[Tagebuch/Diary/日記] |
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![]() Richard Wagner |
「そして、明日も又太陽は昇るでしょう・・・」という歌曲の一節からとった この項は小生が日頃何を聴き、何 を考えているかを記す場所です。
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Die.01.Apr.
四月馬鹿の日ですな。心機一転URLと背景と編成を少しだけ変えました。やはり新年度なんで ね。本日も良い天候のお陰で、レポートを書き終えた後、散歩をしに行く。日本で購入してきたVOX時代のクレンペ ラーの演奏はどれも名演。
バッハのブランデンブルク協奏曲(お勧め 度は☆☆☆☆だよ)や、
モーツァルトのセレナーデ13番(☆☆☆☆☆)など、どれもフィルハーモニア時代には聞けなかった、硬質で密
度の高い演奏ばかり。特に疾走するモー ツァルトや大編成によるバッハなどはしょぼい音質から沸きあがる、「灼
熱の」氷水のようだ。
PO時代にも名演奏がある、ベートーヴェ ンの
『ミサ・ソレムニス』(☆☆☆☆)や
交響曲第五(☆☆☆☆)、第六(☆☆☆☆)
も同様の解釈で、ドイツ音楽の権現様、と いったかんじである。VOXには他にも、ブルックナーの『ロマンティック』と
マーラーの第二、『大地』があるほか、 バッハの自身による編曲もある。
コンヴィチュニー指揮オイストラフ父子によるバッ ハとヴィヴァルディの協奏曲。(☆)(独Berlin Classics)
ちょっともっさりしているなぁ。余り感心 せず。表記のない演奏はコンヴィチュニー自身がチェンバロを弾いているの
であろうか?
ヨッフム指揮フランス国立放送管弦楽団によるブ ルックナー交響曲第五番(☆☆☆)(和PECO、海賊盤)
やはりオケは違っていてもヨッフムのブ ルックナーはどれも素晴らしい。それにしてもドレースデンとの全集のリマス
ターを良くしたLP盤並みの音質でCD化 を早くしてほしいですな。音質は段々悪くなるし、管楽器が第四楽章では疲
れてきているのが分かる。ブラボーと拍手 の間に、一人だけブー、言っているのが聞こえるが、やや甘いオケだか
らであろうか?それにしても、よく勇気が あるものだ。しかし、これで良いのだ。お勧め度の星三つは甘いかな?
Mit.02.Apr.
変なお天気。晴れたと思ったら、降雨。しかも、快晴と思いきや雹(ピンクパンサーではない!)が降ってく る始末。
季節の変わり目だね、これは。
シューリヒトのベートーヴェン。彼のベートーヴェンは始めて聞くものばかり。実は有名なEMIの録音、パリでの全集
も所持していない。
交響曲『田園』ヘ長調(シュトゥットガル ト放送響)(☆☆☆)
は、さっぱりとしているが、所々こしょう がかかっている。特に大好きな第三楽章はクレンペラーのときと同じように
面白く聞ける。これが、所謂シューリヒ ト・マジックなのであろうか?私はシューリヒト、という指揮者をいままで大して
評価していなかったのだが、なるほどこう してきくと、彼がやはり一流のドイツの音楽家であることが嫌でも認識出来る。交響曲七番イ長調(VPO、N.Y.での国連ライブ)(☆☆)
;音質が悪く、余り評価できないが、第四楽章での薄味ながら、吹き飛ばす辺りは、爆走やら疾走ではないが、洒落っけが あるね。交響曲五番ハ短調(パリ音楽院管、ライブ?)(☆☆☆)
いたって普通だが名演である。第四楽章における反復無し。Don.03.Apr.
