"Und morgen wird die Sonne wieder scheinen..."

[Diary; Tagebuch; Diario; Journal; 日記]


「そして、明日も又太陽は昇るでしょう・・・」という歌曲の一節から とった
この項は小生が日頃何を聴き、何を考え ているかを記す場所です。

 
[J. Keilberth, der OYAKATA.]

[A.D. 2006 / Heisei 18 / Koki 2666]


April; Aprile; Avril

[Last modification: 29.Apr.2006]


son.02.apr.  春で すなぁ。妖気で、いや陽気が気持ち良い。ようやく太陽の季節が来た感じだ。勿論、ドイツのことだから素直に、一直線に夏へと行進(マーラーの交響曲みたい に)はならんのだが、「気持ちの上では」春。暦の上でもなく、気象協会の予報の上でもなく、また自然現象のせいでもなく、人間の気分次第ということになろ うか?

 さて、昨日「四月馬鹿」の日に更新をしようとおもったのだが、結局「いかにも」ということで、いや、単なる面倒だったからか、出来ず、紫外線が気持ちよ い、UVカットも宜しい日曜の午後に行っている。

 ただ、あたたかくなって日本と同様花粉症の季節になり、目が痒い、咽喉が少々痛い、くしゃみが出るーそれほど深刻ではないのだがーややつらい。まぁ、ほ んの少しだけ我慢すれば元通りになるはずなので・・・。原因はなんであろうか?どの木の花粉なのであろうか?やれやれである。

 そういえば、新しいコンタクトも買わなければ。眼鏡屋にいったら、二週間レンズは予約しないといけないようで、そんなんだったら自分でネットで買えるわ いな。でも、ネットだと直ぐに到着しないから、どうしようかな。それに信用もあるかどうかも分からないし。

 今までネットで買い物ー主に本ーをしたけれども、中古屋を含めて問題は無かった。

 音楽は相変わらずでWagnerばっか。だがしかし、先日ようやくブリリアント・クラシックスのバッハカンタータ全集を制覇した。といっても、聞いた、 聴いたものではなく、またBGMとしてでもなく、たんにCDをかけた、といってよい。また、演奏も録音も優れているものでは決して無い。安いからといって も、やはりクオリティーが良くなければ、存在価値が無いし、「安いから我慢できる」、「安いからしょうがない」といった論理にはならない。問題なのは、高 かろうと、安かろうと、オケが有名であろうと、なかろうと、録音が優秀であろうと、そうでなかろうと、一番肝心なのはやはり、演奏(巧い下手ではなく)そ のものなのである。某HMVのレビューだと、やはりそういった、「安いから」、「安い割りに」、「廉価だからしょうがない」といったものが頻繁に見受けら れた。しかし、演奏家やレーベルは、別に「この演奏は廉価で売るから、演奏も適当にしてください」といって録音するのであろうか?
 『音楽の缶詰』の役割は、後世に残る偉業を出来るかどうか・・・即ち、優秀な仕事、丁寧なコンセプトをしっかりとしたフィロソフィーであろう。

 週末だからTVで映画もしっかりみて、土曜日は007シリーズで、ブロンスナンの最初のもの。それと、引き続き途中から、『二度死ぬ・・・』(舞台は日 本!丹波哲郎出演!)。日曜には二度目の『スター・ウォーズ エピソード2 クローン兵士の攻撃』(日本名あってる?)を見る。


<本日聞いた音楽>

 クナッパーツブッシュ指揮VPO ヴァーグナー:『ヴァルキューレ』第一幕  西独Decca
(有名な演奏、最低な録音。詳細はSyuzoさんのきめ細かいサイトを見てもらうことにして、残念なのは、このCD自分のCDPlayerで最初ひっかか らなかった。一応、最後まで通しで聞けたのだが、最初はPlayerの回転音が凄く、オケもまっつぁおの豪快な効果音であった。流石嵐の場面だけあ る・・・、なわきゃないが。Knaの表面的ではなく、内的緊迫感のあるものはいつものそれだし、フラグスタートのジークリンデも言わずもがな。今回気がつ いたのはSvanholmのジークムント。手許には彼のトリスタン(ケンペ、MET)、ジークムント(ベーム、EMI)、Rienzi(クリップス、 ヴィーン)、ジークフリート(セヴァスチャン、EMI)、パルジファル(シュティードリー、MET)、ローゲ・ジークフリート(シュティードリー、 MET)があったが、低音のしっかりした苦悩が多いヘルデンテノールを貫禄のある重みを出していた。


