"Und morgen wird die Sonne wieder scheinen..."

[Diary; ; Tagebuch; 日記]


「そし て、明日も又太陽は昇るでしょう・・・」という歌曲の一節からとったこの項は小生 が日頃何を聴き、何を考えているかを記す場所です。


[A.D. 2005 / Heisei 17]

January



sam.01.Jan.   明けました。新年、2005年の到来であります。今年も様々なことがあり、事件・事故・災害などがあるでしょが、負けないように、楽しんで一日一日を過ご すことにしましょう。

 昨年末からの風邪気味は治らず、そのまま年越し。今回は鼻に来ましたね。よって頭痛とそれにともなう、浮遊感が我慢ならぬ。入浴して暖まって治すかな? 基本的に医者は嫌いなので。

 自分がこういったサイトを書いている間にも、楽しめない・悲惨に暮れている人もいることは確かなのだが。一刻も早く、元の生活に戻ることを期待します。

 本日は、TV番組が色々と面白のがやっている。Mr.Beanが二時間ほど再放送されていたし、途中から『レオン』の完全版がやっていたし、今はフラン スのTV5でオッフェンバックの『ジェロスタン大公妃殿下』(同名役=フェリシティ・ロット!、指揮はミンコフスキ。)をやっていた。どうもフランスは正 月になるとオッフェンバックをやたらやるようだ。ドイツでも昼間にフランス製作の『ラ・ペリコール』をやっていた。じゃ、早速〜深夜だけれども〜オッフェ ンバックを聞こうとしますか。


「一発目の音楽」


:年始一発目は以前は必ずといってよいほ ど、ヘンデルの『王宮の花火の音楽』及び『水上の音楽』を聴いていた。この演奏を持っていない時には、父親のCDで、即ちEratoのパイヤール盤を楽し んで聴いていた。その後、Tokumaの廉価版が出るにいたってようやく自分のものが手に入った。勿論演奏はコッホ指揮のベルリン室内管のものである。以 来これが愛聴盤になって、入手も聴く機会も無かった。ストコフスキーの記念BOXを買った時には、彼独自の編曲(変曲とでもいいたい)があり、その奇抜さ に驚 いたけれども、いまいちぴんとこなかった。最近はUniversalから出たDeccaのミュンヒンガー盤や昨年かった古楽器によるフレッシュのこの上な い、ガーディナー盤(両曲とも入っている盤)で楽しんでいる。


[本日聞いた音楽]

@ガーディナー指揮イングリッシュ・バロック・ソロイスツ ヘンデル:『水上の音楽』及び『王宮の花火の音楽』 Philips

@ストコフスキー指揮ロンドン響他 バッハ+ストコフスキー編曲集、ヘンデル+ストコフスキー:『王宮の花火の音楽』 RCA

@ボスコフスキー指揮フィルハーモニア・フンガリカ J.シュトラウス:『ヴィーン気質』 EMI

(やはり、新年はこういった一種の「軽薄」なストーリー、音楽を聴きたくなる。結構周りに左右されるかも。それにしても、しょうもないストーリーだな。 もっともあってないようなものだから、笑ってしまいましょう。台詞部分の「ヴィーン訛り」がたまらない。オケや録音はやはりEMIだからしょうもないけれ ども、なにせ音楽がいい!個人的には彼のオペレッタでは、一番有名な、『こうもり』よりも、この『ヴィーン気質』と『ジプシー男爵』のほうがすき。)

@フリッチャイ指揮ベルリン・ラジオ響 J.シュトラウス:ヴァルツ集 DG
Kaiserwalzer
(これ、かなりアレンジしたヴァージョン。ベルリンのスコアによるヴァージョンだそう。楽器やスコアの改編もかなりあるが、フリッチャイはいたって真面目 に演奏している。ドライで結構。J.シュトラウスはドライで重厚にやってほしいのである。)

@シェルヒェン指揮ヴィーン国立管他 オッフェンバック:序曲集
Ouvert・en
son.02.Jan.  どうも、寝つきが悪かったし、変な夢〜 とてもここではかけそうも無い内容〜を見てしまった。でも、雰囲気はまだまだ正月気分なので、音楽でもせめてもの楽しく聴きましょう。
 風邪はまだまだ完治しておらず。

