mon.01.Aug.
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終に八月へ突入。今年は真面目に夏を感じないまま、長く寒い嫌な冬に再び突入するので
あろうか?いや、このままではすまないぞ、という感じがするが、自然の前には人間はなすが
ままに。頼みますよ。太陽殿。
実は、本日は体調最低。なにせ、寝られなかった。夜から朝にかけてアレルギーが突如出
て、余りの酷さに休まるどころではない。しょうがないので、いやいやながら薬を飲みようやく
寝られるが、やはり副作用が大きくて、起きた後にだるい。殆ど快眠できていない上に、極度
の眠さ。舌もややおかしい。
[本日購入
したCD]
今回はドイツ語による他言語によるオ
ペラのものはともかく、英語版による『アラベラ』とか、
なんとカラス歌唱によるイタリア語版による『パルジファル』とか買ってみた。
JenufaとDon Sebastianoのみ、初めて聞くものである。

@ロスバウト指揮パリ音楽院管 モー
ツァルト:『ドン・ジョヴァンニ』 独Walhall 3.99E

@ケンペ指揮MET R.シュトラウス:『アラベラ』英語版全曲 独Andromeda 4.99E

@ミトロプーロス指揮フィレンツェ五月音楽祭管 R.シュトラウス:『エレクトラ』
独Hommage 1.99E

@グイ指揮ローマRAI管 ヴァーグナー:『パルジファル』イタリア語全曲 独Membran
4.99E

@ジュリーニ指揮フィレンツェ五月音楽祭管 ドニゼッティ:『Don Sebastiano』 独Walhall
3.99E

@ライトナー指揮シュトゥットガルトオペラ座管 ウェーバー:『オイリアンテ』 独Walhall
3.99E

@シュティードリー指揮BBC響 ウェーバー:『オイリアンテ』 独Andoromeda 3.99E

@ブッシュ指揮ロイヤル・フィル ヴェルディ:『運命の力』 独Andromeda 3.99E

@シュミッツ指揮ヘッセン放送響 ヤナーチェク:『Jenufa』ドイツ語版全曲 独Walhall
3.99E

@スツェンカー指揮NDR放送響 プッチーニ:『ラ・ボエーム』ドイツ語版全曲 独Walhall
3.99E

@R.クラウス指揮バイエルン放送響 チャイコフスキー:『エフゲニー・オネーギン』
ドイツ語版全曲 独Walhall 3.99E
<本日聞いた音楽>
@ロスバウト指揮パリ音楽院管 モーツァルト:
『ドン・ジョヴァンニ』全曲 独Walhall
(ロス
バウトのモーツァルトである。悪かろうはずがない。体調へろへろでも、良い音楽は良い
ものだ、という良い証左である。早いテンポ、すっき
り爽快のなりふり。これぞ、ザッハリヒかつ
曲を装飾から解放した真実の姿である。ドンナ・アン
ナ役のDancoが歌手の中では秀逸。)
@
グイ指揮ローマRAI放送響 ヴァーグナー:『パルジファル』より第一幕 独Membran
(スタジオ録音のようで、聴衆ノイズはないが、拡が
りに欠ける音響、オケもそれほど良いとは
いえない。あの、Guiをもってしてもである。イタリア語、だからといっても、オペラはオペラであ
る。しかしながら、「舞台神聖祝典劇」といよりかは、イタリアの宗教曲を聴いているような気分
に襲われるのはいたし方がないか。やっぱり、イタリアオペラっぽいね。)
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die.02.Aug. |
