fri.01.feb.2008 |
一月はPCの修理で殆ど何もせず、に過ごしたが、二月になった今、ようやくサクサクと行動をしましょう。
今日の正午に、大事な約束があったので、はりきってー久しぶりにスーツを着たー出かけたが、今日の0時から、ベルリン交通局のストを一日間違えてーそれでも、土曜日の15時までー事務所に連絡。約束は来週まで持ち越し。
ま、こういうこともありました。
<本日聞
いた音楽>
クレンペラー指揮PO モーツァルト:交響曲第38番『プラハ』、39番他 英Testament

(こ
の驚異的な演奏は、折に触れ激賞してきし、「隠れた」名盤だが、やはり、毎度聞く毎に感動が味わえる。モーツァルトはロマンティック、ないしは古楽器で、
という向きには全く受け付けられない演奏であろうが、この立体感、清潔さ、大河の流れーそれも、圧倒をされるものの、なんとなく心地よいそれー、そしてフ
レッシュさ。
バックハウスのモーツァルトや、枯れた味わいに等しい「ブラームス的」な、その室内楽的透明さは他の誰にもまねできないものであろうか?
クレンペラーの演奏を聴かなかったら、恐らくモーツァルトを誤解していたかもしれない。)
|
sat.02.feb.2008 |
最近はまたまたマーラーブーム。よって、他の音楽家は暫しのお休み。特に、私のマーラーブームの黎明期より、好きな『第六番』(悲劇的)をしばし聞く。
といっても、オペラは少々聞いているのだが・・・。
<本日聞
いた音楽>
ホルヴァート指揮フィルハモニカ・スロヴァキア マーラー:交響曲第六番 独Cantus

[こんな可愛らしいお爺ちゃんが...]
(一部のマニアでは有名な指揮者、演奏。正直言って、指揮者名も、オケ名もやや信用できないのだが、恐らく、オーストリアのオケではないか、とにらんでい
る。例えば、旧オーストリア放送響、現ヴィーン放送響ーホルヴァートが指揮者だったところ、このドイツの不逞なCD会社、Line/Cantusの表記を
信じるのであれば、録音は1981年のデジタル録音、更に、デジタルリマスタリングが1990年の、もので、発売が1993年となっている。
1981年のデジタル録音を、更にリマスタリングするところが怪しいのだが、そんなことはどうでもよく、兎に角激演である。で、いながらも、テンシュ
テットやバーンスタインのように、汗びしょびしょで、くさくさー、ということにはならず、不思議な透明感、というか、見通しの良さがあって、そういう点で
も、偉大である。
オケも縦の線があっているとか、ほれ管が、それ打楽器が、という会話レベルではなく、地面の底から突き上げるかのような、「巨人的重量感」、ないしは、「漆黒的圧倒感」がある。
テンポにせよ、オケのコントラストにせよ、録音にせよー実に自然体ー、指揮者の存在感にせよ、稀有な録音。彼のライブの『復活』ともども、マーラー録音史・演奏史に残るもの。兎に角、最後の、「じゃーん」は心臓発作の恐れ有り。)
|
sat.09.feb.2008 |
なんか、二週間弱前より花粉症気味だ。
負けずにがんばりたいのだが・・。
最近再びマーラー・ブームでして、色々と。。。あんなのとか、こんなのとか。。。
sナガノ指揮DSO マーラー:交響曲第八番 仏harmonia mundi 7.99E

@ライトナー、レーマン指揮バイエルン放送響、バンベルク響、BPOメンバー モーツァルト:セレナーデ集 独DG 3.99E

@Ludwig Weberアリア集 墺Preiser 6.99E

@Maria von Ilosvayアリア集 墺Preiser 6.99E

@Alexander Welitschアリア集 墺Preiser 6.99E
<本日聞
いた音楽>
ナガノ指揮DSO マーラー:交響曲第八番
(これは美しい!Soltiの剛毅な「男性的な」ものの右翼かもしれない。ナガノは多くの場合、小ぶりで、手弱女ぶりならぬ、「女性的な」解釈をほどこし
ているのだが、これは、彼のデリカシーの良さと、品のよさ、そして、室内楽的透明さ、とまでは言わないが、キリリと光る川面、ないしは、新種のややドライ
だが、後口宜しい日本酒のようなもの。
合唱部も大変優れているが、これはデジタルだが、自然な、響と、フィルハーモニーの録音コンディションの高さか?)
|
sat.17.feb.2008 |
マーラーブームはいよいよ本格的で、久々にテンシュテットの全集へと行く。
 