[本日聞いた音 楽]

@アラーズ指揮バイエルン国立管 J.シュトラウス:『ジプシー男爵』 EMI

(これも昨日の『ヴィーン気質』などの続きでJ.シュトラウスシリーズ。でも、4年近く聴いていなかった。因みに、調べてみたらアラーズは『ヴェネチアの 一夜』も録音しているそうな。)
mon.03.Jan.  今晩、インド料理を食べたら食後に急激 に胃が痛み出し、直ぐに家へ戻って、胃酸薬を服用、横になる。普段行っていないインド料理屋だからか、体調ゆえか?何はともあれ、体調が万全ではないので 〜もしくはそれでも飲酒をしているからか?〜更に用心しないと。今晩飯を共にした友人によると、今回の風邪は、やはり鼻にきて、熱は出ないもののかなり長 引くとか。嫌なこった。

[本日聞いた音 楽]

@マリナー指揮 ハイドン:ネイミング・シンフォニー集 Philips
@スィートナー指揮 シュターツカペレ・ドレースデン J.シュトラウス:ヴァルツ集 日徳間
@ストコフスキー指揮 ロンドン親響 Inspiration〜という名の合唱編曲集 RCA
die.04.Jan.  今日も調子が悪い。こりゃ、待つか、そ れとも薬を飲むか・・・。
 2005年初のCD買い。

 二組目のシューベルト交響曲全集を買った(一組目はブロムシュテット指揮のS.D.盤)。他の作曲家の交響曲全集と比較するとやや数が少ないのはやは り、彼はシンフォニストでは証左かもしれない。でも、思い浮かぶ全集といえば結構あるような・・・。
 C.ディヴィス指揮S.D.(RCA)
 ケルテシュ指揮VPO(Decca)
 カラヤン指揮BPO(EMI)
 ベーム指揮BPO(DG)
 ムーティ指揮VPO(EMI)
 アーノンクール指揮ACO(Philips)
 ブリュッヘン指揮18世紀管(Philips)
 ブロムシュテット指揮S.D.(BerlinClassics)
 ザヴァリッシュ指揮S.D.(Philips)
 (Philipsはなんと三種類も録音があり、S.D.も三種類も録音がある)
 スィートナー指揮S.B.(Denon)
 インマゼール指揮
 アッバード指揮ヨーロッパ室内管(DG)
 ヴァント指揮WDRケルン放送管(RCA)
 シュタイン指揮バンベルク響(RCA)〜RCAも三つの録音
 後、ナクソスも全集があった気(=ハラーシュ盤)がするし、そのほかの廉価版レーヴェルも録音していたかも。
 追記:ハノーヴァー・バンドも全集があったし、Philipsにはマリナーで「全集」もあった。Philipsはよほどシューベルトの交響曲全集が好き なのであろう。


[本日購入 したCD]

@ビーチャム卿指揮 ロイヤル・フィル ハイドン:交響曲第93-98番 EMI 2CDS 7.99E


@グローヴス指揮 ロイヤル・リヴァプール・フィル シベリウス:交響詩集 EMI 7.99E


@ドラティ、ギブソン、サージェント指揮 シベリウス:交響詩集 EMI 7.99E

Complete Coll: Schubert Sympho
@コリン・ディヴィス指揮 シュターツカペレ・ドレースデン シューベルト:交響曲全集 RCA 19.99E


