son.02.mar.2008 |
「弥生」ですね。
花粉症も随分と楽になりー日本では本格的な時期か?−まぁ、時期外れというか、存在自体がアウトサイダーの私にマッチする・・・か?
三月といえば、国立大入試、各種卒業式。会社でいえば、決算期=多忙期。年度の閉めですかな。
名優のhayashi大学頭殿が、先月のお気に入りのCDなどをかかれているので、小生目もひそみに倣い・・・。
二月はやはりマーラー・ブームであったので、その中でも大好きな『第六番』の個人的な決定打を。
ホルヴァート指揮'リュブリャーナ放送響'? 'フィルハーモニカ・スロヴァキア'の激演を。
マーラーが愛したモーツァルトの中でも、特にピアノ協奏曲ー聞いたのはハンマーフリューゲルだがーで、なるほど!と新発見したもの。

グレッツナー指揮ショルンハイム独奏、謙虚な古風なものだが、面白かった。
編曲で、「異色」なものだが、バッハの美しさ!と真摯さが堪能できる、Amatiによる『ゴールトベルク変奏曲』トリオ版ーこれはmustですな。

<本日聞
いた音楽>
ヨッフム指揮バイロイト祝祭管 ヴァーグナー:『ローエングリン』 1954 独Archipel
![Wagner: Lohengrin [UK-Import]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51M10mtBZPL._AA240_.jpg)
(第一幕はエンジンが歌手も、オケも指揮者もかかっていないが、後半徐々に熱を帯びてきて、ヨッフムの良い面がーいや、彼の特徴がー出て宜しい。
尚、録音がやや、ヒスぽかったり、音割れ、機械的な「いじり」があるのは堪忍すべきか。総じて音は良いが。)
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mon.03.mar.2008 |
いかんなぁ、夕方からくしゃみが。もしかしたら、花粉症復活か?それとも、他の花粉か?いやだいやだ。
<今月分のCD>

@クナッパーツブッシュ指揮バイロイト祝祭管 ヴァーグナー:『ジークフリート』 独Walhall 8.99E

@クナッパーツブッシュ指揮バイロイト祝祭管 ヴァーグナー:『神々の黄昏』 独Walhall 8.99E
(在庫がこれしかなかったので、全て揃ってから聞き始めましょうか。流石に、『神々の黄昏』⇒『ラインの黄金』⇒『トリスタン』なんつう聞き方はどうも性に合わないので。(^^)v。ま、予約したものの予想は直ぐにつくでしょう?)
<本日聞
いた音楽>
マゼール指揮VPO マーラー:交響曲第八番『一千人の交響曲』 SONY
 
(限定版のBOXはオリジナル版のジャケットを比してかなり味気ない。一種の「ありがたみ」に欠けるというか、センスにかけるというか・・・せめてもの、一枚一枚の紙パックのジャケットでもいいから、オリジナル・ジャケを使用してもらうと良いのに!)
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mit.05.mar.2008 |
本日より、大規模スト。何の予定も出来ない。デュッセルドルフへ用事があって飛ぶ予定だが、こんなために、チケットの予約もままならない。一体。クレイジーだ。
マゼールVPOのマーラー全集が終わったので、今度は、同じく薄い系のインバル・フランクフルトによるブルックナー全集を開始。
正直言って、彼のマーラーは賛否両論なのだが、録音のせいか?オケの弱さ、神経質さもそれほど感じられない。
<本日聞
いた音楽>
インバル指揮フランクフルト放送響 ブルックナー:交響曲第四番『ロマンティック』第一稿 日Warner
 