だが、週末は恒例のオペラ、久方ぶりに『トリスタン』を取り上げた。
<本日聞
いた音楽>
E.クライバー指揮バイエルン国立歌劇場 ヴァーグナー:『トリスタンとイゾルデ』 独Walhall

(大クライバーによる、『トリスタン』。実は、CDには1952-7-20となっているが、データ上では間違いで、同じ系列のMYTOによる『バラの騎士』がこの日付で、本当は1952-7-29のもの。
どちらも、ミュンヒェン音楽祭の一環で、プリンツレゲンテン・テアターによるもの。
尚面白いのが、数年後のクナッパーツブッシュによる唯一の『トリスタン』が殆ど同じキャストで、あるから、聴き比べると面白いかもー尚、小生は、蘭GALAのを所持しているが、手許にはない。残念。
クライバーのWagnerの全曲自体がある意味珍しいが、ここでは、やや異種の解釈で、「ドイツ的」なものよりも、オーストリア的、即ち、彼が得意とし
たモーツァルト、R.シュトラウス的な解釈で、軽量というか、心地のよさをも感じさせる。それでも、−まぁ、曲が曲だがー煽る所は品良く煽り、貴族的なも
ののような、ある意味の「居心地の良さ」を感じると同時に、読みの深さ、とエレガンスをこの偉大な曲から感じた。
歌手では、ブラウンのイゾルデが、最初はやや苦しいが、尻上がりに良くなり、最後の大団円では、クライバーと同様、豪快ではなく、「奥床しさ」を残ししんみり歌い上げる。
トレプトウのトリスタンは、声質にWunderlichほどのセクシーさがないが、それでも、Wagnerテノールの偉を感じさせる。
フランツのマルケ王、定番のクローゼのブランゲーネはいうまでもない。
楽しいひと時でした。)
メルヒオールの歌うWagnerアリア集 EMI

(
|
sun.24.feb.2008 |
ウィークエンドはオペラの日、Wagnerの日、ということで、土曜日、日曜日と彼の初期の作品を聞く。しかし、やはり、初期とはいえ、一日にWagnerの作品二つはかなり重い。
だから、「お口直し」−化粧直しか?−にBergを。
<本日聞
いた音楽>
Sawallisch指揮バイエルン国立歌劇場 ヴァーグナー:『恋愛禁制』 独Orfeo

(数少ないこの曲の録音、しかも、ステレオでーカットがあるとはいえーそれなりの容量を名歌手と共に録音されたことはありがたい。
一連のWagner没後100周年のミュンヒェンにおける、オペラフェスティヴァルのもの。Sawallischの指揮はやや軽量だが、この初期のイタ
リア・オペラ的な作風にはかなりあっていると思う。この歌劇場のオケはお世辞にも巧いとはいえないが、オペラ劇場の日常レヴェルとしては保っていると思
う。
Preyの役者としての歌手もなかなかだし、声も色気があるものだ。
ヒロインではSabine Haasが巧く引き立てているし、その他の歌手も良いレベル。
録音は、件のWienのお2人ではないので、合格点か。)
Sawallisch指揮バイロイト祝祭管 ヴァーグナー:『さまよえるオランダ人』 Philips

(所
謂、初版のもので、現行版とやや異なるし、ゼンタのバラードが一オクターブ高いもので有名。上記のが83年のだが、こちらのバイロイト盤は61年で、
Sawallischがまだまだ若く野心的なものだった解釈。ややすっきりしすぎ、というかモダンな解釈だが、そのリフレッシュされたもの、また勢いづい
たオケはなかなかに好感がもてる。)
昨日は、Heger指揮の『恋愛禁制』と、Zillig指揮の『リエンツィ』を聞いた。
 
|