本日もやはりアレルギー。困ったもん
だ。薬を服用したが、どうにもこうにも・・・。酷い場合にはやはり医者で診てもらうしかないかな。やれやれである。
<本日聞いた音楽>
@グイ指揮ロー
マRAI放送響 ヴァーグナー:『パルジファル』より第ニ幕+三幕 独Membran
(異質
だ。奇妙といっても良いかもしれない。どうして、ドイツ語に訳された他のオペラはそれほど違和感無いのに、ドイツ語のものをイタリア語に訳されたとなる
と、こうまでにも奇怪だとは変な「慣れ」というか、「差別」なのであろう。)
@Szenkar
指揮NDR響 プッチーニ:『ボエーム』ドイツ語版全曲 独Walhall
(かなり丁寧な創りで、ぬる〜い感じののっぺりとした面白さがある。)
@ミト
ロプーロス指揮フィレンツェ五月音楽祭管 R.シュトラウス:『エレクトラ』全曲 独Hommage
(これ恐らく、Warnerの正規盤と同じもの。ステレオ録音、なんて書いてあるけど、勿論嘘。ただ、音はなかなかよいし、気合も凄く入っていてかなりの
名演だと思う。正直いってミトロプーロスの演奏はどれも、面白くなかったし、音質面でいただけなかったが、これは素晴らしい。)
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mit.03.Aug. |
完全ではないものの徐々に治りつつあ
る。結構なことである。本日は「この夏」一番の寒さ、だと思う。しかも、降雨。洗濯は出来ないし、雨に濡れるし・・・。
<本日聞いた音楽>
@ケンペ指揮MET R.シュトラウス:『アラ
ベラ』英語版全曲
(これ
もまた異質なりや。英語で唄われるとなぜか、オペレッタやミュージカルのようで、ドイツ語のもつ一種の神秘性とか、芸術性を感じずに、世俗的な感じがして
しまう。ギューデンのドイツ語訛りばりばりの英語は結構受けたが。ケンペの指揮が流れるようで、煽るようで伸縮自在なだけに残念。)
@ジュ
リーニ指揮フィレンツェ五月音楽祭管 ドニゼッティ:『Don Sebastiano』イタリア語版全曲
(こりゃ、凄い。グランドオペラの見本のようで、初期のWagnerのようだ。現在のところ、簡単に手に入るのはこれくらいだから貴重である。ビンゴであ
る。元々の言語はフランス語のようである。)
他には、ファイエルシュタートのグリーグ(Decca)、マルティノンのサン・サーンスの初期交響曲、シャイー指揮DSOのマーラーの『嘆きの歌』(最
高、素晴らしい!)、同曲ロジェストヴェンスキー指揮BBC響他。
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fre.05.Aug. |
いやぁ、寒いっすねぇ。いいですか、八
月ですよ八月。は・ち・が・つ。夏ですよ。盛夏のはずなんですよ。でも、涼しい、これがまたはんぱなく涼しい。しかも、たまに雨なんか降っちゃうし、湿度
も高いし。洗濯できないじゃん。も〜勘弁して。太陽はどこ?『太陽の無い季節』うん、そうだ。失地回復でまた、太陽よいでよ!夏が無い年・都市なんていや
じゃ。これじゃ、肌焼けないじゃないの。げ、色白。も〜、最低。美白なんていってられないっすよ。
これじゃ、浮かばれねぇなぁ。夏は暑くて当たり前。暑い暑いと文句垂れながらすごすのが普通でしょ。ほんまにねぇ。食欲もすすむし、酒もすすんじゃうの
が余り意味無いけど。こうなれば自棄酒(やけざけ)よ。
<本日聞いた音楽>
@ラインスドルフ指揮VPO モーツァルト:
『ドン・ジョヴァンニ』全曲 独Decca