(昔のジャケットはよかったなぁー)
(日本での初期のBOX購入のために、やや無様なもので、第五が二つのCDに分かれているし、そのカップリングとして、第九番の第四楽章が置かれている。なんとまぁ。
演奏は初稿の面白さを今でも十二分に与えてくれるものの一つだと思う。少なくとも、Tintnerのそれとためをはるだけの価値はあるし、録音面を含めて、ベターだとは思う。
勿論、一つ一つにはそれ以上のものがあるが、「初稿の全集」としてはやはり、瞠目すべきである全集。
初稿のスコアは残念ながら所持していないので、00、0、1のみ見たが、2、3、4は全く違うのでノーヴァクのスコアをみながら聞いてもそれほど意義のあるものとは思えなかった。
演奏は、やはり、90年代のものになればよいが、初期のや、ライブの一番はやや評価が厳しくなる。
インバルは巷間マーラー指揮者として「今でも」認識されているが、その職人裁きはブルックナー指揮者としても充分に認定されるべきであろう。
勿論、現在の彼がブルックナーを振ればもっと素晴らしいし、実際聞いたうえでは素晴らしかった。
残念なのは彼の最新の録音、しかも、以前シェフであったBSOとの録音が皆無であることである。これは、彼だけではなく、オケないし、音楽ビジネスとして非常に痛恨事である。)
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fre.07.mar.2008 |
ストに負けず!散歩がてら!行き、30分、帰り30分程で、予約していたCDを取りに行く。良い運動にはなったが、「穴あき」靴下だったために、右の足に靴擦れが!なんたる。
さ、週末は家でバイロイト、と行きましょうか。
<今月分のCD>

@クナッパーツブッシュ指揮バイロイト祝祭管 ヴァーグナー:『ラインの黄金』 1957年 独Walhall 4.99E

@クナッパーツブッシュ指揮バイロイト祝祭管 ヴァーグナー:『ヴァルキューレ』 1957年 独Walhall 6.99E

@クナッパーツブッシュ指揮バイロイト祝祭管 ヴァーグナー:『パルジファル』 1957年 独Walhall 8.99E

@クリュイタンス指揮バイロイト祝祭管 ヴァーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』 独Walhall 8.99E

@ザヴァリッシュ指揮バイロイト祝祭管 ヴァーグナー:『トリスタンとイゾルデ』 独Walhall 8.99E
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son.09.mar.2008 |
で、週末の「我が家でバイロイト」はかなり堪能しました。
土曜日には、若き獅子武者のSawallischによる、推進力溢れた『トリスタン』−ニルソン、ヴィントガッセン、ホッター!嗚呼。と聞いて吃驚Wagner指揮者のクリュイタンスの『マイスタージンガー』。

クリュイタンスのWagnerはCDでもいくつか聞けるし、実は、50年代のバイロイトでは、クナッパーツブッシュ、カイルベルト、ヨッフム、クラウスな
どとともに重責であった。そうでなければ、ドイツ的な!『マイスタージンガー』、『ローエングリン』、そして、『タンホイザー』などふらせてくれないだろ
うし。
彼は、フランクと同様、フランス人ではなく、ベルギー人で歴史的には、勿論、独仏の「狭間」の芸術家、とでもいえようが、基本的には、「フランス的な」
演奏をするし、レパートリーもそう。しかし、典型的なドイツ人が、「自分たちの」ドイツ音楽を創造するのと違って、隣国、また同じ欧州の国でも、同じ大陸
の国の出身でも、やはり、「違う」音楽として再創造、再構築できるというメリット(デメリットではなく)、視点が持てると思う。
その、代表例、そして好例が彼のWagnerである。基本的には、一種のラテン的明るさ、見通しの良さ、ドイツ的なこってりさ、がなく一種の客観性と、異文化的視点を融合していると思う。
しかし、面白いのは、そういった、「外国人」としてのWagner指揮者として、意外にも「ドイツ人以上にドイツ的」という方便も成り立つわけで、それは、第一幕の前奏曲や、第三幕の終曲などに、それは見られる=聞こえるか。
それでいながら、ドイツ人には出来ないであろう、音楽の見方も存在するわけで、彼のWagnerの場合特に、その高度な融合とでも言えるかもしれない。
歌手では、やや小粒だが、ナイトリンガー他が良いと思う。総じて名前的には前年までとはやや落ちるかもしれないが、まぁ、新旧世代交代といったところか。
音は、バイロイト、と言うわけでもなく、異常に良い。
<本日聞
いた音楽>
クナッパーツブッシュ指揮バイロイト祝祭管 ヴァーグナー:『ラインの黄金』 独Walhall

