の『ドイツ統一の非』ではなく、祝祭日『ドイツ統一の日』に向け て、観光客が多いと感じた。また、Konzerthaus20周年(以前のSchauspielhausより改名)記念のコンサートで、上記の記念もあわ せて、記念のコンサート。『第九』を生で〜しかも感動的な演奏を〜聴いたのは初めてかもしれない。最初に聞いたのは、1995-12-31及び1996- 1-1のヴィーンでの恒例の第九コンサート。指揮はベルティーニでオケはヴィーン響だった。演奏はさほどよくなく、特に合唱が酷いものであったが、やはり 生で聴いたので感動はひとしおだった。二回目は日本で、佐渡裕指揮新星日響のもので、ドイツ文学科の副手さんがアマチュア・コーラスに参加していていたの で、聴きにいった。場所はどこだったか、忘れたし、演奏もそれほどよくなかった。酷かったのはソロ歌手でドイツ語の発声も音程も怪しげだったな。

 そういえば、先日9-29にドイツの指揮者、ハインツ・ワルベルク氏死去とのこと。生ではな結局きいたことがなかったが、MDに放送録音のがいくつか 残っている。CDではニルソンの伴奏とフロトウの『マルタ』くらいしかもっていなかった。知り合いから戴いたテアトロ・コロンにおけるRingのCDRも まだ聞いていない・・・。

 最近感動した言葉より〜
 「早くイラクへ戻りたい」:イタリア人の二人の女性が誘拐されたのち、解放された時に。人質、という過酷な状況下のもとで、更にイラクへ戻って人道主義 的活動をしたい、という普通の人では考えられないほどのことを素直な気持で発したもの。残念ながら、日本と同様イタリアもこういうひとを政府が評価しない どころか、批判すらしている状況を鑑みると非常に情けないかぎり。何百・何千の人殺しの兵隊を送るよりも、数人のボランティアを自主的に送るほうがよっぽ ど「国際貢献」しているのに。どうして分からないんだろう?全くもって情けない、と同時にでも、こういう人がいるから安心をもする。
 それにしても、二人のシモーナは可愛い。それ以上に人間的に「美しい」。

 「こちらに来て強く思ったのは、体が大きいことに、そんなに意味はない。僕は大リーグに入ってしまえば一番小さい部類です。でも、こういう記録を作るこ ともできた。大きさや強さに対するあこがれが大きすぎて、自分自身の可能性をつぶさないで欲しい。自分自身の持っている能力を生かせれば、可能性はすごく 広がると思う」〜記録を更新したイチロー選手。それを褒める、他の選手や観客も「美しい」。
 こういう言葉達って、何気ないんだけれども、浪花節が好きな日本人にはぐっとくるんだよなぁ。


< 本日入ったコンサート>

エリアフ・インバル指揮
ベルリン響+エルンスト・ゼンフ合唱団、
フォルカー・ダヴィット・キルヒナー:『Angelus novus』(Konzerthaus Berlin委嘱作品)の初演(本当の世界初演は昨日だったが・・・)、
ベートーヴェン:交響曲第九番ニ短調

[本日聞いた音楽]

@ツィーリヒ指揮 ヘッセン放送響 ヴェルディ:『トロヴァドール』 ドイツ語版全曲 独Walhall
(この人の指揮は妙にぎすぎすしていて変な感じがしたが〜ロスバウ トのようではない〜これはフィナーレに向けて盛り上げるところがなかなか巧い。Winfried Zilligはさほど知られていないし、録音もないが、或るところにはあるんですな。特にヘッセンのフランクフルト放送響との録音が多く、倉庫から最近ど しどし出ている。)

(シェーンベルクの門下で作曲者でもあった指揮者、ヴィンフリート・ツィーリヒ。1905-1963.)
son.03.okt.  ちょっと呑みすぎちゃったみたいで、腹痛で目が覚める=最悪。薬もあまり効 かず。よってビールは飲めない。ま、悪い意味で『休肝日』でしょうな。