(いやなんの、素晴らしいの一言。VPOもやる気を出せばできるじゃない。
当時はまだまだ駆け出し、売り出し中のラインスドルフも、他のオケ、特にEMIに録音していた当時は正直言ってセンスのない、豪快なだけが取り得の良く
も悪くもアメリカ受けしそうな二流指揮者だったが、ここではVPOという名器を手に入れ、それもしかも完全にオケを手中に収め、真っ直ぐ、ドライで、明確
なる棒捌きには頭が下がる思いである。
録音も初期のDeccaで、VPOの録音先Sofiensaalでの乾いた録音だが、ここでは、”それほど”悪くは無い。オケの分離具合もなかなかだ
し、やはりこれは指揮者の適切な指示によるものであろう。有名な珍妙なる響きのVPOのちゃるめらオーボエも健在。また、室内楽のアンサンブル時におけ
る、各パートの見事さ。そして、玲瓏なるホルンとチェロ。
ラインスドルフは小細工無しだが、オペラ指揮者の貫禄をみせつけ、テンポの鮮やかだがわざとらしくない妙なる変化、歌手とアンサンブルのハーモニー、オ
ケの盛り上げ方及び絞め方などオペラ指揮者の鑑であろう。
惜しむらくは、この名演奏廃盤なのである。彼がDeccaとVPOとの録音が悉く廃盤というのは全く理解に苦しむ。望むらくは見事なリマスターを施した
後、再度市場に出てくることを強く望む。『フィガロの結婚』(未聴)、『ナクソス島のアリアドネ』があるのだが・・・。他にもあるのであろうか?やはり、
同時代の競合、E.クライバーの『フィガロ』、クリップスの『ドン・ジョヴァンニ』があるだけに、レコード会社はこの一連の録音につれないのであろうか?
尚、世評は歌手のミスキャスティングを問題にしているが、私にはこれはこれで良いのではないであろうか?特に、ニルソンのDonna
AnnaとプライスのDonna Elviraが問題のようである。シエピのタイトル・ロールはいわずもがなに素晴らしい。)
@コン
ドラシン指揮ACO ブラームス:交響曲第一番、メンデルスゾーン:交響曲第四番『イタリア』 蘭Philips
(コンドラシン+ACOエディションによる限定盤の一つ。ライブでの熱狂感とスタジオ録音並みの完成度の高さは、やはり、コンドラシンという類稀なる指揮
者の為せる業であろう。スケールの大きさよりも、叙情的な感情の爆発を重点に置いたもので、それこそが彼の得意とするものであり、ライブという状況も手
伝ってか、高次元でのものとなっている。正直言ってACOの管楽器はそれほど良いとはいえないし、ライブだから、ミスなどが多発するけれども、総合的に鑑
みてやはり発売をして良かったと思われる記録である。ただ、カップリングのメンデルスゾーンの方はそれほどでもない。)
@コンドラシン指揮ACO ブラー
ムス:交響曲第二番、シベリウス:交響曲第五番 蘭Philips
(これも、同じく限定盤のもので、コンドラシンの持
つロマンティックな面がよく出ているもの。決してドイツ的な演奏ではないが、ロシア人の指揮者の中では随分と西洋的な佇まいを持ちああわせて共感が持て
る。そしてなによりも流れの良さ。柔らかいオイルのような嫌味にならない滑るような味わい。)
昨日を含めて聞いた音楽は、R.クラウス指揮の『エレクトラ』(Gala)、シャイー指揮DSOのマーラーの歌曲集(ファースベンダー歌唱、最高級!)
(Decca)、ロジェストヴェンスキー指揮BBCのマーラー『嘆きの歌』、パガニーニのヴァイオリン協奏曲、シュティードリー指揮BBCの『オイリアン
テ』などなど。
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mon.08.Aug.
(Part 1)
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秋晴れ。「秋」晴れです。秋です。風が
なにせそう。
「ビールフェスティヴァル・レポート」
で、昨日、一昨日と毎年恒例の国際ビール祭りに例によっていってきましたよ。今回で私は三回目だけれども、実はフェスティヴァルそのものは九回目だそ
う。残念ながら、今年は非常に涼しく=なにせ秋なもんで、しかも、降雨という絶妙の気候条件のものでの「敢行」でした。二日目の土曜日はドイツ人と、三日
目・最終日の日曜日は日本人のビール好きと一緒に。穏当は初日の金曜日にも行く予定だったのだけれども、友人の都合でドタキャンでした。
一日当たり小計で1Lも呑んでいない。

土曜日には先ず、これまた恒例にしている中世のビール。Katharinenbier。
なにせ、コスプレ修道女お姉さんに惹かれて毎回呑んでいる。実は、それ目当てでもないではないのだが、味もなかなか深みとこくがあって宜しい。どちらかと
いうとドライではなく、芳醇で柔らかく、甘いものだが、どしんと重い味わいである。
お次はベルギー産のさくらんぼうビール、とういもので、これはかなりアルコールが高いもののの、味わいは非常に甘い。こういったビールは実は悪酔いする
ので好きではないのだが、物は試しで、飲んでみた。友人は他のベルギーのビールでこれは、シュナップスが入っているもの。これは一飲、素晴らしい味わい。
ビールとシュナップスの最高の融合。

で、最後はバイエルンのビール。オクトーバーフェストを想起させるテントでHBを飲む。これは、私が好きなヴァイツェン・ビールで、なかなか飲
み心地は軽くすっきりしている。残念ながら、ベルリンではバイエルン産のものは一部を除いてなかなか生で飲めないので、毎年楽しみにしている。
翌日の日曜日は生憎、しばしば降雨。地下鉄の駅から地上に上がった時点で既に雨。家を出る時には晴れていたのに。まるで、女心のようだ。で、今回は雨に
も負けず、突進。オーストリアの最高のビールと思っている、Ottakringerを探し当てず、前日試飲したベルギービールに挑戦。

