"Und morgen wird die Sonne wieder scheinen..."

[Diary; ; Tagebuch; 日記]


「そし て、明日も又太陽は昇るでしょう・・・」という歌曲の一節からとったこの項は小生 が日頃何を聴き、何を考えているかを記す場所です。


[A.D. 2005 / Heisei 17]

March / März / Marzo


[Last modification: 31.Mar.2005]


die.01.Mar.   二月は28日しかないので、あっという間に三月。

 今日は長年ベルリンで友人であった人が日本へ完全帰国。こちらへ着て殆どずっと仲が良かったので非常に寂しい。Tegelまで見送りに行く。


[本日購入 したCD]

@カイルベルト指揮バイロイト祝祭管 ヴァーグナー:『ニーベルングの指輪』全曲 独?Andromeda 12CD 29.99E


@ザヴァリッシュ指揮バイエルン放送響 マスカーニ:『カヴァレリア・ルスティカーナ』ドイツ語版全曲 独Walhall 2.99E


@F.ヴァルター指揮RIAS響 ロルツィング:『オペラのおけいこ』全曲 独Walhall 2.99E


@R.クラウス指揮ケルンWDR響 ヴェルディ:『マクベス』ドイツ語版全曲 独Walhall 3.99E


@カイルベルト指揮ケルンWDR響 モーツァルト:『魔笛』全曲 独Walhall 3.99E


@パロット指揮Taverner Players ヘンデル:『メサイア』英語版全曲 Virgin 7.99E


[本日聞いた音楽]
@ヤノフスキ指揮LSO ヴァーグナー:初期序曲集他 Virgin
@ザヴァリッシュ指揮バイエルン放送響 マスカーニ:『カヴァレリア・ルスティカーナ』ドイツ語版全曲
@クラウス指揮WDRケルン放送響 ヴェルディ:『マクベス』ドイツ語版全曲

mit.02.Mar.   再び降雪。今冬のうちでも、かなりの降雪・積雪量。

[本日聞いた音楽]
@ヤノフスキ指揮フランス放送フィル ヴァーグナー:序曲集  Virgin

@F.ヴァルター指揮 ロルツィング:『オペラのおけいこ』
(これはLortzingの最後のオペラで、フランクフルトで初演の翌日、ベルリンで困窮の中、帰らぬ人となった。曲はディアローグ形式で、一幕、僅か一 時間弱の小品である。が、彼の今までの作品の総纏め、といった感じで喜劇的要素がふんだんに入っている。ドイツのオペラの歴史を鑑みる上でも彼は大事な人 だから、是非多くの人に聞いてもらいたい。悲劇が無いのが、彼の悲劇か?)

@カイルベルト指揮WDRケルン放送響 モーツァルト:『魔笛
(モノーラルだが驚異的なクリアーな録音。1954年12月の放送録音である。演奏はカイルベルトにしては普通か?)
don.03.Mar.  久々に熟睡で、長く〜それでも五時間だ が〜寝られた。3月いっぱいは休みなので毎日一つオペラを聞こうと思っている。なにせ、オペラは時間がかかるからね。勿論ながら聞きだが。

 左手の人差し指が何かで切られて(切り裂きジャックか?)痛い。キーボードをうつのもどことなくぎこちない。

 それにしても、何セット目の『指輪』であろうか?最初に買ったのは、Galaのクラウス盤、その次はステレオのベーム盤、そこからかなり間があいて、モ ラルト、ノイホルト、クラウス(Archipel盤)、カイルベルト@1952、そして、この@1953年盤である。王道のショルティ、クナッパーツブッ シュ、カラヤンがないな。ブーレーズのは『神々の黄昏』以外揃っているが・・・、廃盤!なにげにMETのシュティードリーも欲しいし、とまぁきりがないで すな。

 午後にポストを見ると、先日予約しておいたCDがきたとのこと。早速買いに。

[本日購入 したCD]

@シューヒター指揮NDR響 ヴァーグ ナー:『ローエングリン』全曲 3CD 独Walhall 6.99E


@ケンペ指揮バイエルン国立管 R.シュトラウス:『影の無い女』全曲 3CD 独Walhall 8.99E

@ヨーロッパ室内管管楽メンバー モーツァルト:管楽の為のセレナーデ、ディヴェルティメント(全?)集 5CD Warner 4.99E

[本日聞いた音楽]

@ケーゲル指揮ライプツィヒ放送響 ブルックナー:交響曲第九番 Ode

(昨日聞いた同指揮の交響曲第三番が、ほんとミゼラーブルだったので、聞くのを躊躇したが、これは1969年の録音ながら、そこそこに音がいいし、ライブ だから管楽器がやはりへぼいけれども、曲の違いもあって、なかなかに感銘を受ける。基本的にはインテンポで、歌わせる、といよりかは、構造を浮き立たせ る、というもの。ケーゲルらしい解釈か?それでも、一部で喧伝されているような、ヒステリック、エキセントリックなものではなく、ドライながら真摯な演奏 だと思う。勿論下記のベーム博士のようなものでは決してないが。)