(正
直言って、『指輪』の中でも、『ラインの黄金』はややつまらない。話自体はまぁ、面白いが、音楽は所々良い、中の上といったところ。だから、全くそれ故
に、指揮者には過大な責務が課せられるわけで、個人的には、今までのところ、1952年バイロイトのカイルベルト、シューヒターのNDR、そして、後年の
嫌味が無い、格好良すぎるカラヤンのバイロイトが好きである。
そして、このクナの演奏は、それらを凌駕でき、いや違う次元のとんでもない演奏であった。最初の前奏曲より、「何もしていないようだが、その実深い呼吸と、歌手とオケを巧くコントロールし、それでいながら自己の主張を出している」という魔術のような指揮。
兎に角、歌手が、いや歌手を歌わせる口が大変上手。歌手も歌いやすかったであろう。また、オケも、クナの元だと非常にやりやすかったのでは?やりにくかったのは演出家だけであったろうか?
正直言って、この偉大なWagner演奏にけちがつけられないので、まぁ、聞いてみてください、としか言いようが無い。
音は、他のCDは知らないが、これまた異常に良い充実して安定感のある音。)
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son.30.mar.2008 |
ぼーと・・・しているわけではないが・・・していると直ぐに、忘れてしまう日記。
やはり、毎日考えることがあったり、起こること(怒ること)を常日頃、コンスタントに念頭においておいて、それをもとに、「日課」のごとく、書く、そし
て「書く」、と言う行為が生活の一部になるようではないと、なかなかにしてー時間の問題とか、気力の問題とかという以前にー継続しないものだ。
私は行動よりも、考える方が先に来るので・・・、とよしもしない言い訳をして。
<本日聞
いた音楽>
D.R.Davies指揮ヴィーン放送交響楽団 ロット:交響曲ホ長調 他 独cpo
(これは私にとって、思い出の?いや、大事なCDなので、少々評価を。
指揮者:☆☆☆☆☆
オーケストラ:☆☆☆☆☆
録音:☆☆☆☆☆ / ☆☆☆☆
曲:☆☆☆☆☆
デザイン:☆☆☆
ノーツ:☆☆☆☆☆
ディヴィス(スペルはDavies)は、アメリカ出身の今現在、中堅?の指揮者だが、このオケ、ヴィーン放送交響楽団、旧ORFオーストリア放送交響楽団、の常任のあと、高名なリンツのブルックナー管のシェフになっている。
アメリカ人で私が現在注目している指揮者はやはりMTTこと、ティルソン・トーマスを筆頭に、この「第三のディヴィス」そして、当たり外れが大きいナガノ、といったところか。
残念ながら、ナガノ以外は生では聞いたことがないので、結局はCDでの評価になってしまうが、彼らに多かれ少なかれ共通することは、「欧州の音楽」を解
釈するに際し、その伝統の無さを裏目にとって、伝統の上に胡坐をかいているドイツ・ドイツ系の指揮者では出来ないような、リフレッシュさ、微に入る暖かさ
を含む丁寧さ、そして、「能天気」ではない、明るさ。そして何よりも、彼らのーアメリカ人の、音楽ではないが、自分たちの音楽かのような自信の高さ。
オーケストラは、正直言って殆ど無名、というか、Wienという名前にこだわってしまった悲しい性だが、Daviesのお陰か、かなり巧い。VPOやVSOより上といってもいい。まぁ、放送オケの持つ才能といえるか。
録音は、高音が抜けるようなもので、分離良し、ピンポイント良し。低音はやや強調したほうがいいのか(小生のアンプの調整か?)、中間部は少々、抜けガ悪く、CDの悪い面。
曲は、交響曲だけではなく、カップリング、そしてCDでは唯一の『田園的前奏曲』(交響曲との比較が面白い)、よって存在感が高い。また、交響曲だが、
演奏も最高級ながら、エディションとして、初演をしたPaul
Banksのものを使用しているはずなのだがージャケットにもそう記載ー、第四楽章のコーダで、シンバルクラッシュが二回ある、ので、一部編曲か?
デザインは透明感溢れるもの。ジャケットの絵画は、以前Naxosのボロディンだっかの交響曲のものと一緒ーロットの作品に、なぜロシアの女性を使用、というものはおいといて。
ノーツは独英仏があり、かなり詳細に書かれている。
値段は、通販のjpcでしか、ドイツではcpoが購入できないが、7.99Euroの継続割引、で最高のお買い物であった。
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