売り子はなんと覚えていたようで、直ぐに注文。残念ながら生は手前で切れてしまって、結局瓶だったが、それでも、かなりのアルコール度で、腹にごっつくあ
たるが、飲み心地自体が非常に品のあるもので、香りも気持がよい。これはかなり早く酔える。実はドイツではこういったビールと他の醸造品を混ぜるのが法律
で禁止されているいようで、更に、アルコールの上限も決まっているようで、生産が出来ない。ん、ここドイツでの販売はいいのか?と云う問題を聞くのは下種
というもの。それに比してベルギーは流石ビール大好きのお国柄で〜ベルギーに行ったベルリン出身の半分ドイツ人は、「ベルギービール最低」とかいっていた
けれど〜なんでもあり、のようだ。これ、やみつきになりそうなビールである。

お次はZlatopramenというチェコのビール。チェコ人は
世界最高のビール消費量で、日計算で国民平均1.5L呑むそうな。国民平均ですよ。子供から老人まで、男女問わず、病人も、大臣も、平民も、アル中も!
やはり、チェコビールは流石。黒くて深い。なんというか、深い森を〜ドイツのそれではなく〜想起させる咽喉越しである。これがまた、味わいがかなり独特
で、これに味を占めると、他のを呑めない、という御仁もいるくらいで、その真情は良くわかる。
で、最後は面白く無いが、前日同様HBで閉める。

余談:Ottakringerはベルリンでも確か飲める・呑んだ
はず。オーストリアのビールでは、Kaiser、Zipfer、Gösserが有名だが、その中でもずば抜けて美味いのがやはりOttakringer。
確か、Wienの郊外だったはず。
お疲れ様でした。
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mon.08.Aug.
(Part 2)
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秋晴れ。「秋」晴れです。秋です。風が
なにせそう。
一気に以下の本を読破。
陣内秀信著 『南イタリアへ!』 講談社現代新書

建築的に南イタリアの各都市〜殆ど小都市〜を歴史的に解き明かしたもの。
<本日聞いた音楽>
@ライトナー指揮ヴュルテンベルク国立歌劇場
ウェーバー:『オイリアンテ』(1954年、シュトゥットガルト版)
(こ
れ、ヴュルテンベルク歌劇場版にる新版のもので、ライブ。正直言ってドイツにしては音が悪く、全体像をつかめないまま、面白みが解らないまま曲が終わって
しまう感あり。)
|
mit.10.Aug. |
寒さ爆発。秋は通り越して、初冬の感
じ。
寒さの上に小雨が降っているので、暖をとるために、インド料理を賞味す。
<本日聞いた音楽>
@R.クラウス指揮バイエルン放送響 チャイコ
フスキー:『Eugen Onegin』(ドイツ語版全曲) 独Walhall
(チャ
イコフスキーは苦手で嫌いだが、演奏にもよる。これは、なかなかバイエルン放送響の美点が良く出ており、更に歌手の面子が宜しくて、かなり楽しめた。音質
も流石で、モノーラルだが、上質のものであった。)
他には、ヴァイル指揮のハイドンとか、ロスバウト指揮BPOの同じくハイドンとか(見事・天晴!)。
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sam.13.Aug. |
最近はまっているのは何?それは、イタ
リアオペラ。前日に、ドイツ語版ながら、DonizettiのLucia di
Lammermoorを聴いてそのイタリア魂というか、カンタービレ溢れる「イタリアン」を賞味した。ドイツ一辺倒では分からないが、ドイツ音楽には無い
〜当然ながら〜柔らか味、味わい、喜び、流れの気持ちよさを堪能した。
再び最近はDisの整理。最近Uploadしたのは、Daphne、Guntram、Feuersnot、Die
Frau ohne Schatten、Der
fliegende Holländerなどなど。
<本日聞いた音楽>
@ラインスドルフ指揮ローマ歌劇場管 ドニゼッ
ティ:『ランメルモールのルチア』 RCA〜Liveing Stereo

