| Home | | Vivisimo |
-------------------------------------


"Und morgen wird die Sonne wieder scheinen..."

 Tagebuch; Diary; 日記



「そして、明日も又太陽は昇るでしょう・・・」という歌曲の一節からとった
この項は小生 が日頃何を聴き、何を考えているかを記す場所です。



A.D. 2004 / Heisei 16
April

gustav mahler


don.01.apr.


四月ですね。なんともなしに心がうきうきします。暖かいし、夏時間になり気のせいで太陽が長い感じがするし、更に良いことにお昼になれば
かなり眩しい位のお天道様が拝めます。
休みの時間を利用して、無料でDownloadした「蔵書管理」のプログラムをいじる。二日ほどでまとめたのだが、無料にしてはなかなか使い勝手
が良い。勿論フリーだからかゆいところに手が届くような機能はないかもしれないが、基本的にはマニアックなまでに管理しようとは思わないの
で結構充分である。問題なのはカテゴリーわけ。CDのDiscographyだと、音楽之友社よろしく、「交響曲」、「管弦楽曲」、「協奏曲、「独奏 曲」、
「オペラ」、「声楽曲」、「その他(ZZで代用)」、「その他指揮者編」、「その他ピアニスト編」、「その他歌手編」、「その他ヴァイオリン編」と分類
しているのだが、本はそうはいえない。例えば、英語の辞典。これは「英語」で分けようか、それとも「辞典」でわけようか。また最近日本で購入
した「ラ・ロシュフコー箴言集」の場合は「フランス」で分類するか、「世界文学」か・・・。結局「フランス文学」として分けた。問題なのは日本語
以外の所謂洋書の分類。例えば「ドイツ文学」なんかで分けるのだが、肝心の特殊記号が出ない。R.シュトラウスも作ったが、自動的にアル
ファベットは上の方にいってしまい、これまた不都合。結局合計21種類に分けたのだが、その下、例えば、音楽のなかでオペラ座の解説書と
か評論、作曲家紹介、楽典などには分かれられない。下部構造が分割できないのである。流石にスコアは別にしたのだが、かなり量のある
オペラ座が出版している作品紹介などは巧く配分できないのが残念。
ま、フリーだからと諦めればそれでよいのだが、もう少し機能があればよいのではあるが・・・。


[本日聞いた音楽]

@ケンペ指揮シュターツカペレ・ドレースデン 『マイスタージンガー』第三 幕 独Gebhardt

(ケンペの透明な指揮がどろどろ ではない一種の新しいWagner像を象った名演奏。彼の第一回の録音である。面白いのは後の第二回商業
録音はEMIでオケはBPO。カラヤンは二回録音していて、EMIのステレオではケンペの第一回のオケ、即ちシュターツカペレ・ドレースデン。
第一回目はバイロイト祝祭の実況で1951年。クナッパーツブッシュのバイロイトのは1952年、その他にバイエルンとの録音がある。バイエルン
との録音では戦後再建オープニングを飾ったカイルベルトのがある。残念ながら彼の録音はこれ以外にない。)


@シューリヒト指揮 VPO バックハウス ブラームス:ピアノ協奏曲第二番 モノーラル録音 日Decca

しょうもない日本録音だが、まだ 元気だったバックハウスとスノッブなシューリヒトのコンビは後年の再録音であるベーム盤より凌駕している
と思う。


@井上道義指揮RPO マーラー交響曲第六番 Live 英 RPO


確か代役かなにかでのライブ録音だと思う。再度聞かなければ。(後記:代役ではないとのこと。)


@ムック他指揮 『パルジファル』各種抜粋 香港Naxos

先ず最初が恐らく小生が所持している中でもっとも古いであろう1913年のヘルツ指揮BPOのパルジファル組曲。驚くべきはムックの指揮。
おなじみクナッパーツブッシュ以前のパルジファルのオーソリティであるムックのテンポはKnaよりも遅い。しかし、その怪しいそして透明感
のある響きにはなんとも抗し難い魅力がある。MuckがあってKnaがある。そしてこれはWagnerがのぞんだであろう響き、解釈、テンポなの
であろう。これは記録と言う以上に感動的な時代の証言でもある。


"Life is but a walking shadow." - Shakespeare
"Man is a rope connecting animal and superman." - Nietzsche



英語の文法本を読んでいたらこういうのが出てきた。


sam.03.apr.


バックハウスというしピアニストは好きだ。
ライナーノーツに曰く、「Without losing himself in details he brought the form of each work vividly before his audience.
とかいてあったがまさにそのとおりであろう。


[本日聞いた音楽]

@ベーム指揮VPO バックハウス ブラームス:ピアノ協奏曲第一番 独 Decca

(「鍵盤の獅子王」というコマー シャリズムに基づいた渾名があるが、彼は新即物主義に洗礼されながらも、微妙なところでロマンティックである。
バックをつとめるベームも似たような芸風である。」

@クレンペラー指揮シュターツカペレ・ベルリーン 78回転時代の録音集大 成より2CD目;シューベルト、ブルックナー、ドビュッシー、ラヴェル

(こりゃ録音が悪い。なにせ 1924年のアコースティック録音だ。オケメンもかなり減らしているので現在の演奏と比較しては意味がないであろう。
ぱちぱちノイズはしょうがないとしても、まさに蚊の鳴くような音じゃ、どうにも評価のしようがない。)

@クレンペラー指揮シュターツカペレ・ベルリーン 78回転時代の録音集大 成より1CD目:ベートーヴェン交響曲第一番、第八番他

(これは悪くない。まだアコース ティック録音だが、そのしょぼい音の中からクレンペラーの意思が分かる。

@クレンペラー指揮シュターツカペレ・ベルリーン 78回転時代の録音集大 成より3CD目:ベートーヴェン交響曲第八番、ブラームス交響曲第一番

(これもなかなか。1926年の 録音でようやく電気録音になったばかりのもの。アコースティック録音と比較すれば格段の音の広がりと、ダイナ
ミズムを感じることが出来る。面白いのはベートーヴェンの方で、2年までのアコースティック録音よりも元気で推進力の或る解釈になっている。
ブラームスの方は、解説書によると第一楽章と第四楽章において後年の録音にはみられないような「ドラマティック」な解釈があるそうだ。確かに
聞いてみると、クレンペラーにしてはかなり「ロマンティック」で「ダイナミック」な解釈だ。もとより他の楽章も随分とテンポがしばしば変化を帯びて
いるが、あの時代にしては普通であったのであろう。面白いこと限りない。


son.04.apr.