 昨日はカラヤン指揮のバイロイト祝祭管で実にフレッシュでゴージャスな『トリスタン』を一気に聞いた。流石この時期のカラヤンは「ドイツのトスカニー ニ」といわれただけあって、其の見事な一気呵成に煽りながらも、歌わせるところはちゃんと歌わせる手腕は流石であって、オペラ指揮者としてのカラヤン、あ の当時のカラヤンはやはり只者ではない風格を持っていた。


 カイルベルト指揮バイロイト祝祭管 ヴァーグナー:『タンホイザー』全曲  1954年 伊Melodram

[ジャケットは独Archipelのもの]
(彼のバイロイトでの栄光を勝ち取っている時期の録音。バイロイトの録音らしく、流石で、リマスター無しでもしっかりとしたものになっている。ただ、この Melodramの録音は、オケの録音レヴェルが低く、歌手に合わせた様になっており、ヴォリュームを合わせるのが難しい。最近でたArchipelから の録音はどうなのかは分からないが、もしかしたら巧くリマスターされているかもしれない。
 この年は珍しい面子。ヴィナイのタンホイザー、オランダのブロウェンシュティンのエリーザベト、グラインドル(悪役ではない!)の領主ヘルマン。FDの ヴォルフラムは相変わらず。ちょい役にシュトルツェとアダムの名前が見える。尚、この年1954年にはフリッチャイを呼ぶ計画があったり、マルケヴィッチ がこの曲を振る予定だったのだが、ソリスト及びバイロイトでの音響の難しさで降板したようだ。それゆえ、この年のこの曲はカイルベルトとヨッフムが担当し た。

mon.03.apr.  本日は 新しい職業訓練の第一日目。正直言って楽だが面白みに欠ける仕事。こんなこと三週間も出来るかどうか、初日から心配である。


<本日購入したCD:今月分>


@ベーム指揮ヴィーン国立歌劇場管 モー ツァルト:『ドン・ジョヴァンニ』 独Archipel 2CD 2.99E
(餌箱に入っていたもの。)


@バルトレッティ指揮バイエルン放送響 ヴェルディ:『椿姫』 ドイツ語版抜粋 西独DG 4.99E


@ベーム指揮VPO ベートーヴェン:交響曲第九番 独DG 4.99E


@マット指揮シュトゥットガルト室内管+ヨーロッパ室内ソリスト アルビノーニ:オーボエ協奏曲集 ブリリアント 3CD 4.99E


@Bronzi指揮+独奏 ボッケリーニ:チェロ協奏曲全集 ブリリアント 3CD 4.99E


@Belder指揮Musica Amphion テレマン:ターフェルムジーク全曲 ブリリアント 4CD 7.99E


@マット指揮ヨーロッパ室内ソリスツ トレッリ:トランペット協奏曲全集 ブリリアント 2CD 3.99E


<本日聞いた音楽>

 ベーム指揮ヴィーン国立歌劇場管 モーツァルト:『ドン・ジョヴァンニ』  独Archipel
(彼の数多い同曲の録音の中で、第一回目のもの。場所はロンドン。引越し公演でのライブであり、葬送たる面子を集めたもの。いや、吃驚した。エレガントな がら押し付けがましくない圧倒感があり、VPOの魅力を十二分に描写している。Don Giovanniはなんといっても名曲、名作だが、それ故に感動を与えるのはなかなかに困難である。
 音も酷いものと覚悟していたが、それほど悪くはない。ロイヤル・アルバート・ホールでの録音で恐らく演奏会形式っぽい。オケよりも歌手に録音が集中され てはいるが、団子状態にならない。或る意味での分離加減がある。
 ベームはコンサート指揮者としてはそれほど高く評価していないし、二流指揮者(一流ではない、という意味)だが、オペラのしかもライブのそれ、更に50 年代の働き盛りの時期のものはやはりどれも傾聴に値する。彼の同曲は他に4つあるようだが、この調子でいくとライブのそれはやはり凄そうだ。特に、VPO とのザルツブルクでの録音は是非きいてみたい(DG)。
 歌手では当時の「ヴィーン・モーツァルト・アンサンブル」の百花繚乱。ユリナックのエルヴィーラが特に精細を特に放っている。この人の声は、ガラス細工 のように透明かつ、一種の温かみのあるもの。
 ところどころ、カットがあるが、音楽を楽しめるのはやはり気持ちが良いものだ。