(先日聞いた、フリッチャイ指揮のドイツ語版に比べるとやや面白さがないが、そ
れでも、元祖イタリア語による全曲はこれしか所持していないから比較にしようがない。軽さと柔らかさ、カンタービレはそれなりに出ていると思う。歌手では
Peters、Peerceが良い。)
@R.
クラウス指揮バイエルン放送響 プッチーニ:『トスカ』(ドイツ語版)
(イタオペは続くよどこまでも。ドイツ語だけど。)
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mon.15.Aug. |
部屋の中は初冬。でも、外気は初秋の感
じで、幾分寒さが和らいだ感あり。天気予報では週末にかけて、再度夏になるようなことだ。結構である。
「避暑」ならぬ、「求暑」を、「休暇」ならぬ、「求夏」をしたかったので、そいつはありがたい。
[本日購入
したCD]
予約していたものが、既に到着してい
たのは分かっていたのだが、聴くべきものが沢山あったので躊躇していた。更に、行けば行ったで、サーヴィスコーナーだけではなく、売り場も除いてしまうの
が当然だし、結果今回もそうなってしまった。しかも、廉価版ではなく、フルプライスで。「清水の舞台から飛び降りる」気分で購入。なにせ、試聴したら、素
晴らしかったもので。演奏も、録音も。
今回は、Rott意外にはドイツ系音楽無し。そういう(どんなだ?)モットーで予約したので。コルンゴルトもオーストリアの作曲家だが、これ、なんと、
「F.D.ルーズベルトの思い出」というタイトルにもなっている。
- - -

@リュックヴァルト指揮 マインツ
国立歌劇場フィルハーモニー管 ハンス・ロット:交響曲ホ長調 独Acousence 19.99E(涙:高い!)
 
(右はオリジナルジャケット。)
@ヴェ
ルザー=メスト指揮 フィラデルフィア管 コルンゴルト:交響曲Fis-Dur他 独EMI 5.99E

@ジェ
ルメッティ指揮モンテカルロ・フィル管 ロータ:映画音楽集 独EMI 4.99E

@レッジャー+ヴィルコックス指揮 シャル
パンティエ:宗教曲集 独EMI 4.99E

@ヤノフスキ指揮フランス放送フィ
ル管 ダンディ:交響曲集 Warner 4.99E

@ジョルダン指揮スイスロマンド管
デュカス:交響曲ハ長調他 Warner 4.99E

@ブール指揮南西ドイツ放送交響楽
団バーデン・バーデン グレツキ指揮:交響曲第三番 Warner 4.99E

@ラシライネン指揮ノルウェー放送
管 シンディング:交響曲第一番、第二番 Warner 4.99E

(ジャケットはFinlandiaレーベルで発売された初期のもの。)
@ラシ
ライネン指揮ノルウェー放送管 シンディング:交響曲第三番、第四番 Warner 4.99E
<本日聞いた音楽>
@リュックヴァルト指揮 マインツ国立歌劇場
フィルハーモニー管 ハンス・ロット:交響曲ホ長調 独Acousence

