fri.02.may
2008 |
五月です。「さつき」です。
「時は今 雨が下しる 五月哉
」 - 明智光秀
ということで、時は今です!
早速、先月ー四月に聞いたもので、気に入ったものを少々。

スクロヴァチェフスキー指揮ザールブリュッケン放送響 ブルックナー交響曲全集より第九番を特に。
(これは、三大お気に入りに入るくらいの、名演。真摯で曲想どおり、神秘的で、そして、哲学的である。ジャケットはなにをとち狂ったか、指揮者の「かわいらしい」写真だが、演奏は全くの正反対で、眞に厳しいかつ、内向的な演奏でありました。)

マリナー指揮アカデミー R.シュトラウス:『町人貴族』組曲、クープラン舞踏組曲
(これ、日本の中古屋で買ったもので、聞いて以来大好きな演奏、解釈、曲。なぜ、旧所持者が売り払ってしまったのかが不明。
正直言って、マリナーの指揮者としての才能はそれほど高くないが、こういった、インティームな小編成、室内楽的なものにはうってつけである。)

トスカニーニ指揮NBC 序曲集 米RCA
(Zampa!とか、ヘングレとか、魔笛とか、運命の力とか、まぁ、編成的にはそれほど品があるようなCDではないが、トスカニーニの、それこそ、完全指向の表現技術が、時を越えて堪能できるのはこの上ない喜びである。)
<本日聞
いた音楽>
グイ指揮コヴェントガーデン ベッリーニ:『ノルマ』 希SAKKARIS

(SAKKARISのジャケットがなかったので、今とはなっては大変懐かしいイタリアAS-Discのものを代用)
(カラスの代名詞、名刺代わりの曲・演奏。頭に入っているデータ限りでも、EMIの二つ、このロンドン公演、ミラーノと、ローマの公演。パリの公演。他にもまだまだあるはず。
まぁ、カラヤンの『悲愴』とか、ベームの『Cosi』とか、クナの『パルジファル』のようなものだ。
まぁ、それはしかし、多くの違い、否、相違点を確認できるのが好事家の興味というもので、オペラの場合では、スタジオ・ライブの違い、指揮者、オケ、そして共演者の違いが最大であろう。
有名な、そして先月買いなおしたローマの放送録音では、ポリオーネを、文字通りの勇者!一騎当千のデル・モナーコが歌っていて、カラスとの丁々発止を楽
しんだが、ここではMrto Picchiという人が歌っている。まぁ、カラスのお守り役=クローチルデ、ではなく、脇添えといった感じ。
このCDの問題点は、トラックが切れるごとに、音楽の流れもきれ、こちらも切れる。単なる編集ミスなのか、ソフトの使用ミスなのはわからないが、これは致命的。
流石、大哲学者の国のものだけある。)
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sat.03.may
2008 |
五月晴れ?かどうかはまったくしないが、時折雨模様の休日の一日。五月の時雨もなかなか情緒があるものだ。
<今月分のCD>

@ヘーガー指揮RAVAG大管弦楽団 ヴァーグナー:『リエンツィ』(短縮版) 独Walhall 4.99E

@M.プラデッリ指揮ミラノRAI放送管 ヴァーグナー:『さまよえるオランダ人』(イタリア語版!) 独Walhall 4.99E

@プリューガー指揮ライプツィヒ放送響 ヴァーグナー:『タンホイザー』 独Walhall 6.99E

@クナッパーツブッシュ指揮バイエルン国立歌劇場 R.シュトラウス:『薔薇の騎士』 独Andromeda 6.99E
![Mozart: Don Giovanni [UK-Import]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41cmLCRGciL._SL500_AA240_.jpg)
@ベーム指揮MET モーツァルト:『ドン・ジョヴァンニ』 独Andromeda 6.99E
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die.20.may
2008 |
久方ぶりの登場。
少々野暮用で小休止、小休暇をとっていました。
さて、本日は以下のアーティクルを。

IHTのトップでした。ニュースは今日に限って、途中から見たので、今頃しった、というベルリンに住んでいながら、ニュース好き、更に音楽好きにあるまじきこと。
ヘラルド・トリビューンのリンクは |こちら|。
BBCのは、|こちら|。
BBCの画像は、|こちら|。
ドイツのn-tvの映像付のは |こちら|。
木曜日に、ティーレマン指揮MPOの客演を行こうと思ったのだが・・・大丈夫かな?
<本日聞
いた音楽>
ロッシ指揮トリーノRAI管 ヴェルディ:『ファルスタッフ』 伊Nouva Fonit Cetra
 
[実は昔のジャケットで、オンラインには無いが、同じ演奏のものをいくつか]
(実は一番苦手なVeriのオペラー喜劇!−がこの曲。どうにもこうにも、昔同じ喜劇である、ヴァーグナーの『マイスタージンガー』同様、余り喜劇が好きではない。
現在ようやくー一番最後になってー『マイスタージンガー』が好きになったが、アルプス南の巨匠の最後の曲は、今でもやはり少々苦手。
勿論、良い演奏によるのだけれども。
で、最近、30年代のドイツ語の!ものをきいたついでに、イタリア語のものも聞いてみた。
。。。
良いじゃないの!演奏は。
ロッシは、トスカニーニばりにかなりドライで、がんがん鳴らすタイプだが、さりとて、イタリア情緒が無いわけではない。実に、オケとも歌手とも、巧く鳴
らす。これは、やはりイタリアとかドイツうんぬんする前に、彼が優れたオペラ指揮者であることの証明であり、彼の他のヴェルディ、ないしイタリアオペラの
解釈はやはり、優れたものであった。
残念ながら、ドイツものは知るところではないが、目下イタリアの指揮者はドイツ系・ないしはアメリカの指揮者と比較してそれほど高く評価されていないのではないか?
トスカニーニは別格、セラフィン、デ・サーバタ、カンテッリ、鬼籍に入ってしまったジュリーニ、シノーポリは巷間知るところだが、他にも優れた指揮者が多くいた。
このロッシ、プレヴィターリ、クエスト、グイの他に、ヴェルニッツィ、エレーデ、ガリエラ、サンティーニ、ヴォットー、シモネットなど優れた人がいる。
総じて(私にとって)ダメだったのは、プラデッルリとファブリティースなもんか。
的中しているとは言いがたいが、まるで『エレクトラ』のような演奏である。彼の、いや歴代のイタリアの指揮者のドイツもの、イタリア以外のレパートリーを聞いて見たいものである。
(尚、彼の写真はGoogleで発見できなかった。)
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