昨日の夜から風邪をひいてしまい、悪寒、頭痛、めまい、発熱がある。こういうときはゆっくりと入浴をしよう、と思いのんびりと入浴するが、流石に
ドイツでは余り入浴しないので、朝まで目が覚めてしまう。かなり発熱があったので、苦しかった。目が覚めたときにはかなり発熱は下がったが、
未だに悪寒は治っていない。こんなんだから、音楽もまともに聴ける状況ではない。静かな音楽を少しばかり聴いた。


[本日聞いた音楽]

@ザーヴァリッシュのピアノ他 R.シュトラウスの室内楽曲全集第9集。  独Arts




mon.05.apr.


風邪が回復したと思ったら早速にベートーヴェン・フィーバー。
最近までいわずと知れたクレンペラーをどしどし聞いていたので、本棚よりクレンペラーの本を取り出して英語の勉強がてら読んでみる。とまぁ、
これが面白い。意思さえあればクレンペラーのページを作りたいのだけれども、既に同様のは沢山ありますからなぁ。
この本を読んでいて気づいた有名なもので、〜小生はもっていないのだが〜彼の『オランダ人』に関する記事である。少々長いが転記したいと
思う。

The Original Version of "The Flying Dutchman"
Dr Richard Strauss happened to hear, on the occasion of a performance of Salome that he conducted, that we were planning a new
 production of The Flying Dutchman. He advised us to do the original version which was far more effective than the 1852 version with
Wagner's re-orchestration. The parts being in Zurich, they were loaned to us by that city, and we pit on the original version. There are
very important differences in the rendition and the turns of expression. The Overture concludes with a thunderous fortissimo, without
any motif of redemption. The Dutchman comes on in Act II to a blast on the trombones, whereas the edited version has only a pizzicato
on strings. We gave the opera in three acts, as Wagner had originally conceived it. Nowadays the opera is often performed in a single
act - which is still acceptable - or in two acts, which is a very bad idea.

以上。

クレンペラーがトスカニーニを絶賛した言葉も発見した。
[...] Toscanini is authenticity itself: he is the king of conductors. His performance are more than beautiful, they are right. And this
righhtness is something that is achieved quite naturally.


[本日聞いた音楽]

@スメターチェク指揮プラハ響、ミケランジェーリ+ムラヴィンスキー指揮レ ニングラード・フィル: ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第五番、交響曲第四番

(先ずは絶賛の言葉を。しないわ けにはいきませぬ。それはミケランジェーリのピアノとムラヴィンスキーの指揮。とにかく完璧の名に近いものであ
る。やはりライブの威力は凄まじい)


@レイボヴィッツ指揮RPO ベートーヴェン:レオノーレ序曲三番、交響曲 第二番、第五番 Chesky


レイボヴィッツ指揮RPO ベートーヴェン:交響曲第三番、第一番  Chesky

(指揮者というのはよく鼻歌を歌 うらしい。英雄の葬送行進曲でこの指揮者レイボヴィッツは聞こえるくらいに歌っているし、セルも確か同じ箇所で
歌っている。もっともセルは他の曲でもしばしば鼻歌をご披露なさっている。一番顕著なのはDecca録音のEgmontの序曲である。Soltiもやって いる
かもしれないな。クレンペラーはどうであろうか?。。。)



don.08.apr.


頭痛が激しい。なんだろうか?風邪の後遺症であろうか?うずくまるとズキズキ、頭を上げるとズキズキ。とにかく動かすとだめ。単なる寝過ぎか?
ありうるな?
さ、明日からはイースターで、金曜日はKarfreitagでどこもお休み。土曜日は通常だが、日曜日がOster。翌日の月曜日が Ostermontagでこれ
またお休み。金がある人は旅行をするらしいが、私はベルリンに居ます。音楽をた〜くさん聴く予定ですんで。


[本日聞いた音楽]

@ブリュッヘン指揮18世紀オーケストラ ベートーヴェン:交響曲第二番、 第七番。 蘭Philips

(アーノンクールはよりダイナ ミックに、ガーディナーはより真っ直ぐに。だが、ブリュッヘンは古楽器指揮者の中でも随分とゆったりとして、解釈自体
は昔のモダーン指揮者のそれと相違はない。勿論、古楽器なのでそれらしく演奏している。オーケストラの鮮やかなところよりも、やや暗めの響き
が所謂古楽器奏法・演奏らしくはない。最近は余りその名を聞かないのだが元気なのであろうか?ややごつごつとした所は今ではモダーン楽器の
指揮者のそれでも、古楽器のそれでもないのでやや中途半端に映るのかもしれないのだが・・・。)