(試聴して吃驚。物凄く高度の完成度。しかも、最後まできいてライブだから更なる驚愕。指揮者はなんと、ドイツ人女性でかなり、勢いにまかせた、豪快なも
のだが、スーパーな録音のお蔭で楽器の分離も明確だし、オケのレヴェル自体も凄く高い。尚、このレーベル、マインツに本拠をおいた、地元レーベルでしかもかなり新しいせいか、数枚
のCDしか出していない。しかし、このRottの交響曲以外にも、彼の作品をもう一枚出している。Rottシリーズを出すようであれば、非常に楽しみであ
る。おいそれと容易に手が出せる値段ではないが。)
@ヴェルザー=メスト指揮 フィラデルフィア管 コルンゴルト:交響曲Fis-Dur他 独EMI
(上記にも書いたとおり、アメリカ萬歳、っぽいものかと思った。これ、かのミト
ロプーロスが大絶賛した「現代音楽」で、更にはケンペがミュンヒェン・フィルと録音していた。〜どう考えてもミスマッチというか、ミスキャストの感がない
でもない。作風はやはり映画音楽っぽいところもあるし、オペラティックだが、かなりロマンティックでなぜミトロプーロスが評価したのかが、不明である。古
典的な四楽章スタイルで、第三楽章のAdagioが亡き大統領の為の音楽だとか。オケの編成は大編成で、マリンパ、サイクロフォン、ピアノが付く。)
その他には、デュカスの交響曲とか(それほど面白くなかった)。ロータの映画音楽。残念ながら、一番有名であろう、『ゴッドファーザー』は収録されておら
ず、『戦争と平和』、『豹』、『道』、『ヴァーテルロー』が収録されている。モンテ・カルロのオケは普通下手糞だが、ここではそれほど悪くはない。
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die.16.Aug. |
寒いけど盛夏のこの時期にコンサート。
young euro
classicというべたな名前で、どこがEuroというほど関係など國、今回は中共と、ベラルーシ(どこ?)、カザフスタン(オケあるんだ)が出てい
る。
本日行ったのは、ユース・ミュンヒェン・フィルというこれまたべたな名前。この一連のコンサート、かなり意欲的なものをばしばしやり、初演、ドイツ初演
などは当たり前、オケの委嘱昨も知らない作曲家に出している。
今日聞いたのは、Marko
Zdralekというもので、今年のコンサートの委嘱作品だそうな。作風はとにかく、打楽器がんがんにたたきまくって、『第九』のパッサージュとか、モ
ティーフ、パロディーなんかが出てきて、こういうの聴くと、あ、所詮この作曲家そこまでのレヴェルなんだなぁ、と思うわけです。更に、バルトーク、ニール
セン、ストラヴィンスキーのエピゴーネンの感じがする。そこまででしょう。もう一つの前プロは好きなハルトマン。交響曲第六番。これ、BSOを
Herbigが指揮したものをもっているけれども、それよりかはかなりダイナミックかつ透明感がある。物量作戦で音楽を書いた感じだし、演奏した感じだ。
後半はこれまた、大好きなブルックナー第六。日陰のような作品だが、その美しさ、構成力が第五、第七にも負けない。第一楽章、第二楽章は弦を中心になかな
か美しいものだが、金管及びティンパニーが五月蠅く、こういうところは「流石」ユースである。第三楽章と第四楽章では緊張感が弱まったり、指揮者の構成力
がなかったり、縦の線やホルンのへろへろのミスが散見され、それほど楽しめなかった。しかし、まぁ、こういうのも良いのでは。若さに似合うだけのもので、
うねりや熟練度、更には老年の隠し味、というのは期待するのが無理なのであろう。今年三月以来のコンサートであった。
<本日聞いた音楽>
@ラシライネン指揮ノルウェー放送管 シンディ
ング:交響曲第一番、第二番
(こ
れ、素晴らしい!ロマンティックシンフォニー大好きな人間にとっては欠かせないものだ。シューマンやらメンデルスゾーン、R.シュトラウスのシンフォニー
のようなものに、少しだけ北欧風味付けをしました、というもの。)
|
mit.17.Aug. |
おっと、既に暦が変わった。
今日は、晩飯をTakeOutするために、地下鉄を利用していたら、降りる駅でたまたま、今日本から来ている友人にあい、そのままとまっている下宿先で
食事及びビールを嗜む。結局呑んで喋って。
その前には、ビール専門店でバイエルンのビール(普通のスーパーでは入手不可能なやつ)と、他の専門店でチェコ産の黒ビールをそれぞれ2本入手。
<本日聞いた音楽>
@ブール指揮南西ドイツ放送響バーデン・バーデ
ン グレツキ:交響曲第三番
(最初
からブルーにしてくれる、なんとも悲痛で絶望的に暗い曲。音楽性はそれほど高いものではないものの、その曲にこめられた「メッセージ」の重い、つらいこ
と。鬱になりたいときにはこの曲は必至である。音質は正規の音源だったり、放送局の音源ではないらしく〜多分〜1985年のものにしてはかなり悪い。)