@ベーム博士指揮バイエルン放送響 ブルックナー:交響曲第七番 ノーヴァク版 Meteor
(海賊盤である。しかし、異様に音が良い。安心安心。ベームのライブはやはりオーソドックスながら良い。第二楽章の深みのあるものはやはり、曲自体とオケ のもつ優美でふくよかさゆえか。ノーヴァク版らしく、シンバルクラッシュがあるが、やはりこれはヴァーグナー的、といわざるを得ない。第三楽章も、「推 進」というのではなく、「安定」と形容すべきだが、つまらなくない。やはり私はブルックナーはこういったもので聞きたい。)

@カイルベルト指揮バイロイト祝祭管 ヴァーグナー:『ラインの黄 金』1953年 ライブ
(1952年のリング・チクルスが極めて素晴らしかったので、1953年も否が応でも期待できる。バイロイトの音響はどの時代でも素晴らしく、放送録音に せよ、よく音が録れている。歌手とオケの録音バランスもばっちりで、巧い具合に融合されている。カイルベルトの指揮もこなれたもので、相変わらず音に「重 み」があり、ごつい。男性的である。勢いがあり、流れよりも縦の線重視。ただ、求心力では1952年盤の方が良かった。歌手は相変わらずのホッターの ヴォータンがずば抜けている。)

@ライナー指揮シカゴ響 マーラー:『大地の歌』 米RCA

@ライナー指揮シカゴ響 マーラー:交響曲第四番、R.シュトラウ ス:『ドン・ファン』 米RCA

@パロット指揮 ヘンデル:『メサイア』より第二CD

@ヨーロッパ室内管メンバー モーツァルト:『グラン・パルティー タ』 Teldec

@シューヒター指揮NDR響 ヴァーグナー:『ローエングリン』よ り第一幕 Walhall
(相変わらずの演歌風のショックの歌声。ヴァーグナーらしくないけれども、逆に面白いかも。)

@クチャル指揮ウクライナ国立管 シチェドリン:カルメン組曲他  Naxos
(オケ、録音ともショボショボである。ヘロヘロではないが。こういったイケイケな曲はガンガンなオケでブリブリやって欲しいものである。)
fre.04.Mar.  なんと昨日は10:30に就寝。疲れて いたんんでしょうね。爆睡でした。その後、ビールを呑んで更に爆睡。疲れているんですよ。精神的にも?

[本日聞いた音楽]

@シューヒター指揮NDR響 ヴァーグナー:『ローエングリン』より第二幕、第三幕

(なんと、第二幕の大詰めでCD自体の音飛びが。こりゃ、交換してもらった方がいいかな?第三幕は前奏曲からかなり熱い、しかもがっちりとしたアンサンブ ル。シューヒターのオペラ録音は放送録音及びEMIの倉庫から近年しばしばリイシューされて、そのカペルマイスター振りが再認識した。巷間知らぬが。因み にこれ、EMIが原盤で、本家からは既に廃盤もの。今回のリマスターはかなり巧くいっている。重心のしっかりとしたところと、高音のクリアーさは本家には 求められないものであろう。)

@コンロン指揮 ケルン・ギュルツェニヒ・フィルハーモニー管  ツェムリンスキー:『人魚姫』他 EMI
(コンロンと同オケによるツェムリンスキーのツィクルスの一環で、ダブルフォルテのシリーズから再発売されたもの。ツェムリンスキーの音楽は既に最近では かなり有名になったものの、まだまだ一般認識としては『叙情交響曲』程度のものか。しかしながら、ロマンティックでありながらも、構成の見事さはマー ラー、R.シュトラウス、初期のシェーンベルクに通じるものがあり、わくわくしながら聞いた。コンロンの指揮もこのごちゃごちゃとしたオーケストレイショ ンを味わうには明快このうえないし、EMIの音もなかなか良い。)

@E.クライバー指揮フィレンツェ音楽祭管、カラス ヴェルディ: 『シチリアの晩祷』より2+3CD
(戦後の大クライバーによる数少ないライブ録音、しかも更に数少ないオペラ録音である。しかも、カラスである。カラスは例によって、際立っているが、E. クライバーの煽りぶりも凄まじい。小生、戦後のクライバーの録音、特にスタジオ録音では評価しないのも結構あるのだが、彼の「オペラ指揮者」としての実力 はここの如何なく発揮されていると確信する。小生のはGolden Melodramの3CD、すなわち不要なバレエ曲入りだが、いくつかのレーベルではカットして2CDで収めている無謀なものもある。調べると、GMの他 には5種類ほど出ているようだ。尚、歌唱は改訂版によるイタリア語である。)

@ハイティンク指揮VPO ブルックナー:交響曲第三番  Oeser版! Philips
Sinfonien 3, 8
(先日聞いたケーゲルのそれほど感銘しなかった同曲だが、勢い聞きたくなってしまったの〜自分の中に聞きたい、という欲が芽生えた〜で取り上げる。 Oeser版のは他には持っていなかった気がする。バレンボイムの旧版であるシカゴのやつもこれだったか?確信がもてない。ブルックナーのシンフォニーで 一番問題あるこの三番は普通1888/89年版のハース版で演奏される。その気分で聞いてみるとがくんとくるし、第一稿〜インバルで有名〜の面白さもない が、VPOの美しさでHaitinkの中庸な解釈の中、この版でやるのが逆に面白いかもしれない。ただ、いつも思うのだが、VPOって一応美しいとは思う のだが、どうも好きにはなれない。金管がしゃくにさわる。更に、「ブルックナーのオーケストラ」でもないし。リマスターはされていないものの、有名なベー ム博士の同曲、同オケのが欲しい。それにしてもこのDeccaの録音及び、DGの第七、第八はリマスターしてでないものか?)