@カイルベルト指揮 シュターツカペレ・ベルリーン ヴェルディ:『マクベス』 ドイツ語版全曲、ベルリーン・ライブ Walhall 3.99E


[本日聞いた音 楽]
@ビーチャム卿指揮 RPO ハイドン:ザロモンセット前期 EMI

 (これは残念ながらモノーラルの録音で、昨年購入した後期のザロモン・セットは全てステレオ録音だった。しかも、録音場所がなぜかロンドンとパリにまた がっている。楽旅中に録音したのであろうか?ビーチャム卿は昨年色々と聞く機会があって、なんとも不思議な指揮者だ、と思っていた。軽妙のようで、オペラ では結構煽るし、ライブでもかなり熱い演奏をするらしい。EMIの録音ではハイドンがなによりも面白いし、彼の個性にはまっている。優雅でありユーモラス であり、少々引っ込み思案であるが、ハイドンのもつ独自性を良く出している。ドイツ系の指揮者とは全く違って、こういう「軽み」のある前世紀的なオールド スタイルのハイドン解釈も悪くない。変化自在のつかみどころの無い解釈は面白。でも、面白すぎないのが紳士の国の所以か?尚、ビーチャム卿はモーツァルト の次にハイドンが好き=得意だったそうだ。モントゥーのハイドンを聴いたことがないから、是非とも彼の演奏と比較してみたい。)
(注記:このCDにはSir Thomas Beecham Bart, CHと貴族名で書いてある。流石だブリテン。)
(結果、この演奏は、柔らかい、人によっては「生ぬるい」演奏とも思えるかも、もの。攻撃的なものがなく、ひたすら現世肯定主義、というか人生は楽し め!っぽいのがある。

@ドラティ、ギブソン、グーセンス指揮 シベリウス:交響詩集他 EMI
mit.05.Jan.  今日は、なんとゼミナール及びそれに伴 うレクチャークラスがお休み。で、長いこと寝ていました。図書館へ行って、プリントをコピーして、発表に必要な本を借りて、ミュンヒェンと年越しの写真の 現像を頼んで、買い物して、食事をして・・・音楽を聴いています。今は。

[本日聞いた音 楽]
@ケンペ指揮シュターツカペレ・ドレースデン ヴァルツ集 BerlinClassics
Ein Silvesterkonzert
(これ、近くの安売り店でたまたま見つけたんだけれども、いや、これ素晴らしいねぇ。ドレースデンのエレガントさと指揮者ケンペの一種の「覇気」見たいな のを感じるが、全く嫌味じゃない。有名なレハールの『金と銀』は別格として素晴らしいし、私が大嫌いなスッペの『ヴィーンの朝昼晩』をこれほど納得させて くれるのはこの演奏だけ。ヴィーンのような都会ではなく、一種の当時の田舎である、旧東のオケが楽しみながらのんびりしているのが、非情に好感が持て た。)

@ディヴィス指揮 シュターツカペレ・ドレースデン シューベルト:交響曲第一番、第三番、第八番
(ザヴァリッシュの演奏は知らないけれども、ブロムシュテットの演奏は結構マッチョで、マッシヴで、色合いの無い演奏だった。けれども、このDavis盤 はドレースデンの良いところ〜壁が崩壊して、ドイツが再統一した後の録音でも〜を存分に堪能させただけではなく、「穏健派」ディヴィスの演奏もばっちりは まっている。取り分け何もしない、何も足さない、無為の為的な「未完成」は靄に隠れた淡い空気の演奏でびっくりした。録音はややこもり勝ち。)

@ビーチャム指揮 ロイヤル・フィル ハイドン:交響曲第99、100、103番 EMI
(これ、昨日購入したモノーラル版の前期ザーロモン・セットではなく、ステレオ版なのだが、初期のEMIのステレオ録音は他の、例えばDeccaとかDG とかと比較して本当にしょうもない。当時、レッグはEMIのモノーラルの性能をかなり改善して、ステレオ録音に懐疑的だったようだが、その一件だけでも、 EMIのステレオ録音のやるきのなさをよく感じる。そのことはステレオ録音全盛期でも、EMIのはしょぼいから、お家芸なのであろう。兎に角聴きにくいっ たらありゃしない。Deccaのようにきんきんしないのは「ありがたい」が、EMIのこの「もわもわ感」は一種の浮遊感と一緒で、酔っ払ってくるよ。あ、 勿論演奏は良いですから。それだけが安心する。)