その他には、Zimmermann指揮の戦時中の素晴らしいドイツ語版『トロヴァトーレ』、盟友から頂いた、ブーレーズ指揮BBCのマーラー:『嘆きの
歌』(嘆きシリーズであるわな)など。
|
son.21.Aug. |
夏到来!ちゅうか、リターンだな。よう
やく、太陽の出る季節。再び。
本日は、睡眠時間そこそこだが、(3時間ほど、最低)、眠気が余りなく、朝から色々と。昼頃にはシャワーを浴びて、バルコニーで吉田秀和氏の評論を読み
ながら日焼けをする。殆ど、「セミヌード」状態だったけれども、なんか、腕とか顔とか焼けないで、腹だけ焼けて〜しかも、赤くなっているではないか!〜だ
さださモードである。格好悪いというのはこういうことさ。夏は少しくらい黒くならないと、健康優良児に見えないでしょうに。それに、病弱、オタクっぽくっ
てやだ。
そういえば、2003年にスコットランドその後、南仏旅行をした時には結構焼けて気持がよかった。太陽光線を「適度に」浴びるとかなり爽快だし、良い感
じの疲れである。人間は、というか生きとし生けるものは太陽が必要である。
夏よありがとう。太陽よ偉大なり。
その後、昼寝の後、昨日に引き続き連荘でインド料理へ〜!
|
die.23.Aug.
(part 1)
|
おいおい、また太陽は雲の中へ。しか
も、降雨。昨日は、髪の毛を切って、剃って、シャワーを浴びたら、やっぱり太陽光線を浴びた腹部があかぎれして痛い。ひりひり。
こういうの感じるのはかなりの久しぶりであった。結局変なところしか焼けておらず、顔、腕などは少々「肌色」になっただけで、それほど効果的なものでは
なかったが、やはり太陽を浴びるのは結構であった。なにせ、生き物は太陽なしには生きられないのである。
で、バルコニーで日光浴をしている間に大好きな吉田秀和氏の真面目な文化評論を読んでいた。その中からいくつか気に入ったものを紹介したい。彼自身のこ
とばではないが。一部改編。
@ショーペンハウアーではないが、「藝術では能力がすべてなのである」
@「したいと思うことをする人間でなくて、しなければならないことをあえてする人間が、芸術家というものである」、とかつてシェーンベルクはいったけれ
ども・・・
@「私の交響曲は一つ一つが世界だ」とこの作曲家(=マーラー)はいったが・・・
@しかしホールは充分冷房がきいているので、プログラムの最終、ヴィヴァルディのご存知『四季』がはじまり、<春>がすぎて<夏>を迎え、<秋>が終わ
りになるころには、私たちも大分寒気がしてきて、「いよいよ、冬か」と妙な実感(?)を覚えたくらいだった。
〜結構吉田氏ユーモアのセンスがありますね。
@この曲ににあると、それまでのマジメ人間的演奏が、果然「人間的な、あまりに人間的な」ものに一変したのには驚いた。
@プロコフィエフには、しょせんハイドンのあの心情の純潔さと知性と機知の細やかさの独創性がみられないように・・・
@これでは、オランダ人はともかく、客はすくわれようがない。
〜なにせ、全三幕ぶっちぎりで休みなしで演奏されますからねぇ。
@エンツェンスベルガーではないが、「歯が痛くても、それは政治の問題なのである」。
@山はただ高きゆえに尊いのではない。
@かつてニーチェは「三つの五和をきけば、一人の人物の全貌を語るに充分である」といった。
@ザラストロならぬツァラトゥストラの哲学者であるニーチェが、「何かをきれいだと感じたというのは、それを誤解したということにほかならない」と書い
ていたのを思い出した。
@それに対し、シュトラウスの方でも、「世界が今にも没落するような悲劇を想像しなければ交響曲がかけないなんて、私には到底理解できない」と言い返し
たという挿話を思い出し・・・。
@プライが時々ベームのテンポのおそさにたまらず、さきにゆこうとするが、ベーム先生、いっかな動かず、あくまでゆっくりやるので、ついにあきらめ、管
弦楽に合わせてしまう。聴衆がそれに気づき、どっと笑うシーンもあった。
@解説書にはまた、このオケには十何か国の音楽家が参加しているとあったが、ステージでみても何人かの日本人や黒い人が目に付いた。こんなにさまざまの
民族の出身者がー戦争するかわりにー力をあわせて音楽をやる光景はいつみても、楽しい。
@解説のドナルド・キーンの文章より:「音楽の普遍性や国境を知らない文学は常套語になっているが、多くの人は、何処か深いところで他国人が自国の音楽
や文学を本当に理解しているかどうかを疑いたくなることがよくある。」
=まさにその通りである。
|
die.23.Aug.
(part 2) |
長くなったので項を改めて。最近またま
たはまっているのはロット。つい先日購入したものも若さというか豪快さが怒涛の様に流れて、それはそれで良いが、昨年買ったSamuel指揮のは老練さ、
というか、老獪さ(悪い意味ではありません、あしからず)があり、深味とこくがあるビールのようであった。