ピアノ協奏曲第五番変ホ長調(「皇帝」なんというおばかな名前はない)(バックハウス、スイス、イタリア語圏放送管、ルガーノ)(☆☆☆☆☆)
これは、かつて一応正規盤である Ermitageで出ていたもの。放送局の音源からか、この時代のライブの割りに音が生々しいし、しかもステレオ的モノーラル(なんじゃこりゃ、ま広がり があるちゅうこと)である。これ、盟友の林さんも書かれているが | ここ |、極めて緊迫感がある大名演。今までのシューリヒトの感覚を全て忘れさせてもらえる。ただたんに、五月蝿いだけの「競争」曲ではなく、ちゃんとエレガン トさもあるのが凄い。バックハウスのピアノも打楽器化しているし、それだけではなく、光沢の或陶磁器のようなもの。ミスタッチもなんのその。高級感ばっち りです。オケは流石に、しょぼいところもあるが、そういえばこのオケ、シェルヒェンと際物のベートーヴェン全集をやっていましたね。久々に感銘を受けた演 奏であった。
同じくシューリヒト+シュトゥットガルト放送響による、ブ ルックナー交響曲第九番(エーザー版)
第二楽章が変な感じなのは、エーザー版だ からか。こういったブルックナー解釈、すなわち草書的、テンポが揺れるのは好きではない。これはこれで良いかもしれないが、もっと常に断固としたインテン ポのほうが私は好きである。よってお勧め星マークは対象外とす。
奇遇なことに、シュトゥットガルト放送響 が続く。指揮はリリングで
メンデルスゾーンのオラトリオ『エリアス』(☆☆)
メンデルスゾーンのオラトリオはこの他 に、約十年前に書かれた『パウルス』がある。演奏は1981年のLiederhallleにおける一発ライブである。録音はいまいち冴えないが、ライブな らではの緊張感があって宜しい。ただ、曲は意外にドラマティックだが二時間もかかる。一度は聞くべきかな〜?
Scherbakovというピアニストに よる
J.シュトラウスの作品のピアノ・トランスクリプション (独EMI)
を聴く。Reger、Grunfeld、 Schutt、Tausig、Friedman、Dohnanyi、Rosenthal、Cziffraによる編曲集。
ようやく一冊本が読み終わった。楠 木誠一郎著 石原莞爾 「満州国」建国を演出した陸軍参謀 PHP文庫
である。内容は私的回想なものがおおく、 史実の羅列ではない。まぁ、内容は至って常套のものであろう。
変なお天気は今日も続く。傘をもたないと駄目だな、こりゃ。しかも寒い。5度。散歩なんかできやしない。
ラインスドルフのDisを少々改訂。 Wagnerの録音を追加しました。
シューリヒトのベートーヴェンシリーズ。
交響曲第二番
はベルリン放送響との共演。だが、音が悪 い。解釈も至って普通か?
交響曲第四番(☆☆☆)
の方は良い。Stuttgartのオケ で、よくコントロールされているし、流麗ながらきまるところは決まっているし。
交響曲第一番(☆☆☆)
はシューリヒトにしては?、気合が入って いて、古典的フォームでばしりと様になっている。
交響曲第三番『英雄』(☆☆☆☆☆)
これは凄いですね。フランスの国立オケだ が、かなり雑なところを除けば、ヘルヴィヒ指揮のRPOのような演奏。
驚くべきことは1963年のライブながら ステレオ。結構きんきんするのだが、全体に良く録音されている。この解釈
どこかで聴いたことがあった、と思った ら、トスカニーニやムラヴィンスキーのようなものであった。勿論、あそこまで
ドライにやっているわけではないのだが、 推進力やオケのならせ方などがそっくりである。びっくりなので星マーク
五つである。甘いかな?最後の最後でやっ てくれるな、シューリヒトよ。お主、面白いぞよ。
最近バッハにはまっているので、かなり前 に買ったミュンヒンガー指揮によるバッハの合唱曲集を聴く。
バッハ:マタイ受難曲より第一部(☆☆)(独Decca)
歌手はそれぞれ有名で、プライ、アメリン グ、ヴンダーリヒ、クラウゼ、ヘーフゲンが参加。問題なのはこのCDの
リマスターである。BOXとして出したの では良いが、全く音質改善がなされていない。驚くべきことはこのBOXだけ
ではなくこのシリーズ全てがそうなのには 納得がいかない。それさえ無ければ、この演奏はそれほど悪くはないの
だが・・・。
シューリヒト指揮のフランス国立放送管、
ベートーヴェン:交響曲第九番ニ短調『合唱』
これは大いに問題。音が酷い、オケが下手 糞、ピッチが変みたい(変に聞こえるのだ)。解釈も余り面白くない。
このCDはこのBOXのなかで唯一の駄目 CDじゃ。因みに1954年のモントルーでのライブ。はぁ。
Fre.04.Apr.