sam.05.Mar.  昨晩も12時前に就寝。11:30だっ たかな?ビールを二杯呑んでそのまま寝たので尿意で起きる。その後、中華三昧の四川風味を食し、音楽三昧。

[本日聞いた音楽]

@ゲスト指揮 ペルゴレージ+Bononcini:Stabat Mater Decca eloquence

(まったくもってつまらない演奏。)

@ハイティンク指揮VPO ブルックナー:交響曲第八番 ハース版  Philips
Sinfonien 3, 8
(美しさに徹頭徹尾徹した見事な演奏。このCD聞くのは三回目なのだが、いやはや〜音つくりには問題があるが〜全く持って感服仕った。高音がきんきんする し、VPOの金管が全く持ってマイナスに作用している。そう、私はVPOはさほど好きなオケではないのだ。それでは、このHaitinkによる一連のブ ルックナー交響曲群は傾聴に値すると思う。残念ながら、ACOとの全集は廃盤のようだ。VPOはHaitinkのほかには、ベーム、ブーレーズ!、カラヤ ン?などがある。)

@セラフィン指揮ローマ・オペラ劇場 ヴェルディ:『アイーダ』  ジーリ他 EM
Verdi: Aida (Gesamtaufnahme)I
(天下の名盤ここにあり!セラフィンによる第一回目のEMIの商業録音。第二回目はカラスによるもので、3枚組みになっている。小生の所持しているのは、 なんと旧西ドイツ製で、1989年もの。年代物である。しかも、限定盤らしくその旨書いてある。が、既に、EMIはVerdiイヤーに際して、artのリ マスターを施して再発売されていた。過去形。これも既に廃盤とか。しかし、Naxosがリマスターして出しているし、他のレーベルもいくつか出している。 これはリマスターされていないものだが、かなり音が良いし、セラフィンの指揮の元、イタリアン・カンタービレが醸し出ている。)

@コンロン指揮 
ケル ン・ギュルツェニヒ・フィルハーモニー管 ツェムリンスキー作品集 EMI
(昨日の続き。相変わらず面白い曲である。)

@ハイティンク指揮VPO ブルックナー:交響曲第四番  Philips
(相変わらず美しい。)

@ジュースキントPO ヌブー、 バルビローリ指揮NYP シベリ ウス:ヴァイオリン協奏曲、交響曲第二番 英Dutrton
Neveu & Barbirolli Perform Sib
(一部では評価されていない、Duttonの復刻である。確かに、オリジナルのEMIのもさもさした録音はいかんともしがたいが、ヌブーのヴァイオリンは よく録れていると思う。確かに、オケとの相互関係はよろしくないし、ジュースキント[サスキント]のコントロールや面白みは無い。
 解説書によると、バルビローリの第二はこの戦中のスタジオ録音〜RCA?〜のNYでの1940年の録音のほかに、ハレ管との第一回目の録音〜1952 年、チクルスである1966年のステレオ録音、RPOとの1963年の録音、計4種類があるようだ。確かライブでもあったような・・・気がするが。戦中に おける米国でのシベリウス受容はなかなかあったようで、録音でもかなりに達する。以下解説書より。

ローベルト・カヤヌス指揮 第一、第二、第三、第五〜アメリカでの録音ではないでしょう!、
ビーチャム指揮 第四、
シュネーフォイクト指揮 第六〜以上でColumbiaは全集を作った模様。
オーマンディ指揮ミネアポリス、後のフィラデルフィア 第一、
クーセビツキー指揮ボストン、第二、第五、
ロジンスキー指揮NY、第四、クリーブランド、第五
ストコフスキー指揮 第四、第七、
ビーチャム指揮NYP` 第七、
ゴルシュマン指揮St.Louis 第七

バルビローリはNYP時代に、それほど評価されていないが、それは間違いで、この第二を聞けばその素晴らしさ、バルビローリ節が分かるし、以下のトスカ ニーニの表明で更に確信できるであろう。

"My orchestra is just as I left it".

である。)

@ミトロプーロス指揮VPO シューマン:交響曲第一番、R.シュ トラウス:『家庭交響曲』 Orfeo
(昨年日本に一時帰国時に日本の横濱の新星堂で安売りで買ったものなのだが、こりゃ酷いな。VPOやザルツブルク音楽祭エディションで悪名を馳せている、 リマスター・コンビ、Othmar EichingerとGottfried Krausである。レンジは狭いわ=ノイズリダクションをかけすぎているだ、高音はきんきんするわ、低音だけやけに補強しているわ、奥行きはないわ、見事 なまでに悪い仕事である。オリジナルの放送音源が惟ほどまでに酷いとは思わないが、一体なんの加減でこうなるのであろう?オーストリア人の単なる好みなの か?ドイツ人のしっかりとしたリマスターとは大違いである。それに!私はミトロプーロスとやはり相性が悪いのは、この録音の悪さだけではないであろう。曰 く、全く持って面白くないのである。ぎすぎすしすぎ、それはそれで他の指揮者なる良いところもあるであろうが、彼にはそれ以外が何も無い。才能はあったの であろうが、どうも私の世界とは相容れない。シューマンを聞いただけで残りは明日に。)
son.06.Mar.  本日も7時間爆睡なり。健康健康!あり がたいことです。