@クレンペラー指揮パリ・プロ・ムジカ管 バッハ:ブランデンブルク協奏曲 全曲+モーツァルト:Eine kleine Nachtmusik 米VOXBOX

(これは傾聴に値する。オケが酷 いし、このCDはそのまんまの板起しなので音質は良いともいえないのだが、クレンペラーの真っ直ぐで、色気のない
響きは後年の解釈と似ている。テンポもかなり速めであっさりとしている感じもするが、それ故に音楽に対する直向さが感じられる。)



fre.09.apr. Karfreitag


Karfreitagの不思議。ではないが、本日は聖金曜日です。ただ、それだけ。お休みね、ようは。嬉しいのはこの休暇が月曜日まで続くから。
これを機会に、いつもDis関連でお世話になっていてCDRやMDをしばしば頂いたKさんからのプレゼントの特集をしようと思う。


[本日聞いた音楽]

@CDR コンドラシン指揮南西ドイツ放送響(現バーデンバーデン及びフラ イブルク南西ドイツ放送響) マーラー:交響曲第六番 1981-1-17ライブ

CDRである。が、音はなかなか 良い。理想的とはいえないし、こもりぎみで音がやや団子状態だが文句はいえない。コンドラシンの最晩年の、
しかも客演で珍しいこのオケのライブである。更に良いことにマーラーときている。彼のマーラーといえば、Melodiyaに残したロシアのオケおtの全集
や晩年のNDRとの爆演ライブとかが有名だ。しかし私は彼のマーラーはレニングラード?との酷い録音の五番と同じく切れ味抜群の七番(これは
愛聴盤)しか知らない。これだけの限られた中でコンドラシンをマーラー指揮者というのはためらいもあるのだが、この六番もCDで出ていた七番と
同様
血がほとばしるくらいの
名演。解釈もそしてオケもあちらこちらで断末魔の悲鳴を浴びている。はやくも第一楽章のホルンソロ でずっこんぶっこけているし、展開部でもオケの
縦の線がよれているし、そのほかにも〜特に管楽器がナースコールをしている。が、それ故に爆演度充分である。第一楽章はリピートなし。でも、
全体的に恐ろしいほどまでの推進力。そして、確かにあちこちでオケが悲鳴を叫んでいるいるものの、コンドラシンのオーケストラの統率力は只者
ではない。当然なのだが・・・。そしてただそれだけではなく、一見ぶっきらぼうにみえてそこはかとないメランコリーを感じる。全体としては68:38と
いうタイムなので(第一楽章リピートをいれないにしても)かなりの速さだ。ショルティ+シカゴやクーベリック+バイエルン(スタジオ)なみのテンポと
ダイナミズムである。
こういうのはちゃんとしたルートで出すこと!尚、最後は拍手及び英語のナレーション付。

お次は。

@CDR ラインスドルフ指揮ロチェスター・フィルハモニック バッハ: 『マタイ受難曲』(英語版!)(短縮版) 1950-4-1

(英語版だし、モノーラルだし、 短縮版だから余り貴重とはいえないかな?でも、 アメリカにおけるというか英語圏におけるバッハ受容の一端が
伺えて面白いのも事実。)

今度は違う人からもらったOrandyもの
@CDR オーマンディ指揮フィラデルフィア管 マーラー:交響曲第二番よ り第一楽章、ヴァーグナー:パルジファルより前奏曲と聖金曜日の不思議、
モーツァルト:交響曲第41番

(これも素晴らしい。正直言って Ormandyは好きな指揮者ではなく、ま、普通の指揮者だと認識していた。が、ここの収められているものはオケの
コントロール、響きの芳醇さ、テンポの的確さ、各楽器のまとめ方など
どれをとっても一流の名に恥じない演奏!
ばかり。恐らく彼は録音が多すぎてどれもこれも流石に名演ばかりではなく、私はその氷山の一角すらも聞いてこなかった。更にいうなれば彼の
オーケストラのフィラデルフィアは私のとても好きになれないような要素ばかりあって指揮者ともども、どうやら距離を置いていたようだ。更に残念
なのが彼はステレオ時代殆どアメリカで過ごしたのもかなりの要因。あのオーマンディがアメリカのオケをふってこれほど感動的なパルジファルを
聞かせるとは誰も思わなかったのでは・・・。)

お次はクレツキ関連に戻って・・・
@CDR クレツキ指揮デンマーク国立放送管 マーラー:交響曲第七番+ シェルヒェン指揮フィラデルフィア管 ハイドン:49番、 フォスター指揮LApo
ハイドン:チェロ協奏曲 デュ・プレ

(クレツキのは珍しい曲目だし、 オケもそう。だが、オケはかなりよぼよぼである。クレツキの真っ直ぐな解釈にはいつもながら好感をもてるし、マーラー
この難解な曲をさばさばとわりふるあたりは流石と思わざるを得ない。惜しむらくは正規録音ではないために、音がかなりこもっているのとオケの非力
さである。珍しいフィラデルフィアを振ったシェルヒェンのハイドンはなんと彼のアメリカデビューとか。ラジオ放送でこれが前プロ。本ちゃんはマーラーの
5番で最近TAHRAから正規に発売された。それにしても、シェルヒェンってアメリカで活躍していたとは実は知らなかった。

@DVD クレオベリー指揮ブランデンブルク・コンソート バッハ:『ヨハ ネ受難曲』 Brilliant Classics

(これはDVDでPCからアンプ に外付けして聞いた。が、問題なのはPCできいたために、回転音が煩すぎて宜しくない。関係ないのだが、どうしてDVD
のケースとCDのケースは大きさが違うのであろうか?間違えないためにやったのであろうか?なにせ、邪魔すぎて宜しくない。
イースターを記念してこの曲を聴いたのだが、冒頭ノックアウト。最初のコラールがなんと、『マタイ受難曲』第一部最後のものと同じなのである?映像
には1725年版とかいてあるので、所謂第二稿らしいのだが、現在普通に演奏されている決定稿とは違うようだ。この曲は1724年に初演され、1725年
にはバッハのもとに再演版としてこういう形になったそうだ。演奏は古楽器に基づいてオケも合唱もかなりの少人数。だが、独唱陣も含めて非常に素晴
らしい出来。恐らくライブ一発取りであろうが、緊張感及び清楚さはブリリアントにしてはかなりレヴェルの高いものでかなり満足した。しかも、面白い、
そして興味深い1725年版だし・・・。やくざにも私はこのDVDを昨年12月に購入して以来まったく聞いていなかった。こんなにいい演奏であれば、もっ と
早めに聞くべきであった。DVDは専用の機械で聞きましょう、というお話でした。)



sam.10.apr.