[本日聞いた音楽]

 昨日の残りのイッセルシュテットの『アイーダ』の残り。マスターの状況の悪 いのか、かなり音飛びやら、接続がよろしくない。イッセルシュテットのオペラは『運命の力』が異様に悪かったのでがっかりだったが、あれが例外で他はなか なか宜しい。特にWalhallシリーズで彼のオペラ指揮者としての再認識ができるであろう。引き続き、NDRによるもので、CDでは久々のシューヒター の『オランダ人』。題名役はこれでもかの、ホッター。彼のオランダ人はあいも変わらず名唱だから、言うまでもないのだが、ゼンタ役のHelene Werthが薄いややヒステリックな声ながら、気に入った。残念ながらYahoo Deutschlandでも彼女のBioやら説明がない。フリッチャイとスイス・ロマンドとの『Fidelio』や、最近でたGebhardt(上記のも そう)のスイスにおけるデンツラーの『ヴァルキューレ』、などを歌っている。1938-1963年までハンブルク国立歌劇場のメンバーで、ヴァーグナー歌 手であったようだ。設立して間もないNDR響はばりばり指導・指揮しているのはシューヒター。やはりこの人はなかなか凄いひとだ。ここに載せようと思った のだが、ドイツも日本もシューヒターの写真がない。う〜んそうなると、ディスコグラフィーを創りたくなったぞ。アルバート・コーツもまだ完成していない し、どうなるんだろうか?

sam.09.okt.  なんか、今週は珍しく毎日人と会っていたのでなかなか時間がなかったが、や はり会話は面白いな。

[本日 購入したCD]
@スィートナー指揮シュターツカペレ・ドレースデン フンパーディンク:『ヘンゼルとグレーテル』(全曲) BerlinClassics 7.99E


@マズア指揮ゲヴァントハウス管 シューマン:『ゲノヴェーヴァ』(全曲) BerlinClassics 7.99E


[本日聞いた音楽]

 本日のポストに先日買おうと思ってなく予約した上記のCDを購入。特に、 Suitnerは是非とも聴きたかったもの。

die.12.okt.  昨日は最近ご無沙汰だった読書をする。三日ほどで以下の本を読破。あらため てフリードリヒ大王の足跡、人となりに感銘する。

@村岡晢著 『フリードリヒ大王 啓蒙専制君主とドイツ』 清水新書
(残念ながらカバー写真は見つからなかった。)
son.17.okt.  久しぶりの更新。昨日は日本の両親からスモールパケットが来て、頼んでいてお いた本を読む。数時間で読破したが、これは傾聴ではあらぬ傾読に値するもの。

@柴田南雄著 『グスタフ・マーラー -現代音楽への道- 岩波新書280
ありがたいことに昨年の復刊である。盟友のKechiKechiの林さんも | | で感動しておられることを述べているが、全くもってその通り。柴田氏の解説は妙にせせこましい日本の自称音楽評論家や煽るだけの感想屋とも全く違い、適切 な言葉と小難しくない知識(「知識の開陳」ではなく)を噛み砕くように書いている。のみならず、彼の若い時からのマーラーへの傾倒、更に自分なりの好き嫌 いの演奏、音楽史的にいかにマーラーが重大な作曲家であるかを熱弁している。マーラーの音楽を聴く人、また愛情をもっているひとは是非にでも読むべきで、 彼の音楽を聴く際の座右の書であろう。それにしても、邪推だが、1967年のヴィーン音楽祭における、一連の録音は残っていないものなのであろうか?