 バルトレッティ指揮バイエルン放送響 ヴェルディ:『椿姫』ドイツ語抜粋  独DG
(正直言って二流指揮者の烙印を、彼の『セヴィリアの理髪師』で押してしまった私は、歌手の面子がなければ絶対に買っていなかったであろう。案の定、それ ほどしまりのあるものではなく、ひとえにWunderlichのアルフレッドを聞くためだけにあるようなCDである。)

 ベーム指揮VPO ベートーヴェン:交響曲第九番 DG
(史上最遅の演奏の一つであるはずの第九。トータルで79:02と書いてあるから、なかなかの劇遅演奏であるには間違いなし。しかも、最晩年のベーム。オ ケが勝手に演奏している演奏である。こういうのをMastersとかなんとかいうシリーズで出す会社も会社だが、こういう珍品を真面目に評価する方も評価 する方だ。尚、テノールはドイツ語が酷すぎの3馬鹿テノールの一人が歌っている。)

die.04.apr.   本日は午後から出勤。でも、仕事はまぁまぁ。それほど面白いわけでもないし、どうにもこうにもフレキシヴィリティーのないドイツ人ばかりで、困ったもの だ。どの世界にも、総合効果よりも、自分のテリトリーを守るだけの人が多い。


 レーグナー指揮ベルリン放送響 シューベルト:交響曲第九番 独Denon

(隠れたる名盤。指揮者とオケの名前だけで損をしているが、恐ろしく膨張していながらも、歌心溢れる、更には聞いていて面白いフレージングがあったりと、 言うところの珍品扱いされるかもしれない。が、しかし、こういうのが珍品扱いされているのが非常に残念で、ややもすると、面白くないこの曲を音楽性の高い 解釈で聴けるのはありがたいことだ。
 この曲に限らず、テンポが遅いとだれる、緊張感が失われるのは当然のことなのだが、それでも、このCDにはそういったダルなものがいっさいなく、優美さ と慈愛とを一身に纏っている。
 相変わらずDenonの録音は録音レヴェルが低いのだが、ボリュームを上げれば、隅々までより良く鑑賞できる。1978年の最初期のデジタル録音だが、 それほど金属的な臭さを感じなくて好感が持てる。
 聞いていて本当に幸せな気持ちになった。こういうのを音楽というべし。)

 マット指揮ヨーロッパ室内ソリスツ トレッリ:トランペット協奏曲  1.CD 蘭ブリリアント
(マットの指揮は以前、モーツァルトの宗教曲及びミサ曲の演奏で大変がっかりさせられたが、今回はなかなかに良い。最善ではないものの、「聞くに堪えるこ とが出来る」。また、オケ及びソリストも健闘しており、これまた好感が持てた。なにしろ名前は知っていても、本格的にTorelliの音楽を聴くのは今回 が初めてなので、曲、演奏、録音などともども心配したのだが、c/p以上に優れた解釈だといってよい。

 Giuseppe Torelliは、ヴァイオリニスト、作曲家。1658-1709。レキシコンによると合奏協奏曲の作曲でA.コレルリに先行し、独奏協奏曲の最初の作曲 家とされる。そう。尚、シンフォニアというのは、コンチェルト(協奏曲)、ソナタと同義に使用されているみたいだ。
 どうにもこうにも、私はバロックの違いがそれほど分かるほど聞き込んでいないし、研究もしていないので、どれもこれも皆同じに聞こえる。でも、或る程度 は楽しめる。でも、流石に連続してCDを聞きたいとは思わない。)

don.06.apr.  仕事は 相変わらず最低。面白くない上に、幼稚なことばかりさせらる。くそじじいどもめ。あんたらよりも、PC・インターネットの能力はあるんだよ!明日、辞めさ せていただきます。

 で、嫌な時には音楽を聴きまくる。ヴォリュームも大きめに。

 ふむ、幸四郎第800回目の弁慶!私は彼の弁慶は見たことがないが、吉右衛門ならある。あれも、凄かったな。

 いよーーーーー!