@グローヴス指揮 ロイヤル・リヴァプール・フィル シベリウス:交響詩集第一 EMI
@ビー チャム指揮 ロイヤル・フィル ハイドン:交響曲第101、102、104番 EMI
fre.07.Jan.  ミュンヒェン旅行と大晦日パーティーの 写真の現像が完了。地下鉄内でみるけれども、なかなかによくとれている。でも残念なのは、やはり夜景が綺麗に取れない。その後、スキャナーでスキャンする が、意外とPCのディスプレイではそれほど酷くはない。
 早速ミュンヒェン旅行記を作成してUpしなければ。


[本日聞いた音 楽]
@マリナー指揮 ハイドンのネイミングシンフォニー Philips
@C.ディヴィス指揮 シュターツカペレ・ドレースデン 交響曲 RCA
son.09.Jan.  土曜日も過ぎ去り、既に日曜日の午後。 今日こそ早く起きた、と思っていたら昼寝をしてしまって、昨日見忘れた再放送の『ジャ ンヌ・ダルク』が見れなかった。本日夜の第二部はどうしようかな?

 で、今見ていますな。第二部はジャンヌが左肩に矢を負ったのち、コンピューニュ(コンピエーニュ)?(後記、オルレヨン)を解放し、カール(フランス王 シャルル7世)が「フランス王」になる所から開始。無謀なパリ攻撃の時に、BGMが感動的な音楽を流していた。それは、フランクの『パニース・アンジェ リークス』を流していた。めちゃ感動。司教のコーション役になんとあのピーター・オトール!あいもかわらず名演である。これでエミー賞をとったようであ る。でも、ミラ・ジョヴォヴィッチ主役のほうがよかった。この主役はリー リー・ソビエスキ(発音は知らぬ)。映画時には16歳だったようで、可愛さ抜群だが、演技が幼い。

 昨日はTVで昔から見たかった、「Matrix」を見た。ストーリーは妙だし、それほど特出すべきではないが、映像美が素晴らしかった。

 昨日はカイルベルト指揮、ライブのドイツ語版『マクベス』を聴いて、久しぶりにVerdiの面白さを味わった。ついでに、というかもう、聴かないであろ う(=日本にお持ち帰り)CDのなかにあった、デ・サーバタ指揮ミラーノのライブ盤も聴いてみる。

[本日聞いた音 楽]

@デ・サーバタ指揮ミラーノ、カラス ヴェルディ:『マクベス』全曲 EMI

(これ以前、といっても二年以上前に聞いたときは、演奏はともかくも、音質が如何ともしがたく、こりゃ、駄目だ。一回聴いたらお蔵入り、と思っていた。一 応EMIのご自慢のartとかなんとかいうへなちょこリマスター?えっ、本当?をやったみたいだけれども、レンジの狭さ〜異様なまでの、高音のキンキン さ、に辟易した。でも、再度聴き始めたところ、まだ、我慢できる範囲かな?とも思った。声・楽器は均等に録音されているし、各種楽器も聞こえる。それに、 カラスのどす黒さもよく味わえて良し。特出すべきは、指揮者デ・サーバタの爆演ぶり。オペラはこうでなければ、といわんばかりに煽る煽る。録音が少ない し、しかもオペラ録音がカラスの『トスカ』、スカラ座での『トリスタン』くらいではなかろうか?かつてはアメリカでのオケ物のライブがあったけれども、既 に廃盤だし、全て音の悪いライブ録音だけしかない。しかしながら、ここで聴ける演奏は名匠の演奏のそれに違いないのは明らかである。
音の感じは、引っ越して音の環境が随分と変わった為かもしれない。どちらにせよ音は悪いけれども。)

上記のCDの裏にはご丁寧にも以下のCD紹介がある。
[Due to technical imperfectios in the original recording, the sound quality of this "live" performance is not of the overall standard one may normally expect.]