いかんせん未だ頭痛が治らない。昨日、友人からバファリ ンをもらって飲むのだが全然聞かない。しょうがないのでここはドイツだから?アスピリンを
今から購入しにいきます。
行って来たが、緊急薬局がやっていない。流石だ。ドイツ。

昨日とあるサイトを見ていたら件のEMIの20世紀の偉大な指揮者シリーズが5回目の今回で完結するということを見た。正直言ってこのシリーズには
余り期待していなかった。その選考基準もそうだし、リマスター、ビッチ、曲目選考もそう。欲しいのがいくつかあったし、比較的安価だったのには一応
評価をするとしても、余り系統だっていないからである。そういうわけで二種類、しかも、殆どがライブ録音であるパート1のブッシュ及びフリッチャイしか
もっていない。

で、今回までに登場する指揮者を見てみると。
[第一回]:アンチェル、アンセルメ、アルヘンタ、バルビローリ、ブッシュ、クリュイタンス、フリッチャイ、ゴロワーノフ、E.クライバー、クーセヴィツ キー、
マルコ、マルケヴィッチ、オーマンディ、シューリヒト、ヴァルター
[第二回]:A.コーツ、ジュリーニ、ミュンシュ、ストコフスキー、クレンペラー、クレツキ、モントゥー、ボールト、ターリヒ
[第三回]:ケンペ、ムラヴィンスキー、セル、ヴァン・ベイヌム、ミトロプーロス
[第四回]:ビーチャム、ベーム、ロジンスキー、シェルヒェン、ヴァインガルトナー
[第五回]:チェリビダッケ、フルトヴェングラー、トスカニーニ、カラヤン、クーベリック、ライナー
以上

となっている。まぁ、大雑把に言ってかなり系統だっていない。いわゆる「えこひいき」はなくとも、よくわからないのがかなりある。
例えば、ヴァン・ベイヌムが居てメンゲルベルクがない。ベームが居てクナッパーツブッシュがない。ゴロワーノフがいてコンドラシンがない。
クリュイタンスがいてクリップスがない。バーンスタイン、ショルティもいない。(これらはレコード会社の契約問題か?)この選考基準というのは恐らく
イギリス人がやっているのであろう。なにせ、ビーチャム、ボールト、バルビローリ、A.コーツといかにも英国人がすきそうな面子である。面白いのは
死んでいない指揮者はただ一人だけ。ジュリーニだけ。もっとも引退はしたからOKなのであろうが・・・。
個人的になぜいるのか?というのが多々居て、アルヘンタ、クリュイタンス、ゴロワーノフ、マルコ、ミトロプーロス、ロジンスキーというのがそう。
逆によくいれた!というのがクレツキ、A.コーツ、ブッシュである。それにしてもおかしいのが、ケンペよりカイルベルトのほうが大事でしょうに。
また、旧東独関連の人、しょうがないとはいえオペラ指揮者は殆ど入っていない。
個人的に入れて欲しかったのは、メンゲルベルク、クナッパーツブッシュ、コンドラシン、クリップス、クラウス、ラインスドルフ、ヴァント、ザンデルリン ク、
ヨッフム、カイルベルト、アーベントロート、デ・サーバタ、ロスバウトなどかなぁ・・・。
ま、続編は期待していないから、これでおしまいだと思うけれども、今度こういうシリーズをやるときには是非もう少ししっかりしたコンセプトでやって
欲しいですな。


[本日聞いた音楽]

@ 2CDR クレツキ指揮LApo ブラームス:ピアノ協奏曲第二番、交 響曲第一番 ピアノ独奏:バレンボイム

(ステレオのようなステレオじゃ ないような録音。なかなか興味深いものばかりであった。バレンボイムのピアノは流石でデリケートで美しさをいやが
おうでも感じさせた。)

@ 2CDR スワロフスキー指揮LApo ベルリオーズ:ローマの謝肉祭 序曲、シベリウス:ヴァイオリン協奏曲(独奏)ヴァイオリン:リッチ、
ブラームス:交響曲第四番


(これは意外と良い。スワロフス キーのCDにはかなり騙された経験があるが、これは緊迫感とメカニックさがうまく融合されていると思う。勿論、彼の
指揮には大指揮者には必ず備わっている+アルファがないのは否めないが、それでも良い指揮者である証がここにあると思う。ただ、リッチとの協奏
曲の伴奏はいまいちで、リッチもそれほどよくオケと組み合わさっていない。縦の線が合わないことしばしば・・・。そういえば、彼のブラームスの全集
のなかでは四番が一番良かったような気がする。)

@ ブリュッヘン指揮18世紀管 ベートーヴェン:交響曲第四番、第六番  Philips

(いまでは分が悪くなったブ リュッヘンのBeethovenだが、なんのなんのいまでもその独自の色は失せてない。)

@ CDR コンドラシン指揮LApo ブラームス:ピアノ協奏曲第二番 Veredピアノ独奏

(例によって音は悪い。が、かな りロマンティックな解釈。ピアノにうつつをぬかしてオケがいまいちあっていないのが残念だし、コンドラシン節がでて
いない。)