 桜で調べていたら素晴らしい写真を発見!



 ヴァント指揮NDR響 シューベルト:交響曲第三番、シューマン:交響曲第 三番 独RCA
son.09.apr.  部屋の 中は春なのに、外はまだうすら寒い日曜日。日差しがだんだん強くなってきて、サングラスをかけている、または持っている人もぱらぱらとみかけるようになっ たし、カフェやレストランの屋外で無理して!食べている人も見かける。
 でも油断は大敵。寒いのはいくら我慢しても寒いのだ。


 アーノンクール指揮ヨーロッパ室内管 ベートーヴェン:『フィデリオ』  Teldec

(彼の演奏は、どれでも、たとえそれがはまろうとも、はまらずとも、また、曲とマッチしようが、せまいが、やはり面白い。この人ほどルーティンという言葉 が当てはまらないひとも珍しい。しっかりとしたポリシーと学術的裏づけ、そして自分のオリジナリティーをとことんまで非妥協的に形に出しているのは現在で も稀なものだし、古楽器出身だとうと、通常のオケの出身であろうと、やはりこの人はどこまでもアーノンクール。彼の演奏は最初に聞くとそれほど面白くはな いのであるが、

 クェスタ指揮トリーノRAI放送管 ヴェルディ:『仮面舞踏会』 伊 Cetra
(最初は盛り上がりに欠けるのだが、後半になると尻上がりの調子が良くなってくる。放送録音による一発録音のようだ。歌手ではやはりTagliavini が優秀。)

 週末は何時もオペラの日なので、昨日は、ザヴァリッシュ指揮バイエルン国立管によるライブ、ヴァーグナー:『Rienzi』(Orfeo)と、フリッ チャイ指揮ベル印放送響によるモーツァルト:『ドン・ジョヴァンニ』(独DG)をそれぞれ楽しんだ。前者は以前それほど注視しなかったのだが、オケのラフ さ、録音のへぼさを越えてーOrfeoのリマスターはくせがあるー十二分に楽しめた。其の反対にフリッチャイのは今もって優れた仕事なのだが、以前聞いた ときよりもそれほど感銘を受けなかったのが事実。先日ライブのベームのなかなかに緊迫したものと比較するとどうしても、あぁ、スタジオ録音だな。さてさて 古い録音なのだな、とどうしても思わざるを得なかった。
die.11.apr.   某HMVのサイトでゲルンスハイムのユーザー・レヴューがあって見てみたのだが、一向に芳しくない。ま、所詮はユーザーの感想なのだが。
 Wikipediaで調べたらなんと、外部リンクとして小生の昔のサイトが勝手に引用されているではないか。恐ろしい。しょうがないから、 少しましに更新しましたよ。で、聞きますよ、CD。

 それにしても、昨日は面白かったなぁ。イタリアの総選挙、フランスの雇用法撤回、ドイツのSPD党首辞任、日曜日にはまた、ハンガリー、ペルーでも総選 挙があったし、某日本でも民主党の党首選挙があったし・・・なんかこれだけ興味無し。


 音楽はやはり、ゲルンスハイムとHans Rott(ヴァイグレ)。こういった歴史の片隅に追いやられたものを適度な価格で出してくれるのはやはり嬉しい。
sam.15.apr.  さて、 聖金曜日は終わり、本格的にイースター(復活祭)の開始。勿論、「伝統にのっとり」バッハの『マタイ受難曲』及びヴァーグナー『パルジファル』はかかせま せん。

 といいつつも、昨日よりはまっているのが、バルトーク。


 昨日は関係ないのだがーなんでイースターに?ーTV初公開の(既にDVDでみたのだが・・・)『ジョニー・イングリッシュ』を見る。最高。笑いの質が 『Mr.Bean』よりも落ちるのだが、やはりRoman Atkinsonは私の中の英雄である。


 音楽では、ここ数日聞いたのを簡単に・・・。

 クチャル指揮ウクライナ国立響 ショスタコーヴィチ:映画音楽集  Naxos
(最近ブリリアントに入れた模様だが、そちらのほうがレヴェルが高いとのこと・・・。録音はいつものNaxosだが、オケはまぁまぁがんばっているといえ ようか)

 フリッチャイ指揮ベルリンRIAS管 モーツァルト:『魔笛』

(モノーラルだが、実にきびきびした演奏で、優れたもの。歌手も素晴らしい!)