[本日聞いた音楽]

@ケンペ指揮バイエルン国立歌劇場 R.シュトラウス:『影の無い女』 独Walhall

(Live故か、いささかもこもこした音作り。しかたがないかな。Kempeらしい丁寧な作りながら、熱気のあるものだ。曲が曲だし、Liveだし。)

@L.Ludwig指揮シュターツカペレ・ドレースデン マー ラー:交響曲第四番 独Berlin Classic
Sinfonie 4 G-Durs
(1957年1月の録音で残念ながらモノーラルだが、モノーラル後期で、かなり拡がりのあるもの。このオケのマーラーは当時はかなり珍しかったのではなか ろうか?他にめぼしいマーラーの録音は私の知る限り無いと思う。しかもこの演奏は、余りマーラーらしくない!交響曲第四番である。マーラーの常としてしば しば試みられる〜勿論こればかりではないのは百も承知だが〜エキセントリックなものではない、というのはオケ、指揮者を見れば明らか。Ludiwgの指 揮・解釈はかなり丁寧なもので、曲に対するシンパシーを感じる。いや、感動すらというよりかは、感心・納得してしまった演奏であた。)

@Opernstadt Münchenと題したオムニバス集 独Pilz P1988
(胡散臭いCD。しかも、ご存知今は無きPilzである。歌手名は書かれている表記されているものの、指揮者及び録音年が書かれていない。もともと、R. シュトラウス?指揮の『アラベラ』のアリアがあったから購入したものの、信憑性は無い。以下収録曲を書く。)

Richard Wagner: Tannhäuser
- "Dich, teure Halle, grüß ich wieder" mit Marianne Schech
- "Inbrunst im Herzen" mit ?
オケは全てバイエルン国立歌劇場管。この抜粋の指揮者はRobert Heger(全曲より)

Richard Wagner: Der Fliegende Holländer
- "Mit Gewitter und Sturm" mit Franz Klarwein
- "Die Frist ist um" mit Hans Hotter
- "Mögst du, mein Kind, den fremden Mann willkommen heißen" mit Georg Hann
クラウス指揮の全曲より

Richard Strauss: Arabella
- "Aber der Richtige" mit Trude Eipperle, Felice Hüni-Mihacsek
これが問題のもの。表紙にはHeger、Krauss,R.Straussとなっているのでこれが自作自演か?
いちさんのHPにはその旨が書かれてい ないし、Hegerの録音も無いはずだから、やはりこれは自作自演とみるべきであろうか?それにしても、流石好い加減なCDであることよ。

Richard Strauss: Der Rosenkavalier
- "Da geht er hin, der aufgeblas ne', schlechte Kerl" mit Viorica Ursuleac
- "Da lieg' ich" mit Ludwig Weber und Luise Willer
- "Ist ein Traum, kann nicht wirklich sein" mit Georgine von Milincovic, Adele Kern, Viorica Ursuleac und Georg Hahn
クラウス指揮の全曲より

Giacomo Puccini: La Boheme
- "Wie eiskalt ist dies Händchen" mit Alfons Fügel
- "Man nennt mich nur Mimi" mit Trude Eipperle
クラウス指揮の全曲〜ドイツ語版より


don.10.Mar.  最近凄く健康的な生活。運動はしていな いけれども。

 本日は色々あって、大変。大使館へ行って、新規のパスポートを貰い(「買い」のほうがいいかな。「手数料」78.12Euroというべらぼうな「値 段」)、そのまま新しい携帯の契約をしにいき、その後、ベルリン市の外人局へいった。意外と大したことないんだけれども、神経磨り減るようなところが多い ので、どうも嫌だ。いやぁ、もう外人局の対応は酷いな。ま、日本もそうだろうし、世界何処へいってもそうだろうし。ありゃ、合法的な外人差別だな。大体お ばはんの顔をみれば分かる。でも、インフォメーションへいったら顔からみて愛想がいい人がいて、やはり対応が良かった。やはり、人間、性格が顔に出る。私 も気をつけないと。


[本日聞いた音楽]

@ベーム博士指揮ケルン放送響、ベルリン放送響 ブラームス:交響曲第一番 R.シュトラウス:『死と変容』 Meteor海賊盤

(海賊盤である。しかし、ここの海賊盤は良い仕事をしている。音は良いし〜放送音源勝手に使っているんだろう!〜、演奏もライブだからかなり熱いものが多 い。ベーム博士のブラームス1番はスタジオ録音、即ち正規、非正規併せても、何種類くらいあるのか。5種類はあるであろうか?やはり、彼はライブ録音が本 当に素晴らしい。続く、『死と変容』も壮絶だ。テンシュテット並み、いったらよいであろうか?PhilipsのVSOとのモノーラル・スタジオ録音、ザル ツブルクでのDGへのライブ録音(シュターツカペレ・ドレースデン)〜これも壮絶、70年代のライブ録音である、このベルリン放送響とのイレギュラーのも の。なぜか、全てあるが、どれも、きちんと枠の中にはまっていながら、緊張感が大変溢れたもので、彼の並々ならぬ迫力を感じる。)