@ CDR オーマンディ指揮フィラデルフィア管 マーラー:交響曲第10 番

(これは音の美しさをもとめてい る演奏ではなく、音の構造を把握させる解釈である。私の大好きな演奏はインバル+フランクフルトの極限の美をつく
したものなので、この演奏はその正反対にあるといえる)




son.11.apr. Ostersonntag

ようやく頭痛と目の痛みが治って嬉しい。単なる睡眠過多 だったようだ。


[本日聞いた音楽]

 CDR コンドラシン指揮LApo ベルリオーズ:『幻想交響曲』

(へ〜、ではないが、コンドラシ ンがこの曲とはね。勿論、ライブだから熱い。それでも、その中に一種の冷静さとリリックなところがあるのは流石に
この指揮者である。鐘の音がしょぼくて面白い。しかも、ワンテンポ遅れている!それにしても復活祭なのに、こんな曲聞いちゃって)

 ラミン指揮GOL バッハ:『マタイ受難曲』(短縮版)  Documentts/TIM

(演奏は普通かな?メンゲルベル ク辺りと比べるとかなり遜色を感じてしまう)

 CDR テンシュテット指揮MET ベートーヴェン:『フィデリオ』より 第一幕


 ブリュッヘン指揮18世紀管 ベートーヴェン:交響曲第三番、第八番  Philips


 コープマン指揮アムステルダム・バロック管 C.Ph.E.バッハ:シン フォニア集 Erato




mon.12.apr. Ostermontag

今日で所謂「復活祭」休暇はおしまい。
本日も復活祭スペシャルでそれなりの音楽を聴いている。

〜パルジファルについて〜
Parsifalを聞いて考えた。恐らくWagnerの録音の中で一番とっつきにくくいだけではなく、一番録音量が少ないはずである。余り意味がないかも
知れないが、小生が欲しいのをリストアップすると。

<録音があるもの>
@クラウス指揮1953年、バイロイト (Knaが唯一バイロイトに出なかった年)
@シュタイン指揮バイロイト、映像(CDで出してくれんかな)
@バレンボイム指揮BPO (国立歌劇場での演奏が素晴らしかったので聞いてみたい)
@ケーゲル指揮 廃盤!
@クーベリック指揮 欲しい〜〜〜 高い〜〜〜
(シュティードリー、モラルト、R.クラウスなんかはあんまり面白くないだろうなぁ。)

<録音がありそうなライブもの>
@スィートナー指揮 シュターツカペレ・ベルリーン (CDRでサンフランシスコでのライブがあるが、ベルリーンのはないのかな?)
@バレンボイム指揮 シュターツカペレ・ベルリーン (これは小生が実際に聞いたもので、もう一度聞きたい。なにせ、Parsifalを好きにさせてくれ
たから。)
@ティーレマン指揮 ベルリン・ドイツ管 (これも生で聞いたから)
@シュタイン指揮 バイロイト 1969、1975、1976、1977、1978、1979、1980、1981 (正規盤でステレオで出して欲しい)
@シュタイン指揮 ヴィーン国立 (ヴィーン国立でParsifalといったらこの人だったそうな。私も彼の指揮で聞けるはずだったのだが、健康上の理由
で聞けず。代役はG.A.アルブレヒト)
@クリュイタンス指揮 バイロイト1957年と1965年 (M&Aであったが・・・)
@ブーレーズ指揮 バイロイト 1966,1967、1968、1970
@ヨッフム指揮 バイロイト 1971、1972、1973 (1971年のはGMである)
@ツェンダー指揮 バイロイト 1975 (ものすご〜く薄い演奏かな?)
@シノーポリ指揮 バイロイト 1994、1995、1996,1997,1998,1999、
@エッシェンバッハ指揮 バイロイト 2000 (恐らく滅茶苦茶テンポ遅そう)
@アッバード指揮BPO ライブ (ものすごく良かったそうな)
@グッドオール指揮 ライブであるのか?
他には所謂ドイツ系オペラ指揮者の人、ライトナー、ホルライザー、ヘーガー、ローターあたりがないか?

今年、2004年はブーレーズが再登場でパルジファルを振る。ラジオ放送するのかどうか・・・。


[本日聞いた音楽]

 DVD クレオベリー指揮 ブランデンブルク・コンソート バッハ:『マ タイ受難曲』より第二部 ブリリアント・クラシックス

(これはケンブリッジにおけるラ イブである。残念ながら教会特有の残響のありすぎる録音で、かなりもわ〜と聞こえてしまうのはしょうがない。
値段とはかけ離れてかなり素晴らしい面子が揃っている。アルトのマイケル・チャンス、ソプラノのエンマ・カークビー、オケのリーダーにグッドマン。
カークビーは御年何歳はわかりかねるが、相変わらずの童顔でかわいいですなぁ。声も素晴らしい。チャンスのアルトも定評があるもので、問題
はない。オケもかなり頑張っているし、合唱もレヴェルは高い。問題なのはイエス役のMichael Georgeとバス役のDavid Thommasである。

私がオペラにせよ声楽の演奏に求めるのは。
1.:声の質。(暖かいにせよ冷たいにせよ、独自の声をもってお り、それが役柄になんの支障になっていないこと。更に、声を聞いただけで歌手を
推定することが出来ること)
2.:フレージングが曖昧ではなく、クリアーで隅々までに届くこ と。これは特に教会などにおける録音で威力を発揮する。
3.:言語の正確な発音:余りにも言語の発音が下手だとその歌詞 のもつ意味や重要性などがどうしても損なわれてしまうから。
である。

で、このイエス役特にバス役はこの点で全て失格である。特に、発音がまるでだめだ。最後の私の一番大好きなアリアであまりにも能天気で
もわもわしてがっかりだし、声質的には生理的に全く受け付けないのである。この演奏を台無しにする十分な根拠がここある。
とはいっても他の面子が良いだけにお買い得なのはいうまでもないが、それだけに彼らの人選ミスが非常に惜しまれる。)