因みに、『マクベス』全曲版の最初の録音は、なんとベーム指揮戦時中のヴィーンでのドイツ語版ライブである。カラスはこの録音以外には無いし、1952年 に数回歌っただけである。〜もったいない!ドイツ語版はベームの他に、ケルンにおけるR.クラウスによるものだけ。Verdi没後50年のFonitでの 録音も結局無い。流石にイタリア人指揮者はよく録音・演奏している。デ・サーバタの他には、ロッシ、グイ、プラデッルリ、サンティ、ガッヴァツェーニ、ガ ルデッルリ、アッバード、ムーティ、シノーポリ、シャイーなど。面白いところでは、エジンバラ音楽祭?で作曲家のゴールドシュミット、ラインスドルフはス タジオ・ライブ含めて三回、ザーヴァリッシュ、70年代にもベームはヴィーンで取り上げている。(流石にこの時代は原語)

ネット徘徊してデ・サーバタ写真集。

嵐を呼ぶ男


格好ええ



@ケーラー指揮ラインラント・プファルツ管 ゲルスハイム:交響曲第二番。
@コンヴィチュニー指揮GOL シューマン:交響曲第一番、第二番 BerlinClassics
@同 シューマン:交響曲第三番、第四番
@ヘルヴィヒ指揮ドレースデン・フィル ハイドン:交響曲第93,94,95番 BerlinClassics
@同 第96,97,98番
fre.14.Jan.  いままで変に暖かかったが、ここで急に 元の寒さに戻る。

[本日購入 したCD]
本日ではなく、昨日購入したCD。予約していたものが着たもの。
@アーノンクール指揮コンツェントゥス・ムジクス・ヴィーン バッハ:『マタイ受難曲』 Warner 14.99Euro


@ミュラーークライ指揮シュトゥットガルト南部放送管 オッフェンバック:『ホフマン物語』ドイツ語版全曲 Walhall 3.99E



[本日聞いた音 楽]

@アーノンクール指揮の実に「三度目」の『マタイ受難曲』。実はこれ、正式には二度目の録音である。VCMとの第一回の間に、アムステルダム・コンセルト ヘボウとのライブ録音があったのだが、どうやら彼自身が気に入らなくて、廃盤にしてしまったようだ。演奏の方は〜他の録音は知らないけれども〜流石に角が 取れているようだが、所謂普通の古楽器による解釈だけのものではなく、アーノンクール節がなるほどある。フレイジングとか、テンポとか、聞いていて面白 い。一筋縄ではいかない男のことだけある。評価はまだ確定できないし、したくはないのだが、やはり彼の解釈は何度も聞かなければならないと思う。声楽陣は なかなかどうして、有名で、優れた人を揃えているけれども、一種の「あざとさ」というのがあって、素直には楽しめない。これも、アーノンクールの意図であ ろうか?私はやはり、マウアースベルガーとコープマンの『マタイ受難曲』が好きである。メンデルスゾーン編のシュペーリンクのも貴重な名盤ではある。
尚、この3CD目はエンハンスドCDでPCで自筆稿が見れるそうだ。私はまだしてはいないが。

@ミュラー=クライ指揮の『ホフマン物語』
いまいち面白みの無い演奏か?1CD目を聞いての感想。このシリーズでは、ビーチャムの同曲、同ドイツ語版のほうがずっとずば抜けて優れていた。
sam.22.Jan.  昨日からやけに頭痛がする。昼寝をして なんとか治すが・・・。

 その上に更に悪いことに、今聞いているセル指揮METの『タンホイザー』。流石に戦中のMETのライブだけあって、音が悪すぎる。しかもばりばりのカッ ト。因みにタイミングは第一幕57:44、第二幕58:37、第三幕49:59というかなりのカットである。しかも変な編曲があるし。困ったもんだ。

 セルのオペラ録音は商業録音がなく、全てライブである。VPOとの、オルフかエック?(自信なし)のものがOrfeoから、ザルツブルクの『薔薇の騎 士』(仏Arlecchino)及び『後宮からの逃走』(Orfeo及びGala)。METでは、この『タンホイザー』(Archipel)が唯一の ヴァーグナー。『ファルスタッフ』???(Walhall)があったかな?それと、『オテロ』(Walhall)、『ボリス・ゴドノフ』(?)。そんなも んか?