 クチャル指揮ウクライナ国立響 カリンニコフ:交響曲第一番+第二番  Naxos

(この曲を一般的に広めた一枚。曲は構成的やや弱いきもするが、味わいのあるものだ。オケもなかなよし。)

 Malavel指揮スロヴァキア放送響 ヒナステラ:ピアノ協奏曲第一番、 第二番 Naxos

(これだ!ラテンアメリカのパワー、ダイナミズム、バルバリズム。凄すぎる。)

 フリッチャイ指揮ベルリン放送響 バルトーク:ピアノ協奏曲全曲 独DG

(バルトークのスペシャリストの一人、フリッチャイによる代表的なもの。オケや録音のレヴェルは今のそれと比較すると遜色を感じるのだが、やはり「その奥 にあるもの」が格段に違う。)

 ヘルヴェッヘ指揮 バッハ:『マタイ受難曲』(第一回録音) 仏 harmonia mundi
(オケや歌手はともかく、残響の多すぎる録音に辟易。)

 様々な指揮者による『パルジファル』
(自分で焼いたCDRであり、主に、第一幕への前奏曲。クナッパーツブッシュの有名なミュンヒェン・フィルとのもの、ベーム指揮VPO、ヴァルター指揮コ ロンビア、シューリヒト指揮SWR響など。)

 スクロヴァチェフスキー指揮ミネソタ管 バルトーク:管弦楽曲集 米 VOXBOX

(第一枚目のCDは録音、オケのレヴェルともにやや落ちるが、全てにわたって、Mr.Sの実力のごとし、実に明快、ドライで、流石セルの眼鏡にかなっただ けある。こういう甘くない音楽を、機能的なオケと知的な指揮者とやるのは、聞いていて実に爽快だ。)


sam.22.apr.  早くも 既に一週間が過ぎてしまった。「努力することは毎日行うことだ!」。はい、分かっております。すんませんねぇ。(誰に対して?)


 最近聞いたCDでは。

 カラヤン指揮シュターツカペレ・ドレースデン:ヴァーグナー:『ニュルン ベルクのマイスタージンガー』 (EMI)

(この「記録」は最高の指揮者が、最高のオケをもって、彼のもつ最高の美的センスを最大限に出したものだ。完成度、そして、「レコード芸術」としての完璧 さには流石カラヤン!としたいし、指揮者がいなくとも、いつもそれなりの演奏をしてしまう、ドレースデンのオケを完全に把握した、「手下」にしてしまうの はやはり普通の指揮者には出来ないことだ。ここに、完成されたスタジオ録音という存在がある。
 が、しかし、音楽としての、そして劇場としての、オペラとしての作品の特徴は悉く消されてしまっているのは否めない。簡単にいうと、余りにも作り物めい た、人工臭すぎるものがあって、白けてしまうところもある。例えて言うならば、整形手術を施してて、まるで人形のような美人のようなのだ。勿論こういった ものを趣向する向きもあるが、「人間臭さ」というのは無い。
 それでも、やはり、この極め付けの美感は一つの感動をもたらす。)


 他には、シャイー指揮ACOによる品で身と室内音楽(実際協奏曲に近いものが或るのだが)(Decca)、ブロムシュテット指揮王立デンマーク放送響に よるニールセンの協奏曲集(EMI)、ブリリアントから出ている、テレマンの『ターフェルムジーク』(誠にもって楽しめるCDであった!)、フリッチャイ 指揮ベルリン放送響による『フィガロの結婚』(DG)、ベルグルンド指揮ボーンマス響によるすかっとっしたショスタコーヴィチ交響曲第七番、第十一番 (EMI)、クナッパーツブッシュ指揮VPOによる名曲集!(Decca)、ビーチャム指揮LPOによる名曲集(Dutton)。
son.23.apr.  昨 日、最近知り合いからきいた、c/pの近所の日本食料理屋を発見し、今月のおすすめである「牛丼」をいただいた。少々味が濃すぎて、ドイツ人向けなのであ ろうが、やはり基本は抑えており、また、サーヴィスのよさに感銘を受けてしまった。「本物の」、というか「本格的な」日本食、牛丼はひさかたぶりであっ た。
 本日も、TVで映画を見る前に、take outした。今日は鳥丼で、これもまぁ、濃かったが、実に日本食であった。サーヴィスの糠漬けは、薄味で嬉しかったねぇ。種類が少ないのだが、近所だし、 なにせリーズナブルすぎるほどc/p度が高いので、頻繁に行くとしましょうか。
 日本食万歳!のまきであった。