本日は更に読書を進めて以下の本を読破。
@加瀬俊一著 『第二次世界大戦秘史 外務省情報部長が綴る歴史の謎』 光人社NF文庫

[本日聞いた音楽]

 最近は以前日本でBOXで買ったEMIのクリスマスのクレンペラーシリーズ 第二段を感慨をもって聴いている。特に、ブラームス:交響曲第一番、シューマン:交響曲第四番、シューベルト:交響曲第八番、メンデルスゾーン:交響曲第 三番、ブルックナー:交響曲第七番及び第九番はふかいえぐりとうねり、シャイな視線からひたひたと感ずる灼熱。まさに、『大クレンペラー』である。
 オペラものでは最近ヴェルディにはまってしまって、特に『トロヴァトーレ』には感服。他には『仮面舞踏会』だったり、『アイーダ』だったり、『リゴレッ ト』、『オテロ』だったりする。イタリア語全曲もそうだが、ドイツ語版の全曲や抜粋でも面白いものだ。
die.19.okt.   昨日はベルリン・フィルハーモニー(なんと)初登場のご存知バイエルン放送響のベルリン客演公演を期待半分・不安半分で聞く。曲目はバルトーク:管弦楽の 為の協奏曲、及びチャイコフスキー:交響曲第六番『悲愴』である。正直言ってバイエルン放送響でなかったら絶対行かないプログラムであるが、はたしてどう であったか?
 結果は当たりは当たり。とんでもなく美しい驚異の(「脅威」でもいいくらいだ)スーパー・オーケストラ、とでも言おうか?それに指揮者の今大活躍のマリ ス・ヤンソンスも素晴らしかった。この人は初めて生で聴くのだが、彼は音楽の持つ一種の愉悦さ、というか音楽を学問ではなく「娯楽」として、観客に伝える のが本当に巧い人。それでいてある種の芸術観念というようなものもあるし、自己主張もあると思う。正直言って私はチャイコフスキーに始まる、ロシアの音楽 の良い聞き手ではないことをここに告白しなければならない。即ち私の頭の中の「基調音」が所詮中央ヨーロッパ、すなわりドイツ・オーストリア音楽なのであ る。こういういわば固定観念をもっているので、特にロシア音楽などは、「二級民族音楽」としてしか捉えていない。余りにも民族的過ぎ、洗練されてなさす ぎ、なのである。勿論、自分ではこういった一種の差別意識がいかに、自分のカテゴリーを狭くしているかよく分かっているつもりではある。でも、やはり、良 い物はなんであれ、良い、という批判眼は捨てていないつもりである。そう、今回の公演がまさにそれ。理屈はどうであれ、あの音楽をやっている楽しさは分か りたい・共感したいものである。
 そしてなんといっても、バイエルン放送響の卓越さ。特に感心したのは、バルトークの第五楽章で分かったことだが、弦楽セクションの合奏の見事さは言うに 及ばず、各種取り成す楽器・及び楽団の「色」、「艶」が演奏家の自発性と同じく、独自性を遺憾なく発揮していた。BPOのように、個々の〜非常に民主主義 的に!〜オケメンの自分勝手ではなく、自他の存在を巧い具合に認識していて、どっちつかずになっているのを偉とすべきだ。音楽を聴いて、しかも生をきいて 熱くなり心身ともに良い具合に疲れたのは久しぶりである。指揮者のヤンソンスは上記の如く、音楽の楽しみを巧く伝えるくせに決して山師ではない。そのとこ ろが彼が爆演指揮者にならない・なれない所以か?それでも、チャイコフスキーにおける第三楽章のもってつけたような「ブラボー作品」でも、嫌味にならない し、かといって薄味だったり・冷徹でもない。我慢できなくなった観衆は第三楽章後大拍手を盛大に催していたが、むべなるかな。私もおもわずしてしまった。
 尚アンコールは、シベリウスの『悲しきワルツ』、及び〜友人曰く〜バルトークの『中国の不思議な役人』からのとてつもないエネルギッシュな小品であっ た。

でも、こういうのが現代の・21世紀の演奏なのであろうか?