日課にしている散歩。一時間半ほど歩いて結構疲れる。途中アンティーク街で中古LPを発見。ベルリンならではの
EternaとかMelodiyaとか Supraphonとかある。そこは出店のLPは全て1Euroであった。その後、ベルリンで一番
美味い!といわれるトルコ料理のドナーを 食う。確かに美味い。2.70Euro。
シューリヒトはブルックナーの第四番
1955年のライブにしては音が良いほう だが、やはりモノーラルのライブはよほど音質がよくないと鑑賞に堪えられない。
これは演奏も時折、特に第四楽章で顕著だ が、テンポの揺れを感じる。やはり苦手だなぁ。シューリヒト。
ミュンヒンガーの昨日の引き続きで、
バッハ:マタイ受難曲より第ニ部(☆☆)(独Decca)
特に長いのだが、長さを感じさせなくなっ た(聞き手である自分の方が)。やはりこれは苦手な面もあるが、名曲で
ある。特に最後の方のバス・アリアは感涙 してしまう。マタイのコレクションでも始めないとな。
スポンティーニ:『ヴェスタの巫女』(WarnerFonit) (☆☆)
小生の大好きなイタリア人指揮者のプレ ヴィターリ。相変わらずどか〜んと重厚である。カラスが得意にしていた
ようだが、これはカラスではない。プレ ヴィターリも最近同曲のライブがGalaからでた。リマスターはもさっとしていて
余り感心できない。オケは手兵のローマ RAI管。このオペラはスポンティーニの代表作。初演はベルリンだったけ?
(間違っていそう)。
ブルックナー交響曲第六番(独ArteNova)(☆☆☆☆☆)
スクロヴァチェフスキー指揮ザールブ リュッケン放送響
こいつには驚愕である。完璧なのである。 オケ、指揮者、録音ともにである。この演奏は完全にWand+ケルンの
旧盤をも凌駕するものである。兎に角、ス コアを完全に把握したものしか成しえないであろうはずの解釈。基本的な
解釈は彼の全集に共通するものであるが、 第二楽章に見られるように、演奏はドライでも解釈がややロマンテック
なのには二度吃驚させられた。そしてどこ までも丁寧で、緊張感がありながらも、冷酷ではないところが偉い!
録音もやや癖があり、装置によってはデジ タルデジタル臭してしまう恐れが多々あるが、アンプを調整すれば良い
話。
同じコンビで
ブルックナー交響曲第七番(独ArteNova)(☆☆☆☆☆)
これはBOX全集のなかでも初期の 1991年に録音されたものなので、やや相互の意思というか、完全さが後退して
いるのは否めない。しかし、美演なのは間 違いない。
Sam.05.Apr.
頂いたチケットでケント・ナガノ指揮のDSO、バッハ『h-moll Messe』を聴く。(フィルハーモニー・ベルリン)
が、さほど感銘しなかった。なぜか。どう してDSOのような現代楽器を用いたオケで古楽器奏法をしなければなら
ないのであろうか?それが板にはまってい るのではなく、全く面白みの無い、ダルな演奏であった。
Son.06.Apr.
シューリヒトとスクロヴァチェフスキーでブルックナー交響曲第八番を聴く。メータ指揮のRAIによる『サロメ』。これが
なかなか宜しい。音も変だが、慣れると大 丈夫。ボールトLPOによる『ブランデンブルク協奏曲』全曲。これ大好きね。
昨日の興覚ましで、ミュンヒンガーによる 『ロ短調ミサ曲』。
Mon.07.Apr.
本日、2003年4/7はかのアトム生誕の日であるそうな。
昨日もそうだが、降雪。とても四月とは思 えない。
ミュンヒンガー指揮Stuttgart室 内管による
バッハ:『オスター・オラトリオ』と『マグニフィ カート』(☆☆☆)
こういうのはミュンヒンガーの出番であろ う。
ザーヴァリッシュ指揮RAIによる『エレクトラ』(☆☆☆)
音を我慢すれば、白熱の演奏である。ニル ソン、ビョーナー、スチュアートなど健闘。
クレンペラー指揮POによるメンデルスゾーン『ス コットランド』、『イタリア』(☆☆☆☆☆)
言うまでも無く名演。『スコットランド』 は誰でも薦めるが、『イタリア』もなかなかどうして感銘する。悪いのは曲想だけ
か。リマスターされていないものだから音 はしょうがないのは言わずもがな。
クレンペラー指揮POによるシューベルト:交響曲 第八番、第九番(☆☆☆☆☆)
クレンペラーはVPOのライブでとんでも なくドライな『未完成』をやっているが、これも、スタジオで面白みにかけるが
解釈は勿論宜しい。
Don.10.Apr.