@エルメンドルフ指揮シュターツカペレ・ドレースデン ウェー バー:『魔段の射手』 独Cantus
(これも、著作隣接権の切れたもので、1942?年のもの。かなり熱いか、以前ほど求心力が失ったように思えた。)

その他、ロッチュ及びミュンヒンガー指揮のバッハのカンタータなど。
sam.12.Mar.  週末である。あいも変わらず雪〜霙か? 〜が降る。寒いことは限りなし。底冷えする、というほうが適切な表現か?あいも変わらずオペラ三昧。

[本日聞いた音楽]

@クーベリック指揮バイエルン放送響 ウェーバー:『オーベロン』全曲 DG

(デッカの『魔段の射手』の録音にはがっかりした、このコンビだが、1970年のこの録音は、彼らの最も良い表現が出ていると思う。即ち、ロマンティック でふくよかで、各楽器のブレンド、奥行きのあるそして左右に拡がりのある録音。それでいながら、所々オペラティックな緊張感もありよい。尚、調べたら、戦 前のカイルベルトのベルリンでの録音は、第三幕に極端な、そして他の幕もカットがほどこされており、戦後のケルンでの同指揮の放送録音も、曲の構成・配 置、ディアローグの変更が認められた。カイルベルトの剛直な演奏も良かったが、面白さは感じなかった。しかし、このクーベリックの演奏をきいたら、あたか もメンデルスゾーンの『真夏の夜の夢』のような妖精的な雰囲気が醸し出されていて興味が涌いた。)

@プレヴィターリ指揮ローマRAI管 ヴェルディ:『ナブッコ』全 曲 伊FonitCetra
(ドイツ的、といってもよいほどの重量感溢れる、ヴェルディのヒットオペラ。勿論、イタリアン・レガートもあるが、重みの方が優先されている。ヴェル ディ・イヤーの1951年の録音である。)

@モントゥー指揮VPO ベートーヴェン:交響曲、第六番、第八 番、第一番、第三番 仏Decca
(初期のデッカの録音だし、リマスターがしょぼいフランス製だが、モントゥーのエレガントでしかも可愛げさもある優れたベートーヴェン。VPOの持ち味を 存分に出しながらも、指揮者の存在を巧い具合に出している名演。しかしながら、『英雄』での録音は初期デッカのお馴染み、ぽそぽそしたもので、録音が演奏 を邪魔している。余り顧みない演奏だが、全集としてもっと注目されるべきものであろう。尚、海外盤は廃盤。なんたることだ。Deccaにおけるモントゥー の全録音を復活してくれることを切に願う。シューリヒト、E.クライバー、クリップス、ベイヌムとDeccaの初期に録音されたものは集大成としてBOX で復活したのに。)

初期デッカにおけるモントゥーの録音。(知っている限り)
@バッハ:管弦楽組曲第二番
@ハイドン:交響曲第94+101番 V`PO
@ベートーヴェン:交響曲第一番、第三番、第六番、第八番 VPO
@ベートーヴェン:交響曲第二番、第四番、第五番、第七番他序曲二つ LSO
@ブラームス:ピアノ協奏曲第一番? カッチェン
@ブラームス:ハイドン協奏曲 LSO
@ブラームス:交響曲第二番
@ドヴォルジャーク:交響曲第七番
@ベルリオーズ:幻想交響曲 VPO
@メンデルスゾーン:『真夏の夜の夢』抜粋
@チャイコフスキー:バレエ組曲
@R.-コルサコフ:『シェヘラザード』
@シベリウス:交響曲第二番
@エルガー:『エニグマ変奏曲』
@ドビュッシー:『牧神の午後への前奏曲』、『海』?
@ラヴェル:『ダフニスとクロエ』全曲、パヴァーヌ、
@ストラヴィンスキー:『春の祭典』、『ペトリューシュカ』、『火の鳥』組曲

尚、近年Universalに買収された旧Westminsterには
@ベルリオーズ:『ロメオとジュリエット』全曲
@ベートーヴェン:交響曲第九番、リハーサル付 LSO
@フランス国歌

ステレオ時代のPhilipsの録音は
@ベートーヴェン:交響曲第三番
@ブラームス:交響曲第二番、大学祝典序曲、
@シューベルト:『未完成』
@ドビュッシー:『映像』、他
@ラヴェル:管弦楽曲
@チャイコフスキー:バレエ組曲
以上

@コンドラシン指揮ACO ショスタコーヴィチ:交響曲第六番、 ニールセン:交響曲第五番 Philips
(コンドラシンである。名匠である。ライブである。限定盤である。全くもって見事なオケ捌き。1968年のかなり初期でのものだが、オケは好演している。 私が苦手なショスタコーヴィチの中でも、格別に好きな曲。他は、第一番、第七番、第九番、第十五番くらいか?中でもこの第六番がザンデルリンクのライブを 聞いてから好きになった。Philipsはコンドラシンのライブ・スタジオ録音含めて全て放出すべし!熱いがオケ、特に金管楽器が悲鳴を上げている。下手 なのはしょうがないのだが、そんなのは所詮チープなライブのミス。録音も素晴らしい。各楽器が巧く分離されている。拡がりはさほど無いが、時代及びライブ というコンディションを鑑みて、これは良い仕事というべきであろう。尚、コンドラシンはこの年より、ACOとの非常に友好的な関係を持ちはじめる。ニール センの方は1980年のもので同じくコンセルトヘボウにおけるライブ。音質は改善されたし、オケも良くなっている。Playerをかえたせいか、こんなに 音が良いとは今まで思わなかった。同じPhilips同士相性が良いのか?曲の輪郭がくっきり浮かび上がるのは、ただたんに、音作りだけではあるまい。)