 グッドオール指揮ウェールズ・国立オペラ ヴァーグナー:『パルジファ ル』より第一幕 EMI


(『パルジファル』といえば、ク ナッパーツブッシュの前に敵なし状態なのだが、Knaのバイロイトにおける練習で彼は練習指揮者をつとめたし、
ことWagnerに関しては彼は権威者だ。テンポは非常に遅く、いざとなったら昂揚的なダッシュをするKnaとは違って殆どインテンポで繰り広げる
グッドオールの指揮はやや冗長かもしれないが、まぁこの曲にはこういったのが一番あうのであろうことは疑いない。バイロイトでの至上最も遅い
パルジファル第一幕の記録はなんとトスカニーニだそうだが、グッドオールもそこまでいかなくてもかなり遅い。朝の8:50から聞き始めて終わった
のは10:45だから1時間55分もかかっている。通常が1時間40分くらいなのだからトスカニーニまでいかなくても、いかにのんびり鈍行列車である
ことは分かるはず。EMIのしょうもないデジタル録音だがこれは逆に功を奏した。この曲に関してはDeccaなどのようなテカテカギンギンンギラギラ
の人工的な、余りに人工的な録音はあっていないし、他の曲でも小生は好きではない。或る意味非デジタルである故に音楽・楽器の音色の自
然さが取れていると思う。奥行きやダイナミックなところも文句はないし、オケの管楽器意外を除けば素晴らしいの一言である。70年代に録音した
Deccaでの『トリスタン』はオケも歌手も酷かったが、これは現在廃盤ながら一押しの録音である。

 ブリュッヘン指揮18世紀管 ベートーヴェン:交響曲第九  Philips

(注意書きに書いてあるように、 この録音の際に指揮者はかなりのバンダを必要としたようだし、この曲を解釈する上では必要だったそうだ。こう
いった解釈が本当に成功を収めているかどうかは個人によって違うであろうが、祝祭的なめんだけにスポットが浴びているこの曲の再理解には
格好の良いサンプルだと思う。これみよがしな「変な」解釈もないし、かといってつまらないわけではない。)

 クレンペラー指揮VSO メンデルスゾーン:交響曲第三番、第四番 米 VOX


 コープマン指揮アムステルダムバロック管 C.Ph.E.バッハ:オーボ エ協奏曲 Erato


 レッパード指揮イギリス室内管 バッハ:チェンバロ協奏曲  Philips


 クレンペラー指揮モーツァルト:交響曲第25番、36番、シューベルト: 交響曲第四番 米 VOX

(古典の中に隠れた情緒を灼熱の冷徹さでもって表現した名演奏。)


文法書を読んでいたらこんなのが出てきた。
Neither love without knowledge, nor knowledge without love can produce a good life.
だそうな。



die.13.apr

いやなに、買っちゃいましたよ。バッハのカンタータ全 集。しかも、40Euroという破格の値段で。残念なのは薄型ケースに入っていなく てばら売りのままケースに入って、はいそのまま購入でした。

J.S.Bach
(音楽の創造主。天才の一人。その名もバッハ)

レーシンク指揮オランダ バッ ハ コレギウム:バッハ:カンタータ全集(!?) 蘭ブリリアント・クラシックス 60CDs 39.99Euro

「注意点」
BWV 11 バッハ作、「昇天祭オラトリオ」
BWV 15 J.L.バッハ作、「疑作」

BWV 53 ?作、葬式用。アリアのみ。「疑作」
BWV 118 葬式用のモテット
BWV 141 テーレマン作、
疑作」
BWV 142 クーナウ?作、疑作」
BWV 160 テーレマン作、
BWV 189 ホーフマン?作、
BWV 190 新年用、バッハ作
BWV 191 バッハ作、ラテン語の歌詞
BWV 193 選挙用、バッハ作
BWV 197a (BWV 197は含んである)
BWV 200 アリアのみ
が含まれていない。(もしかしたら私のミスからもしれないが・・・。)


「ヴァージョン」(この全集CDにおける)
BWV 4  不明 (改訂ライプツィヒ稿あり)
BWV 8  不明 (異稿のバスアリアあり)
BWV 12  不明 (ト短調稿あり)
BWV 18  ヴァイマール版 (CDに表記)
BWV 21  不明 (「1720年ケーテン稿=ニ短調、ソプラノ・バスのみ、1714年ヴァイマール稿=ハ単調、テノールパート、ライプツィヒ稿)
BWV 31  不明 (改訂ライプツィヒ稿あり)
BWV 36  不明 (改訂ライプツィヒ決定稿あり)
BWV 50  不明 フラグメント (二重合唱版と5声合唱版)
BWV 69及びBWV 69a 不明 (69は第二稿で改作。バス・パートなし)
BWV 70  不明 (ヴァイマール稿、改訂ケーテン稿)
BWV 80  不明 (異稿ある?)
BWV 89及び89a 不明 (89aは89第一曲のホルン付別ヴァージョン)
BWV 147 不明 (ヴァイマール稿、ライプツィヒ改訂稿あり)
BWV 162 不明 (ヴァイマール稿、ライプツィヒ改訂稿あり)
BWV 164 不明
 (ヴァイマール稿、ライプツィヒ改訂稿あり)
BWV 165 不明 (ヴァ イマール稿、ライプツィヒ改訂稿あり)
BWV 181 不明 (別稿あり)
BWV 182 不明
 (ヴァイマール稿、ライプツィヒ改訂稿あり)
BWV 185 不明 (ヴァ イマール稿、ライプツィヒ改訂稿あり)
BWV 186 不明 (ヴァ イマール稿、ライプツィヒ改訂稿あり)
BWV 199 不明
 (ヴァイマール稿、ライプツィヒ改訂稿?あり)