本日は寝すぎ。計13時間位寝てしまった。寝すぎでだるい。緊張感無し。よくないな。今夜は徹夜でもしようかな。
晩飯はお気に入りのインド料理。勿論カ レーっぽいもの。なんかみんなカレーぽいね。
クレンペラー指揮POによるブラームス第一番他(☆☆☆☆)
クラウス指揮ベルリン放送管による『ナクソス島のアリア ドネ』(オペラのみ)
この録音では表記が無いが、 Vorspielはベーム指揮ヴィーン国立歌劇場のライブである。なんとまぁいいかげんな。
放送録音であるゆえか、1935年のライ ブ録音の割には比較的良い音質である。
(後日談:この演奏、盟友のI氏によると、オペラ部分もクラウス指揮ではなく、ベームの演奏らしいとか)
Son.13.Apr.
今日は素晴らしく天気が宜しい。しかし予定の関係から家にいなくてはならない。家を見に行きながら、少し散歩を
したが、みんな外に出たいみたいね。本日 はラジオでカラヤン指揮BPOの『アルペン交響曲』、1987年Liveを放送。
MDにとる。DGのCDよりも良い。かな りもっさいし、テンポにやや不満があるが、これはこれで良いんじゃないの?
クレンペラー・シリーズ、というわけで写 真でも挿入しようかの。
何時の写真か不明。後ろの親父たちは誰?何処かの劇場支配人?マイナーな作曲家?
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クレンペラー指揮PO、ベートーヴェン:交響曲第三番、 大フーガ(EMI)(☆☆☆☆☆)
クレンペラー指揮PO、ベートーヴェン:交響曲第五、第 八番(EMI)(☆☆☆☆☆)
ベーム指揮VPO、R.シュトラウス:『薔薇の騎士』第 三幕(DG)(☆☆☆☆)
チェリビダッケ指揮MPO、ブルックナー:交響曲第三番 (EMI)(☆☆☆☆☆)
なんとまぁ、全て正規盤!どれも満足の一 品なり。
Mit.30.Apr.
しばらくぶりの更新。その間に家も見つけ、契約も済ませ、引越しも済ませ、大学の新学期も始まり、そのほか色々
と大変よ。引越しの前日から風邪ひいちゃったし、今も治っていないし、これって花粉症?と怪しいし、肩こり治らない
し、金はじゃかじゃか無くなるし、・・・。
そういえば4/19にCDを買っていましたな。4/30現在未だ全て聞き終えていないけれども・・・。
ベートー ヴェン:『フィデリオ』 プリューガー指揮 Line
ロルツィング:『皇帝と船大工』 ツィンマーマン指揮 Line
マルシュ ナー:『吸血鬼』 テンナー指揮 Line
オッフェ ンバック:『ホフマン物語』(ドイツ語版) スツェンカー指揮 Line
リーバー マン:管弦楽曲集 ノイホルト指揮 Naxos
Moeran: 交響曲g-moll ロイド=ジョーンズ指揮 Naxos
トヴェイ ト(Tveitt):組曲第一番、第四番 エンゲスト指揮 Naxos
トヴェイ ト:組曲第二、第五番 エンゲスト指揮 Naxos
スカンジ ナビアの弦楽曲集 Studt指揮 Naxos
R.シュ トラウス:家庭交響曲、家庭交響曲余禄 ジンマン指揮 ArteNova
ヴァー グナー:管弦楽曲集 ヤノフスキ指揮フランス国立管弦楽団/ロンドン響 Virgin (2CDs)
やはり際立ってジンマンのが良かった。高名なケンペ指揮ドレースデンと遜色のないもので、今次21世紀スタイル
のRS解釈の基本になるであろう。
引越し当日、荷物を輸送した後、体調不良の上に、疲労困憊でも、コンサート行きましたしね。翌日もコンサート。
しかも、マーラーの交響曲第六番だしね。さ、明日は五月。ドイツで一年のうちで一番美しい月だそうだね。
最近音楽を聴く時間がないし、気力もないという最低の状況。
でも今日は以下のCDを聴いた。
プフリューガー(プリューガー)指揮 ライプツィ ヒ放送響 ベートーヴェン:『フィデリオ』
いかにもオペラ指揮者をやっていたひとによるオペラ指揮。オペラのつぼを良く心得ている。コンサート指揮者から
決して得ることのない形式だが、これといった際立ったものがない。でも、オペラ指揮者はこれで良いのだ。
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