@コンドラシン指揮モスコー・フィル チャイコフスキー:『胡桃割 り人形』第一幕より抜粋、交響曲第六番 モスコー・ライブ 1978年 蘭GLOBE
(息子ピョートルの持っているアナログ録音をデジタル・リマスターしたもので、1992年の発売。正規盤である。録音が、平面的で上記Philipsに慣 れた耳にはかなり落ちる。しかし、彼の細かいところまで行き届いた捌きはやはり見事である。捌きもそうだが、極めて的確なアンサンブル、推進力、情熱。彼 は決して爆演だけの指揮者ではない。)

son.13.Mar.  日曜日である。なんと、10時間も爆 睡。素晴らしい。寝すぎのために集中力が落ちる。Hegerの名匠振りに感嘆していやり、Leitnerのこれまた名匠振りに感激したりとなかなか良い。

 Busoniはさほど上演機会が無いが〜ベルリンでは唯一国立オペラで彼の初期の作品でもある『花嫁選び』を見ただけ、CDにもなっているし、ここで初 演された〜素晴らしい才能の持ち主である。


[本日聞いた音楽]

@ライトナー指揮バイエルン放送響 ブゾーニ:『ドクター・ファウスト』全曲 西独DG

(まったくもって素晴らしい曲。マーラー、シェーンベルク、ツェムリンスキーと似通っているところもあるが、独自の言語で 音楽を語っている。勿論ヴァーグナーの影響やR.シュトラウスとの共通点もあるが、新規性でいうと、Busoniのほうが数倍も先を見ている。この作品 は、未完の作品で、彼の死後、弟子で友人でもあったフィリップ・ヤルナッハが完成。初演はドレースデンでフリッツ・ブッシュ!の手による。西独製のもので 廃盤!だが、Amazon.deではまだ中古で入手できるようだ。この、DGのシリーズ、20世紀クラシックスは名演や素晴らしい曲が多いだけに、全て廃 盤が惜しまれる。)

@コンドラシン指揮ACO プロコフィエフ:交響曲第三番、ショス タコーヴィチ:交響曲第九番 Philips
fre.18.Mar. [本日購入 したCD]
(Netで予約。Dussmannへ取りに行く。たまたまNet検索していたら、格安で購入できるので、予約。直ぐにMailで返事が来て、本日取りに行 く。)
どちらも新版の1899年のもので、第一部つき、三部構成。


@ラトル指揮 バーミンガム市立響 マーラー:『嘆きの歌』(新版) EMI 4.99E


@ティルソン トーマス指揮 サンフランシスコ響 マーラー:『嘆きの歌』(新版) RCA 4.99E
die.22.Mar.  暖かい。しかし、寒い。コートは必要。 天気も良い。ドイツ人の機嫌も良い。あぁ、単純。

[本日聞いた音楽]

@R.シュトラウス指揮R.シュトラウス『アルプス交響曲』他 独EMI

(最近聞いたOrfeoのミトロプーロス指揮VPOの最低の演奏・音質をきいて、耳洗いのために再度きいたもの。先ずは自 称「リマスター」の悪口。勿論、Orfeoのものです。OrfeoのシリーズはSalzburg音楽祭のライブとか、バイエルン国立歌劇場のライブとか面 白いものをどしどし出してくれてはいるのだが、いかんせんリマスターが酷い。誰がやっているのかが直ぐ分かる。すなわち、Gottfried KrausとOthmar Eichingerの馬鹿コンビである。きゃつらの仕業(仕事ではない)は十中八九表面的で、音が伸びず、分離も不明確、適当に低音を増やしただけの、音 楽を全く持って分からない典型的な伝統にすがるだけのオーストリア人であろう。最悪なのが、VPOのものは大体この大馬鹿コンビがやっており、リスナーに とっては頭が痛いところ。こんなのがVPOの真の響きだとは到底思えない。彼らの仕業は音楽に対する背信行為で、無用なごみをつくるだけである。

 さ て、私 は何も、「自作自演」が一番良い、などとはのたまう気はないし、この曲をモノーラルの制限された音響効果の中で聴くのも、いささか気が引ける。更に、オー ケストラだってそれほど巧いとはいえないし、作曲家の晩年の演奏だ。しかしながら、敢えて言わせてもらえば、やはり、この演奏は聴いたほうがよいであろ う。どうやら今までのリスナーは、カラヤンのしょうもないスタジオ録音が、この曲のベストだそうで、誰でも代表盤、カラヤンの代表盤でもあると、のたま う。しかしながら、あれはまったくもって詰まらない。まだ、ライブ盤のほうが良いし、カラヤンの一種の面白さがある程度は出ているとは思う。この作曲家自 身の演奏を聴けばいかに、シュトラウスのこの演奏とかけ離れているかが、分かるはず。シュトラウスはただたんに内容浅はかなゴージャス一本調子のスケール のでかい曲ではないのが直ぐに分かる。また、ただでさえ評価が高いとはいえない作曲家シュトラウスや、更 に余り顧みられない指揮者シュトラウスの本分がここに凝縮していると思う。彼の解釈は適度なロマン性と、明確なアーティキュレーション、同時代の指揮者と 比較して如何に彼が先を行った、厳格な音楽家であったことがわかるはず。)