[本日聞いた音楽]

 レッパード指揮イギリス室内管 バッハ:チェンバロ協奏曲集  Philips


 レーシンク指揮オランダ バッハ コレギウム バッハ:カンタータ第80 +82+61 ブリリアント・クラシックス


 レーシンク指揮オランダ バッハ コレギウム バッハ:カンタータ第16 +170+133 ブリリアント・クラシックス


 レーシンク指揮オランダ バッハ コレギウム バッハ:カンタータ第97 +132+72 ブリリアント・クラシックス


 レーシンク指揮オランダ バッハ コレギウム バッハ:カンタータ第 113+42 ブリリアント・クラシックス




mit.14.apr

朝からバッハ。昨日も寝るまでバッハ。


[本日聞いた音楽]

 レーシンク指揮オランダ バッハ コレギウム バッハ:カンタータ第33 +56+37 ブリリアント・クラシックス




sam.17.apr.

あまりにも毎日バッハしか聞いていないので(比較として 彼の二番目の息子のC.Ph.E.も聞いたが、これが最高に面白い)、いくつかバッハ
以外のドイツものを聞こう試みた。

クレンペラーのCDのノーツにこういったことがかいてあった。吉田氏の『世界の指揮者』に掲載されているあれである。
1960年に御大75歳の誕生日を迎えた際に、Wieland Wagnerからのメッセージが届き、以下はその内容である。

"Classical Greece, Jewish tradition, medieval Christendom, German Romanticism and the realism of our time are all combined in this
 man and make Klemperer, the conductor, a unique artistic phenomenon."
である。本来ならドイツ語であろうが、まぁ、そこは許していただいて・・・。


それにしても、大体Wagnerの管弦楽曲集やRingからの管弦楽抜粋をしようとすると必ず以下のようになる。

『妖精』 序曲〜めったにない
『恋愛禁制』 序曲〜めったにない
『リエンツィ』 序曲
『さまよえるオランダ人』 序曲
『タンホイザー』 序曲
『タンホイザー』 バッカナール 〜微妙
『タンホイザー』 第二幕 大行進曲 〜意外と少ない
『タンホイザー』 第三幕の前奏曲 〜少ない
『ローエングリン』 第一幕への前奏曲
『ローエングリン』 第三幕への前奏曲
『トリスタンとイゾルデ』 第一幕への前奏曲
『トリスタンとイゾルデ』 第三幕への前奏曲 〜微妙
『トリスタンとイゾルデ』 第三幕より愛の死
『ニュルンベルクのマイスタージンガー』 第一幕への前奏曲 〜これは必ず!
『ニュルンベルクのマイスタージンガー』 第三幕への前奏曲 〜少ない
『ニュルンベルクのマイスタージンガー』 第三幕より徒 弟の登場と親方の入場 〜少ない
『ニュルンベルクのマイスタージンガー』 第三幕より最終場 〜少な い
『パルジファル』 第一幕への前奏曲
『パルジファル』 第一幕舞台転換の音楽 〜Knaが好 きな曲
『パルジファル』 第三幕への前奏曲 〜少ない
『パルジファル』 第三幕より聖金曜日の不思議 〜?
『パルジファル』 第三幕より最終場 〜少ない
*
ジークフリート牧歌
ファウスト序曲 〜少ない

Ringより
『ラインの黄金』 前奏曲 〜少ない
『ラインの黄金』 神々のヴァルハラへの入場
『ヴァールキューレ』 第三幕前奏曲=ヴァールキューレの騎行 〜定番ですな
『ヴァールキューレ』 ヴォータンの告別
『ヴァールキューレ』 上記より魔の炎の音楽
『ジークフリート』 森のささやき
『神々の黄昏』 ジークフリートのラインの旅
『神々の黄昏』 ジークフリートの葬送行進曲
『神々の黄昏』 最終場 〜少ない

なんかいつもいつもいまいち面白みに欠けるなぁ。もう少しマニアックなものもどしどし録音すればよいのに。採算とれないってかな?


[本日聞いた音楽]

 プリューガー指揮ライプツィヒ放送交響楽団 ベートーヴェン:『フィデリ オ』 独Cantus

(良い意味で何も引かない何も足 さない演奏。いかにも普通の演奏というのだが、当時の普通の演奏・様式といったところだ。歌手は殆ど
知られていない人だが、これは恐らく東側で活躍したためであろう。とはいえ、下手ではない。確か去年もこんなこと書いたっけ。)


 クレンペラー指揮フィルハーモニア管 ヴァーグナー:管弦楽曲集 英 EMI

(クレンペラーはWagner指 揮者ではないかもしれないが、この演奏を聴けば、彼もWagner指揮者の最北端に位置することを認識できるか
もしれない。暗くもないし、重くもないし、かといって明るくもないし、軽くもない。冷徹である、といっても良いかもしれない。全体的に最高だ
が、パルジファルの前奏曲だけはもっとミステリックで魅惑的な響きを出して欲しかった。確か、クレンペラーはフランスかハンガリーでこの
パルジファルを初演していたはず。シュトラースブールだったっけ?)



mon.19.apr

今日は久しぶりに〜約一ヶ月ぶりにコンサート。 チケットの心配があったが、11Euroで特別席(本当は席ではなく、たんに椅子をおいただけ
の臨時席)

内容はしかも直前になるまで指揮者の交替が知らされなかった。本来であればRSの名指揮者であるデ・ワールトがクレジットされていたの
だが、私の嫌いで苦手なハーディング。休息のときにグリモーのサイン会があったので友達に写真をとってもらう。