本日はご他聞にもれず読書三昧。日本から送ってもらった

@渡辺裕著 『マーラーと世紀末ウィーン』 岩波現代文庫
及び、こちらの大学図書館で借りた、
@田中正明著 『東京裁判とはなにか』 日本工業新聞社
である。

音楽はさほど聴けず、レーブライン指揮ベルリン・ラジオ管によるヴェルディ:『運命の力』ドイツ語版抜粋(ジェス・トーマスの素晴らしい声!)、S.ヴァ イグレ指揮ミュンヒェン放送管(近い将来解団らしい)のご存知ロットの交響曲、クレンペラー指揮のブルックナー交響曲第九番。
son.24.okt.   早くも週末も終わり。なんか寂しい限りである。日本では台風及 び地震でえらいことになっているが、対策の遅さはいつものことか。心配しております。

 木曜日には大学から戻ってきて、コンサート。DeutscheKammerphilharmonieBerlinによる第一回目の定期会員コンサートの もので、ベルリン・フィルの室内楽ホール。曲目はハイドンの交響曲第68番とマーラーの『大地の歌』シェーンベルク編!というもの。正直言ってある一つの 「試み」という意味では面白いかもしれないが、演奏、特に指揮者が凡庸でその面白さまでは伝わらなかった。残念ながら。

 本日は読書及び、ドイツ文学研究。ちゃんと学生の「仕事」をしないといけないのでね。
@粟屋健太郎・NHK取材班著 『東京裁判への道』 NHK出版 1994
である。

 音楽はまたまた最近はまっている『タンホイザー』、サヴァリッシュの指揮、バイロイト祝祭によるもの。流線型の綺麗な新しいバイロイトの音楽様式。もう ひとつオペラはベーム指揮戦中のヴィーン国立歌劇場によるもので、ヴェルディの『オテロ』ドイツ語版全曲。かなり煽っている演奏で好きだ。ラルフのオテ ロ、シェーフラーのヤーゴ、H.コネツニのデズデモーナ。一騎当千の歌手たちである。
mon.25.okt.  また、週の初め。やはり、新学期が始まると色々な意味で疲れる、が楽しみを もって毎日を過ごしましょうか。

 10/25は音楽史的に何があったのか?1825年、ヨハン・シュトラウス生誕、1838年ジョルジュ・ビゼー誕生、1885年マイニンゲンでブラーム スの交響曲第四番初演、1912年、シュトゥットガルトでR.シュトラウスの『ナクソス島のアリアドネ』(いわゆる第一版)初演、1965年、ハンス・ク ナッパーツブッシュ、ミュンヒェンで没。となっている。詳細は | | で。

 音楽は昨日から聴き始めたガーディナーの本当に素晴らしいベートーヴェン交響曲全集のなかより。
don.28.okt.  昨日は何かと忙しかったので、僅か数十分しか音楽が聴けなかった。

 今日は秋の空に薄霧がさしている。霧が起こると、どうしても聴きたい曲がある。それは他でもないブルックナーの交響曲第七番である。そう、第一楽章最初 の所謂『ブルックナー開始』のそれである。沢山同曲を所持しているにもかかわらず、今回のチョイスはお馴染みヨッフムの海賊版であるフランス国立管とのパ リでのライブの演奏を。1980年の録音だから、かなりの晩年である。版は勿論ノーヴァク版である。管がやややばいし、それほど魅力のあるものではない が、好感のもてる好演であろうか。特に盛り上がりやテンポなどが極めて素晴らしい第二楽章は傾聴に値する。

尚この写真はバイロイト祝祭のHPからただでLinkしているのだが、そのサイトによると、
1953年:トリスタン5回
1954年:タンホイザー1回、ローエングリン6回
1971年:パルジファル4回、
1972年:パルジファル4回、
1973年:パルジファル5回、
それぞれ振っているようだ。

彼のパルジファル聞きた〜い。


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| last modification: 09.Dec.2007 |
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