 同じくMETで活躍したライナーもオペラ録音がかなり少ないが、セルのはそれよりも少ない。因みにライナーのは商業録音のはRCAの『カルメン』のみ。 その他には、イタリアライブでの『カルメン』(BonGiovanni?)。METでも『カルメン』をやっている。METの録音はかなりあり、『ファルス タッフ』、『オランダ人』(Naxos)、『マイスタージンガー』(Archipel〜これピッチが違いますな。)(ヴィーン国立のオープニングのもあ り)、『サロメ』(Gebhardt)、『エレクトラ』、『薔薇の騎士』(Naxos)、『フィガロ』(Walhall)、『ドン・ジョヴァンニ』 (Walhall)、『ヴァルキューレ』より第二幕(これはMETだったかな?)、戦前にはコヴェントガーデンで『トリスタン』(Naxos)をやってい たが、それくらいか?この時代には確か『オランダ人』抜粋があったはずだが・・・。いやはやなんとも少なくて残念だ。

 この時代、30年代、40年代、50年代のMETの常連指揮者は、上記二人の他、パーピ、ボダンツキー、ペレティエー、アブラヴァネル、ソーデロ、クー パー、シュティードリー、アードラー、ブライザッハ、ベレッツァ、セラフィン、パニッツァ、少ないながらもヴァルター、忘れてはいけないのはラインスドル フ、ブッシュ、ビーチャムなどか?
 因みにMETのラジオ放送の完全?リストは | ここ | にある。最近GalaでL.LudwigのMET録音『魔弾の射手』が出た・出るようだ。Ludigはこのリストによれば、1971年の 『Parsifal』が残っているようだ。


[本日聞いた音 楽]

@セル指揮MET ヴァーグナー:『タンホイザー』より第一幕 Archipel
@Suitner指揮シュターツカペレ・ドレースデン録音集大成より
@ノイマン指揮チェコ・フィル マーラー:交響曲第四番
son.23.Jan.  寒いと思ったら、午後には凄い降雪。吹 雪ているよ。
 
 昨日Szellのことを調べていた。このディス コグラフィー(小生の盟友のYongrokさん)によるとEgkのは「Irisches Legends」だそうな。ザルツブルク・ライブ。また、Rolf Liebermannのオペラ二つ、「Penelope」及び「Die Schule der Frauen」もOrfeoである。どちらもザルツブルク。更に、小生Galaで持っていた(すっかり忘れていた、(^^♪)『魔笛』もある。正規盤は、 またまたOrfeoである。『ボリス・ゴドノフ』はMETで二回録音があるよう。また、『ヴァルキューレ』も(確か頭が欠落しているはず)METであっ た。

 さて、今日は・・・ビーチャムです。昨年買った、彼のオペラ、ドイツ語版の『ホフマン物語』及びハイドンが妙に気に入ってしまってやはりこの人面白いで すね。彼のオペラ録音も結構あって、嬉しいですねぇ。彼のオペラ録音を覚えているだけ記すと、BPOとの曰くつき『魔笛』、『トリスタン』、抜粋(一 幕?)の『マイスタージンガー』、『ホフマン物語』、EMIの商業正規録音『ボエーム』、METでのライブになると結構あって、『カルメン』、
『マ ノン』、『ファウスト』、『ルイーズ』、『ミニョン』、『ファルスタッフ』などがありますな。因みに、ビーチャムとは仇敵のバルビローリもオペラ録音が少 ない。尚、メンゲルベルク、クーセビツキーはオペラ録音が無いと思われる。


[本日聞いた音 楽]

@セル指揮MET ヴァーグナー:『タンホイザー』より第ニ・三幕 Archipel
@ノイマン指揮チェコ・フィル マーラー:交響曲第三番 Supraphon
(流石弦の國チェコだけあって、清々しい一種毒抜きされた美しく奏でられたマーラーですな。)
@スメターチェク指揮ミケランジェーリ ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第五番(カップリングはムラヴィンスキーお得意の同:交響曲第四番) Praga
@ベーム指揮ヴィーン国立管 ヴェルディ:『マクベス』ドイツ語版 Cantus
die.25.Jan.  いやぁ、寒いですな。ずっと零下です。 地面は凍結しています。前方注意、後方注意、足下はもっと注意。