[コンサート]
ハーディング指揮ベルリン・ドイツ響 グリモー独奏 ベートー ヴェン:ピアノ協奏曲第五番、R.シュトラウス:『英雄の生涯』

という、品がないカップリング。常任に就任するまえのインバルもKonzerthausでまったく同じプロをやっていた。グリモーは初めて聞いたが
素晴らしいの一言。狼女らしく、鍵盤たたきまくり、しかし、鋼鉄で理知的、まぁ強がり言って自分の美しさを引き出すタイプですな。かなり
昔の世代の解釈者のようなもので、バックハウス、ギレリス系統かもしれない。正直言って指揮者、オケがたじたじで伴奏がいらないくらい
であった。後半の『英雄の生涯』ではピンチヒッターにしてはよくやっていたし、オケも結構頑張っていた。やれば出来るオケなのにねぇ。
ただ、妖怪性というか老獪さが微塵もなく、直球勝負なので段々飽きてくるし、読めてきてしまう。そりゃ、素晴らしいけれども、それ以上で
もそれ以下でもないもの。指揮者諸君、もう少しRSを勉強したまえ。



die.20.apr.

[本日聞いた音楽]

 プレヴィン指揮VPO R.シュトラウス:『英雄の生涯』、『四つの最後 の歌』


(昨日のしきりなおし、お口直し で、これを聞く。やっぱり美しい。RSの音楽は甘いも辛いも酸っぱいもあるからこそ良いのだが、若い人には
やはり無理かな。まぁ、好きでハーディングを聞きに行ったわけではないので。

 プレヴィン指揮VPO R.シュトラウス:『アルプス交響曲』


(引き続き、定番のアルペン。)



don.22.apr.

暖かい。ほんわかしている。眠い、のはいつもだけれど も。


[本日聞いた音楽]

@プレヴィン指揮VPO R.シュトラウス:『ドン・ファン』、『ドン・キ ホーテ』



@プレヴィン指揮VPO R.シュトラウス:『ツァラ』、『死と変容』


(まぁ、なんて美しいんだろう、 と思わざるを得ない演奏、録音。これがたんにヴィーン・フィルだから、という安易な理由だけではなくて、全く
もって指揮者のプレヴィンによるところが大である。)

@クイケン指揮La petitte bande ハイドン:交響曲88,89,92番 Virgin

(かな〜り久しぶりのハイドン。 最近通学の移動時間にMDでハイドンを聞いたら再び好きになってしまったので、CDでも聞いてみる。)



son.25.apr.

ベートーヴェンばかり聞いている。声楽ものばかりだが、 やはり彼のは『ミサ・ソレムニス』に止めをさす。

@リリング指揮バッハ・コレギウム シュトゥットガルト ベートーヴェン:『ミサ・ソレムニス』 独ヘンスラー



@リリング指揮バッハ・コレギウム シュトゥットガルト ベートーヴェン: ミサ曲ハ長調 独ヘンスラー


@リリング指揮バッハ・コレギウム シュトゥットガルト ベートーヴェン: 『オリーブ山でのキリスト』 独ヘンスラー


@ガルデッリ指揮ローマアカデミー管 ケルビーニ:『メディア』 Decca






mon.26.apr.

これまたかなり久しぶりにインバル指揮フランクフルトの 初稿版でのブルックナー全集を聞く。残念ながら今回はスコアなしで聞いているが、
第三番、第四番、第八番の初稿版のスコアも欲しくなってしまった。


don.29..apr.

暖かい。しかし眠い。最近はなぜか0時前に寝ることが多 くて、自然目が覚めるのもしごく早い。拠って目覚まし時計のけたたましさを聞く事
なしに、生理的に非常に普通に目が覚める。
日本では既に黄金週間ですな。


[本日聞いた音楽]

@クーベリック指揮VPO ドヴォルジャーク:交響曲第七番、第九番  Decca


@マックス・ルドルフ指揮シンシナティ響 ベートーヴェン:交響曲第三番、 メンデルスゾーン:交響曲第五番 MCA


@Spering指揮 バッハ/メンデルスゾーン:『マタイ受難曲』第二部



fre.30..apr.

やれやれこう暖かいと、皆さんひなたぼっこもは んぱないですな。かくいう私も家で不健康にも音楽ばかり聴いているのも悪い感じがしてお天道様
を拝みに外出したい気分です。


[本日聞いた音楽]


@バルビローリ指揮NPO マーラー:交響曲第五番 EMI

(名盤だが・・・。好きだが、な んかこういまいちだなぁ。録音が悪いんだよな)

@デュトア指揮フランス国立管 ルーセル:交響曲第一番、第三番  Erato


@クーベリック指揮バイエルン放送響 ウェーバー:『魔弾の射手』(全曲)  Decca

(これねぇ、判断が難しい。以前 聞いたときにはかなり良い評価をしたのだが〜オーケストラに対してのみ〜今回聞いたらちっとも面白くない。
第一に歌手が駄目。楽しくない、緊迫していない、お上手なんだけれどもプラスアルファがなにもない。録音もいまいち。第一なんでクーベリックと
バイエルンがDeccaなんだ?DGだろうに!歌手だと、コロのマックスが単に一本調子、まこの人いつも一本調子なんだけれどもね。アガーテの
ベーレンスも歌っているだけであって、語ってない。これも面白くない。カスパーのPeter Mevenなんか怖さというか凄みが全くない。こいつはドイツ
の典型的な悪役であるカスパーをさらっとしすぎに調理している。一体全体・・・。それにこのDeccaの録音も意外にも曖昧でドラマティックなところ
がなっていない。オーケストラは流石に巧いが、クーベリックだったらもっとスケールが大きくて包容力のある演奏が出来たであろうに。この演奏
であれば、同じオケを振ったヨッフムのほうが断然良い。)

--------------------------------------------------------


| version: 1.02 |
| since 01.Apr.2004 |
| last modification: 04.Nov.2007 |
| © satoshi konno, Germany 2002-2007 |
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送