@R.シュトラウス指揮R.シュトラウス『家庭交響曲』他 DG
(これも、ミトロプーロス指揮VPOのザルツブルク音楽祭ライブのへろ盤の無謀・亡霊を洗い落とすために聞いたもの。上記 共々廃盤。あぁ、なんたること。これは戦中の録音で、シュトラウスの80歳記念を祝うための放送録音及び、ライブ録音である。全て1944年の録音。驚い たのがその驚異的なまでの明快な録音。更に吃驚。リマスターしたのが、上記に評したあの馬鹿コンビなのである。もっとも、このCDが出たのが1991年 で、VPOの創立150周年を記念してのものであった。ここではあの二人は原盤に忠実だったのか、それとも、さわる神にたたりなし、であったのか、それと も、原盤の保存状況がただ単に良かっただけなのか、リマスターの厭らしさが全く無い。これは本当に良い仕事といってしかるべきだ。しかし、廃盤なのであ る。尚、カップリングはヴァーグナーの『マイスタージンガー』前奏曲と、『ティル』である。絶品なり。)

@ヴァント指揮NDR ベートーヴェン:交響曲第四番、第五番 RCA
mit.23.Mar.  昨日に引き続き暖かい。よく寝られま す。よく呑めます。快飲・快食・快眠、健康この上ない。

[本日聞いた音楽]

@レイボヴィッツ指揮RPO他(実質RPOか?のインターナショナル響) The German Albunm 加Chesky

(CD発売でいち早く20Bitなんとかを導入してリマスターしたもの。このレーベルは音作りが本当によくて、明快この上 ない。一番旧い録音で1960年!しかし、なんというこのクリアーさ。見事というか快挙というか。演奏も熱い、の一言。金管のほうにマイクが近いせいか、 一種の「どろどろさ」、「こさ」、「ロマン性」が減退しているが、それも、指揮者の意図だったはず?作曲家・理論家としても一家言もっていたレイボヴィッ ツだけあって、立体感のある、像のくっきりした解釈。尚、曲目はヴァーグナー:『タンホイザー』序曲、シューマン:交響曲第三番、『ゲノヴェーヴァ』序 曲、リスト:『メフィスト・ヴァルツ』。シューマンの頓珍漢なオーケストレーションも楽しめる。これ、マーラー編?)

@マリナー指揮アカデミー管 R.シュトラウス:『町人貴族』組 曲、クープラン舞踏組曲 Philips

(しっとりとして、馥郁とした色気さえもある名演。Philips同士再生上も宜しい。1997年に発売されたこのCD既 に廃盤とか。どうも、よう分からんな。)

@A.Walter指揮ライン・フィル管 ライネッケ:交響曲第一 番、『マンフレッド王』より Naxos
Orchestermusik
(いやぁ、まさかこんなが あるとは思わなかった。Naxosのライナーによると、彼を巡る19世紀の音楽家の並々ならぬ交流を垣間見れる。現在ではバッハ、モーツァルト、ベートー ヴェンのカデンツァの作曲家としてしか有名ではないが、若い頃には、ガーデ、メンデルスゾーン、フェルディナント・ダヴィット、ヒラー、シューマンに知り 合い、更には作曲家としてはアンチテーゼにあったにせよ、リスト、彼の勧めでパリに行き、ベルリオーズ、ヘラー、Louis Theodore Gouvy。ケルンの音楽院での教え子にはブルッフ。更にはブラームスと交流。ライプツィヒ時代には35年間指揮者のポストに残り、彼の次はニキッシュ。 同音楽院での教え子には、グリーグ、レズニチェック、シンディング、サリヴァン、スヴェンセン、ヴァインガルトナーがいた[他のページによると、ヤナー チェク、アルベニスも弟子だったようだ・・・]。作風は、ハイドンの交響的様式で、メロディー及びハーモニー様式はガーデ、シューマン、メンデルスゾーン であったそうな。ロマン派、盛期ロマン派の音楽が好きな人にはたまらないかも。音楽自体は結構単純だが・・・。また調べていたら | | もあった。彼の交響曲はなかなかの大作である。)

mit.30.Mar.  月曜日の殆ど夜に日本に安着。そのま ま、朝まで爆睡。翌日も疲れがとれず、昼寝もしたし、夜も爆睡。今朝はなかなかいい感じに起きれた。まだ、肩の筋肉痛が残っているものの、随分と早く回復 できそうな予感である。

[本日聞いた音楽]

日本に戻ってきてからやはり、昔の録音に興味があるだけに、早速旧いものから順繰りに聞く。
(前日)

@ベーム指揮シュターツカペレ・ドレースデン ヴァーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』第三幕 日新星堂
(最近、ようやく最後の関門、マイスタージンガーの魅力が分かるようになった。そのきっかけをくれたのは、ヴァルヴィーゾ 指揮のバイロイト祝祭の実況で、ラテン的ともいえる明るい、開放的なサウンドに酔った。このベームのは旧い録音で、1938年のものだが、驚異的な音、そ して戦後には聞かれなくなってしまったドレースデンの暖かいかつ柔らかい響き。ベームの即物的ともいうべきこの解釈は、当時にしてはかなり前衛的・進歩的 だったのでは?それでも、レガートがあるのは時代ともいうべきか?)