 一昨日、昨日?多分、ブルックナーの権威者であるオイゲン・ヨッフムの珍しくも拝聴すべきマーラーの『大地の歌』を聴く。彼は決してマーラー指揮者では ないし、もし彼が他のオケ、即ちアムステルダム以外のオケとマーラーをやるとも思えない。意外と彼の「びっくりテンポ」は巷間高い評価のブルックナーより もマーラーの方が性質としてあっているような気がするのだが・・・。1963年というマーラーの没後100年以上経った録音である。解釈は常套のようだ が、やはり面白いというか、深いシンメトリックなマーラーであることは確かだ。なにぶんにも彼はブルックナー解釈者として世評高いだけに、このような「余 所者の」作曲者の音楽に対してはそれほど注目はされない。しかしながら、真摯な解釈、それだけではなく、マーラーの持つイロニーなどもヨッフムなりに咀嚼 しているこの演奏はもって聴かれても良いはずである。メッツォのナン・メリマンの晴れ晴れしくも哀愁こもる歌唱はやはり聞かれるべきだ。テナーはエルンス ト・ヘーフリンガーである。

(リマスターされた盤でも、高音がややきんきんするのはいたし方ないか。)

PS:それに、ヨッフムの「オペラ指揮者」としての才能ももっと評価されても良いと思う。明日は彼のオペラ録音について少々コメントをかこうか?)



[本日聞いた音 楽]

@クレンペラー指揮PO バッハ:『マタイ受難曲』第一部途中より最後まで、第二部は後日 EMI
@ザンデルリンク指揮ベルリン響 シベリウス:交響曲第一番他 BerlinClassics
@ノイマン指揮チェコ・フィル マーラー:交響曲第五番 チェコスプラフォン
son.30.Jan.  約一週間ぶりの更新。今週も色々とあり ましたな。
 因みに降雪・積雪がいい感じだ。
 木曜日にはシャッター?を上げようと思ったら、なんと、板を支えている紐が切れて、おしゃか。昨日ここの持ち主がきて、こりゃ、専門の人じゃないと出来 ない、と云われて暫く真っ暗な状態で昼間を過ごすことになりそう。アンプとCD-Playerがある作業机を一旦取り払って今は机の上にはPCその他の最 低限必要なものしかおいていない。よって、アンプ類は机の後方奥においてあるので、普段音楽を鑑賞している環境から随分と雰囲気が変わった。しかも、床に おいているので(勿論一時的)音響がやや異に聞こえる。後方から音楽が聞こえるのはそれほど悪いわけではないのだが、やはり下から音が聞こえてくるのは、 迫力の面でかなりマイナス面となる。やはり、音は上から、光は東方から!じゃないと。

 先日の更新で書いたように、オペラ指揮者としてのヨッフム。モーツァルトでは、『後宮からの逃走』、『コジ』(共にDG)、ベートーヴェンの『フィデリ オ』は最近放送音源から出た。同じく放送音源ではなんと『カルメン』。ヴァーグナーだと、『マイスタージンガー』二つ(ベルリン・ドイツのスタジオ商業録 音と、ミュンヒェンでのライブ=Orfeo)、バイロイトでは『トリスタン』と『ローエングリン』、イタリアでの『パルジファル』(バイロイトのは残って いなんいんかい?)、R.シュトラウスでは曰くつきの(シュミット・イッセルシュテット指揮となっていた)『エレクトラ』(多分これが彼の最初のオペラ全 曲録音だと思う)、とミュンヒェンでのライブ『ダフネ』。他には無かったかな?


[本日聞いた音 楽]

@ビーチャム指揮コヴェント・ガーデン ヴァーグナー:『トリスタン』第三幕 Archipel
Wagner: Tristan & Isolde [UK-Import]
(1937年のロンドンでのライブ録音。この時期のものとしてはかなり音が良いといって差し支えないでしょう。メルヒオールのトリスタン、フラグスタート のイゾルデ、そして忘れてはいけないのが当たり役のクローゼのブランゲーネ!ビーチャムの解釈もなかなか板についている。)

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