ここでは、確かに縦の線が合わなかったり、管楽器がとっぴだったりするが、粗を探しても面白くない上に、曲の良さが読めてこない。
|
don.25.Aug.
|
天気が悪い為に、人と会えず(なんじゃ
そりゃ)。
南ドイツ、及びオーストリア、スイスでは記録的な洪水。昨年クリスマス期に訪れた、我等がRSのガルミッシュ・パルテンキルヒェンもそのあおりをくら
い、道路及び線路が断絶され、下界?外界との交通が遮断されたそうな。選挙も近いし、これもまた良い機会だろうが、バイエルンの野党はこれは、自然・災害
対策を怠っていた報い、とくらいついている。
こちら、プロイセンの首都であるベルリンも街中選挙ポスターが多く、景観を損ねている上に、見たくも無いきもいおばはん、おじはんの顔を見せ付けられて
いる。冗談ではない。
TVなどでも、党首、幹事長級のインタビューが多く、昨日は首相のシュレーダーが視聴者参加型の公開質問番組に出ていた。彼は、というか他のヨーロッパ
の首相などがそうであるように、実に国民の質問に対して(勿論殆どが反対意見なのだが)、巧くそして誠実に「語っている」。たとえ、それが自分の不利益に
なるにせよ、出来ないことは出来ない、といい、曖昧にせず〜やや誤魔化しもあるか〜自分のオピニオンを、押し付けることなく〜しかし、大衆啓蒙の感あり〜
開陳するさまは、流石と思った。それにひきかえ・・・。
いやいや、愚痴は語らぬもの。
|
mon.29.Aug. |
まずい。咽喉が痛い。こんな時に。昼飯
をとり、コーラを飲んだら急激に痛くなった。夏風邪だけは避けたい。やること、することがあるのに。
本日は研究室に論文を提出した後、図書館へ行って、永井荷風全集とたまたま下の段にあった坂口安吾全集の中から面白そうなものを取り出した。坂口安吾の
方はやはり、有名な『桜の森の満開の下』を取り出し、味わいながらゆっくりと鑑賞した。
実はこれ、最後の部分だけ、浪人時代予備校の現代文(〜素晴らしい文章)で学び、その強烈な解釈に好感を持ちつつも、それ以来、読もう読もうと思いつつ
も、ドイツ文学へ入ってしまったので日本文学はおろそかになってしまった。しかし、本日たまたま荷風目当てで!安吾を見つけてしまった、こういう具合であ
る。文庫版にして30頁ほどの小説なのだが、その文体というか、内容の恐ろしいまでの美しさ、というか美しいまでの恐ろしさを感じ、楽しんだ。
なんというか、『今昔物語』というか『古今著聞集』を想起させるような中身だが、もっと昭和的にナンセンスっぽい。小説といいつつも、安吾自身の藝術論
というか、芸術観、美的なものの追求も覗えた。
ここで、私のメモったのは・・・・
「気遣い」、怖ろしさ、美の成立、魔力、冷たさ、虚空、孤独、無限、首遊び〜Salome、(首は何のシンボル?)、女=鬼、桜のシンボルは?
というものである。この、ドライでなんとも不思議で、内容はアブノーマルなのだが、なぜか、その中に人間の真実と美しさを感じてしまうのはなんでか?首
遊びで楽しむのはフロイト的にいって異常性愛なのかな。この小説、自分的に精神分析してみると面白そうだ。いかにもフロイトがすきそうなお話でせう。
無限の虚空は美そのものなのか?美はそもそも無限ではないゆえに、刹那的な桜、及び盗賊のドッペルゲンガーである美しい女に恋したのか。グロテスクなと
ころが多々あるが、なんでこうも、最後には一種の「解放感」を感じたのであろうか?
他には、「本命であるところの」荷風の『旧恨』を読む。無性にWagnerが聴きたくなった。随分とその線ではご無沙汰なので。帰宅してから、
SuitnerとBoultのをBGMにして聞いた。
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die.30.Aug. |
暑いっすねぇ。これ、正解。でも、体調
悪し。なんか、こう、ぼ〜っとするし、咽喉は痛いし、肩が凝るし、少々頭痛気味。これって風邪の前触れでは!
薬局で、咽喉スプレーを買い、スーパーでメンソールの咽喉飴を購入。でも、タバコもビールも呑むのを止められないのは性だな。
早く良くなりますように。
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