@クナッパーツブッシュ指揮ミュンヒェン・フィル ヴァーグナー:序曲、前奏曲集 米Westminster
(クナである。彼のWagnerである。悪かろうはずがないし、毎年帰国時には必ずといってよいほど前半に聞いてしまう。 今回は夜であったために、安いヘッドフォンできいたのだが、更にびっくり。ぶっきらぼうで、茫洋としているなかに彼独自のスケール感、深みが、濃さを味わ えた。これは、アメリカ版のWestminster、ダブルデッカシリーズで、音の作りに潤がないが、とてつもないものだ。)
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@ショルティ指揮VPO ヴァーグナー:序曲、前奏曲集 日London
(SoltiのWagner。これは日本盤だし、VPOだし、かなり初期の録音、60年代ものものだ。Knaのと比べると Soltiがかわいそうだが、そのごつごつした、強引さは一種のWagner感が出ているかもしれない。)

@クナッパーツブッシュ指揮ロンドン・フィル、スイス・ロマンド管 ヴァーグナー:前奏曲、ブラームス:交響曲第二番 墺Preiser

(その後、Knaの演奏をきくと、指揮者の違いに愕然とさせられる。Knaにしては戦後直ぐの珍しいオケとの共演だが、い つものKna節炸裂。一音一音意義ある、こくのあるもので、ぶったまげられる。兎に角面白く聞ける。)

@クナッパーツブッシュ指揮VPO ブラームス:悲劇的序曲、交響曲第三番 独Orfeo

(1955年のザルツブルク音楽祭での実況。バイロイトを優先したために、Knaのザルツブルク登場はこの年で終わる。最 初の序曲は亡きフルトヴェングラーの為だそうで、かなり気合の入ったもの。この序曲ってこんなに面白い曲だったっけ?Orfeoの常として、 Eichinger、Krausの阿保コンビによるリマスターだが、「それほど悪い」とは思わないな。それにしても、第四楽章の冒頭の「がっつん」は凄ま じい。)

@メンゲルベルク指揮ACO ベートーヴェン:序曲集  Disque Refrain(海賊盤)
(カナダ製と書いてあるが、れっきとした?日本製の海賊盤。Columbia及びTelefunkenからの板起こし。あいも変わらず濃い演奏である。)

@ツェンダー指揮ザーブリュッケン放送響 マーラー:交響曲第六番  独cpo

(ドイツのブーレーズといわれているらしい、作曲家兼指揮者のハンス・ツェンダーのエディションの中のひとつ。これといっ て面白い演奏ではない。どうやら既に廃盤らしい。)

@クナッパーツブッシュ指揮VPO ヴァーグナー他戦中時の録音 墺Preiser

(Maz Lorenzを迎えてのタンホイザーよりの第三幕のアリアが面白い。これ、Lorenzとは思えない声なのだが・・・。それにしてもKnaの顔写真はあの ころはやったSS士官みたいだ)

@ブリテン指揮イギリス室内管カーゾン モーツァルト:ピアノ協奏曲第20+27番  Decca
don.31.Mar.  一体全体三月末なんでしょうか?寒すぎ ますよ。でも、昼間から随分と暖かくなった。これじゃ桜も見れないなぁ。外に買い物に行ったお蔭で、花粉が凄い。夜まで残る。それほど酷いわけではない が、やはり辛いなぁ。

[本日聞いた音楽]

@カラヤン指揮BPO ウェーバー:『舞踏への勧 誘』、序曲集 DG
(これは、かなり昔にかったもので、Weberの序曲がききたかったもの。カラヤンのお手並み拝見といったところ。最初の 『舞踏への勧誘』は流石に板についたものだ。が、残りのほんちゃんである序曲集は、録音が酷い〜初出1987年。、奥にひっこみ、それも分離、艶などな し。)

@アンチェル指揮チェコ・フィル ピアノ協奏曲集 プラハ・ライブ  仏HarmoniaMundi
(アンチェル指揮のピアノ協奏曲のアンソロジー。)

@セル指揮クリーブランド管 マーラー:交響曲第六番 米Sony

(発売当時速攻かったもので、当時は珍しかったセルのライブ録音。何気にジャケットが違うが、左が小生の持っているもの、 廃盤。右の方が発売が旧く1991年だが、未だに廃盤ではないようだ。で、演奏はライブによる拍手を後からわざとつけたかと錯覚するかのような、殆ど完璧 な出来。まさかセルのマーラーでここまで感銘及び、曲の再発見をするとは思わなかった。なぜならば、以前聞いた時には、自分に合わなかったので、それほど 真剣に聞いていなかったからだ。)

@ザンデルリンク指揮GOL ブルックナー:交響曲第三番 独 BerlinClassics

(スケールの大きさよりも、結構荒いバーバリズムを感ずる演奏。この当時のGOLも巧かった。)

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