 で、映画はコメディーでRent-A-Manというもの。

 なんとも、アメリカらしいコメディーで爆笑してしまった。アメリカ的な発想、アメリカ的展開、アメリカ的結末。でも、楽しめればいいのだ。


 最近聞いたCDでは。

 ヴァルヴィーゾ指揮バイロイト祝祭管:ヴァーグナー:『ニュルン ベルクのマイスタージンガー』 (Philips)

(『マイスタージンガー』づいていて、一昨日のカラヤンのと比較で聞いたのだが、ここではやはりLiveという醍醐味が実に巧く味付けされている。しか も、Varvisoという不遇な才能或る指揮者、しかも、Wagnerのしかも、バイロイトでの実況である。
 私は彼のオペラ録音はどれも評価をしていて、オペラ指揮者としての「基準」を感じる。ここでも、彼のオペラ指揮者としての才能が如何なく、彼らしくラテ ン的な明るさを感じる。これが、曲の持つ長調的明朗さを出していて、また、堅苦しさを感じず、音楽として楽々と身を委ねる事が出来る。
 残念ながら、殆どチェックされない演奏だが、こういった演奏も是非聴いてみるべし!)

 他には、400周年記念シュトゥットガルト州立管の特別盤であるライトナー指揮による後期モノーラルでの録音から。更には1928年録音である指揮者 R.シュトラウスの名曲集。得意なドイツ物、モーツァルト、ヴァーグナーを中心に。英Kochのもので、リマスターはWard Marstonである。当時の慣習からか、それともR.Strauss独自の解釈のものかなかなか選曲が面白い。

 グルック(ヴァーグナー編):アウリスのイフィゲーニエ序曲、
 モーツァルト:『魔笛』序曲、
 モーツァルト:交響曲第40番(第一版、クラリネット無し版)、
 ウェーバー:『オイリアンテ』序曲、
 コルネリウス(リスト編):『バグダッドの理髪師』序曲、
 ヴァーグナー:『さまよえるオランダ人』序曲(原典版)、
 ヴァーグナー:『トリスタンとイゾルデ』第一幕への前奏曲(コンサート編)。

かのクレンペラーの『オランダ人』の「原典版」への上演を進めたのは他でもないR.シュトラウスなのだ。と、書いたのは良いのだけれども、オランダ人は聞 いてみると、普段の演奏であった。説得力に欠ける・・・・。ふむ。

fre.28.apr.  一昨 日、仕事から帰ってきてから異常な疲れと、筋肉中で、風邪をひいたのが分かった。昨日は念のために、仕事を休み、一日中ベットにおり、葛根湯だの、ユンケ ルだの、にんにくだのを体にいれこんで、入浴。万全体制にして、今日に備えたお陰で、疲れはまだ残っているものの、悪寒や熱は無くなった。でも、年には念 を入れこの週末は家でのんびりしていましょう。ぶりかえすと大変なことになりますからねぇ。
 季節の変わり目には非常に弱い私であった。水曜日は薄着で大丈夫であったのに、木曜日、そして今日、金曜日はまた初春の涼しさで、これまた困った。
 後は気の持ちようだ。がんばろう!色々と!


 ってなわけで、音楽を聴く余裕も時間もなく、殆ど音楽らしい音楽は聴いていない。だから、久しぶりに聞くWagnerはやはりいきおい感動的に感じる。

 カイルベルト指揮バイエルン国立歌劇場管 ヴァーグナー:『ニュルンベルク のマイスタージンガー』より第三幕 (RCA)

(バイエルン国立歌劇場、戦後の記念公演での実況。音もそれほど良いわけではないし、オケの調子もそれほど良いわけではないのだが、「記念」ということで やはり、感動しないわけにはいかないものだ。)


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